ただあなたに逢いたくて



「ただいまー!」

5時過ぎぐらいか泉が帰ってきた。

女の子を連れて…

「おかえりー。ってこの子はー。もしかしていずみちゃん!?」

姉ちゃんは興奮しながら話した

「え?は、はい。」

いずみという女の子は泉の後ろに隠れて小さい声で言った。

姉ちゃんはいずみちゃんの顔をスリスリしながら
「きゃーー!かわいい!妹が出来た!!」

と喜んでいる。

「あれ?」

いずみちゃんは俺の方をみた。


ドキっ!

いま心臓が。

また発作?

いや発作とは違う。

じゃなんだ?


「雰囲気が違う泉がいる。」

「あ。この子たち双子なのよ。こっちは和海。」

そう姉ちゃんがいうとペコっとお辞儀を俺にした。

「よろしくね。いずみちゃん。」


この時思った。

俺は


泉の初恋相手に恋をしてしまった。


泉。

ごめん。



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