刹那の笑顔
ーーーー俺が刹那のことを




一方的に好きなだけであって








刹那は、俺のこと








好きじゃないんだろーな……



誘っても、無駄なだけか…?

“映画?そんなの時間の無駄です。
違う人と行ったらいかがですか?
わたしは、行きたくありません。”
とか言われそうだしなぁ。

でも……。


「だぁーーーーーー!
わかんねぇ!!」


と遼誠が髪の毛をグシャグシャにしながら、ベッドに寝転びながら叫ぶと


「うるさいわね!
何なのよ!?
壁が薄いんだから、丸聞こえよ!バカ!」


バーーーーーンッ!!

と隣の部屋の姉ちゃんが部屋のドアを大きな音を立てながら、開けた。


「いや、姉ちゃんのドア開ける音の方がうるさい。
ってか、ドア壊れんじゃん」

「う、うるさいわねぇ。
壊れてないからいいのよ!」

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