0<X≦2人の王子様

白馬の王子様

「は???なんでアンタに
命令されなきゃなんないの?」


「佐久間さん、
黙って言うこと聞いて。

蓮くんに近づくことは
この会長である私が許さな―」


ついに、私の怒りが
頂点に達した。


「私はね!!!!

アンタたちみたいな
キャ―キャ―キャ―キャ―
騒ぐ女どもが

大ッ嫌いなのよ!!!

相手の迷惑を考えない、
モラルもない、
常識もない!!!

アイツは……真行寺は、
芸能人じゃないんだから!!
もうちょっと
真行寺の気持ちを考えなよ!」



「なにを…
知ったようなことばっか
言って!!!

大体あなたは――
――――――あ…」

私の言葉に怒っていた
会長が、突然黙り込んだ。

(あれ…会長、なんで突然
黙り込んだんだろう…
…なんか凍りついた表情…
私の後ろ見てる…???)

私は何事かと振り返った。
するとそこには――

「真行寺くん!?」
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