僕らの恋に永遠の名を。


「んじゃ、帰るか」

「はい」


遊園地の門の外。

駅に向かっているとき、

悲劇は、起きた。



「あ、先輩、飲み物買ってもいいですか?」

「ん?いいけど」

「じゃ、行ってきます」

さっきそこの道に自販機があったよね。

自販機の前で財布を開い…

手がかじかんでうまく開かない!

ぐぃっと思いきりチャックを開けると反動でお金が転がっていってしまった。


「あ…」

それを追いかけていると、いきなり、

「バカ!!くそっ…」

という先輩の言葉と共に体を突き飛ばされた。



「………え?へ……?」


思考が、止まる。

なにが起きたの?


……え?

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