私はきっと運が悪い。
そう思っているとそのイケメンくんがこっちに近づいてくる。
な、なんなの!?
あたしに何か用!?
パニックになりそうなくらいドキドキする。
あたし変!!マジで変……
「おい、」
「は、はいぃ!」
思わず声が裏返る。
あ、あああああたしに話しかけてんだけどこの人!!
「ここ、俺の席。」
……え、
ここあたしの席じゃ……
「アンタの席は、この隣だよ」
フッと口角を上げて馬鹿にするように笑った。
……最悪
席間違えてたんだあたし。
周りの子にクスクス笑われながら
あたしは逃げるように席を立った。
移動しても隣だけど。
イケメンくんは席に着くなり読書を始めた。
真面目くんか!!
こいつとは……気が合わないな絶対に。