僕らの恋に永遠の名を。
~第1章~ 出逢い

居場所


「梓ちゃーん、外であそぼーっ?」
「いいや。暑いし」
「そ、そっか」

小学生時代。
クラスの子達は、私を何度も遊びに誘ってきた。
けど、なぜか、"うん"の一言が言えなくて。
本当は、遊びたかったのに。
仲間のいる世界が欲しかった。

いつしか私は独りぼっちで。
教室の空気と化した"私"は、いないも同然なんだ。
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