0<X≦2人の王子様
★もう一人の王子様
その日の放課後、
私は完全に疲れ果てていた。

女子たちに
蓮くんとの仲を
一日中問いただされたからだ。

疲れのあまりに
よろよろしながら
1人、帰り道を急いでいると

菜花は突然
背後から声をかけられた。

「佐久間さん、ちょっといいかな?」
振り返るとそこには、、、、、


「えっ、、、あなたは、、、、」
その顔を見て、
思わず絶句する菜花。


「私は2年A組の
 鷹宮司(たかみや・つかさ)という者です」

「あっはい、知ってます。。。
 生徒会長さんですよね、、?」

「そのとおり、
 昨年の9月から
 生徒会長を務めさせていただいている
 鷹宮です、
 知ってもらえてて嬉しいよ」

「あの、生徒会長さんなんかが、、
 私になんのご用で」
< 35 / 56 >

この作品をシェア

pagetop