0<X≦2人の王子様
「うん。女子ってさあ、
裏で悪口言うっていうか、、、
そういう怖いイメージがあるんだけど、
佐久間さんはそういうことしなそうだな」
「それはそうだね!
ハッキリ言わないと
気分が悪いもの、、、
あ、もうこんな時間!
ボール急いで片付けて帰ろ?」
「うん」
チャイムが鳴り響く校舎を
一人で慌てて走り、
教室に向かう途中、
菜花は急にハッとする。
「そういえば、、、
真行寺って腱鞘炎じゃ、、、
片付けなんて重労働、
なんで断らなかったんだろう、、
、、、、、どうして、、、、、、
学校では腱鞘炎のこと、
秘密にしてるんだろう、、、」