刹那の笑顔
お母様が頭を押さえ、首を振った。
「頭が痛いわ…!
いいから、ちょっと来なさい。
バカ娘…。
なんで、勉強は出来るのにこういう…恋愛観というか、オシャレというかそういう面では、てんでダメなのかしら…」
お母様は刹那の首根っこをつかんで、部屋に戻す。
「えっ!!
ちょっと、時間が……」
「どーせ、刹那のことだから15分以上余裕があるんでしょう?
こーいうのは、
女子は少し遅れてくるもんなのよ!
分かった?」
「……それ古いと思うのは、わたしだけ?」
刹那は不満顏でつぶやく。
それを完璧スルーして、メイドを何人か見てから
「そーね…!
篠原!来なさい!!」