0<X≦2人の王子様
私は真行寺に
押し倒されたことに

少し動揺していたものの、
助けてもらったことを理解して

「ありがとう、、、」
と小声でお礼を言った。



すると、

それまで私に覆いかぶさっていた
真行寺が

突然、真っ赤になって
私から飛びのいた。





「え、、、、

 どうしたの、、、、?」

赤面の理由が分からず
たずねる私。


「なっなんでもないっ」
真行寺は答えてくれない。




「なんでもないなんて
 うそでしょー?

 なんでそんな真っ赤なの?」

そう問い詰めると、
真行寺はとうとう白状した。



「オレ、、、、、
 耳、、弱いから。。。。

 さっき耳元でささやかれて、、、
 その。。。」


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