ただあなたに逢いたくて




何が起きたの?


目を開けると悲惨な光景がそこにはあった。


あたしの目の前は血の海だった。

でも痛くない。


あたしはいま横に倒れているの?人が横にたってる。

「い……ず………み…………。だ…い…じょ………ぶ?」

あたしの背後から虫の声より小さい優しいお母さんの声が聞こえた。

「お母さん?」

上半身だけ起こしあたしはお母さんに寄り添った。

「い…ず…み…。ずっ…と…笑って…い…て…ね?」

もう泣かないで。ってずっとあたしのことを心配していた。


なんでいつも自分のことよりあたしのことなの?




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