刹那の笑顔
すると、遼誠が刹那の手を絡めるように
握る。


「っつ……!」


刹那は顔を赤くする。


「なんで、そんな反応するの?

まだ、全然歩いてないじゃん…
俺のこと、やっぱり嫌?」


刹那は、赤い顔を懸命に横に振る。


「ち、違う!!



だ、だって、、、


家族と以外、手なんか繋いだことなかったし……

その、人の手ってあったかいんだなぁ
って、思って…

って、ごめんなさい!
変なことばっかり言っちゃって…」
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