0<X≦2人の王子様
「ちょっと真行寺くん、
いつのまに私の背後に………」


「ゴメン佐久間さん、
実はずっとそこで
立ち聞きしちゃってた」

「ええっ!?」
(聞かれてたの!?
恥ずかしい…………)

「嬉しかったよ、
僕のためにあんなふうに
怒ってくれて」

「いやそんな………
たいしたことはなにも」

「ともかく」
そう言って真行寺は
会長たちのほうに向き直った。


「僕は友達になりたいんだ、
佐久間さんと。

互いに笑って
どつき合えるような、
そんな友達関係に………

だから、君たちに
邪魔されたくないんだ。
な???」


そういって真行寺は
私の肩を抱き、

その場から無理矢理
私を連れ出してしまった。
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