刹那の笑顔
「そうなんですか!?
デートですか!!
初々しいですね〜!

かしこまりました!
是非、やらしてください!」


篠原は嬉しそうに腕まくりをし始める。


「お金は、心配しなくていいわ。
とにかく、あなたのセンスで刹那にデートのための服をよろしく頼むわね?

後で、あなたにはボーナスを上げてあげるわね!」

「さっきから、言うけど
デートじゃないんだけど……」


刹那は冷ややかな目でお母様を見るが、
お母様は知らんふりでいると


「お嬢様!
男の子と2人で遊びに行くことをデートと言わずして、何というのです!

しかも、奥様が言うんじゃあ、相当イケメンなのでしょうっ!!

その方もきっとオシャレに来るに決まってます!!

お嬢様なんですから、その品格を保たなければなりませんもの。



さぁ、お嬢様!
徹底的に変えましょうね!」


と篠原は獲物を襲うようにして刹那の服を全部変えた。

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