0<X≦2人の王子様
「なんだありゃ…」
目撃者の私は拍子抜け。

(あんな人前で生徒を叱る
先生も先生だけど、

真行寺くんも
真行寺くんだよな…

嘘ついて部活
長期間サボるとか
自業自得…)


教室に戻ってきた私に
友人たちが

「もう遅いよ!!!」
と怒る。

「ゴメンゴメン」
そう言って皆のもとに
駆け寄った私は

一瞬、先程自分が
目撃したことを

皆に言おうか
迷ったけど、

告げ口するみたいな
うしろめたさがあり

結局、胸のなかに
留めることにした。


ところが
次の日の放課後、

私は奇妙なものを
目撃した―――
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