0<X≦2人の王子様
「……君も…
僕のことをそんなふうに
思っていたのか………」

「ごっごめんなさい
会長、私思わず……」


「いや、いいんだ…
僕も知っているんだ、

職員室で自分が
どんなふうに
噂されてるか……」


菜花は声が出なかった。

「僕の家じゃ、
中の上の高校でも
落ちこぼれ扱い………

そんなのは
分かっている………

分かっていても
僕は………

僕は………
この学校が好きなんだ」


「…え…?」
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