俺とアイツといとこ殿!
「そうなのか。」

俺は納得したようなしてないような・・。

ぷぷと斉藤のおっさんにまた笑われる。

「事実など関係ないのだよ純ちゃん。歴史と同じでその時に権力や能力のある人間が都合の良いように事実すらねじ曲げる。そういう世界で私たちは生きているしそうゆう大人の事情で不条理な攻撃を受けている。」

「・・・・なるほどな!」

「いや・・まあさっきのは俺の個人的な意見でして・・神咲さんの意見とか意向はそこに含まれてないんですよ。」

「そ・・そうだな。」

確かにそうだなあ・・もう事が終わってすっきりしてるって顔をしてるのかな?俺。

「神咲さんの意向だけでも聞いておこうかと。」

「意向も何もない。捨て置け。」

「おや寛大なことで。」

いや・・・違うんだおっさん。流華は寛大の カ の字も知らない女なんだぜ。

「だが・・言っておく。」

「はい。」


「・・神咲 に お い て 3度 許 す こ と は ない 。 」


ビリビリリリリ・・と来る。

静かにゆっくり言ってるのに声が胸に突き刺さって響くみたいに伝わってくるんだよな。

「それがうちのルールである。」

「伝えておきます~・・・怖いねぇ~ね?」

俺に振るなよ。同調したら俺までヒャ━だぜ。怖いけどよ!

「ハハ・・ハハ・・・ハァ。」

何とも言えねえよ。

流華は注がれた日本酒をぐいっと飲む。

赤いおちょこ?がすげえ似合うんだけどまだ大人の女じゃないんだよな。

そういえばあいつは流華の見た目は結構な勢いでこのまま止まるって言ってたな。

俺らだけ年取るのか・・嫌だな。。

「お前も気づけば罪をなすりつけられているという嫌がってた場所に立ち、その足元を掬われかねんぞ。」

流華は刑事にそういう。警察なんだから罪をなすりつけられるってのは・・あるか。

あるかも。

証拠隠滅とかいろいろ言われるかも。

「そうですねえ。事は大きくなりすぎてしまいました。」

「そんなに私の首がほしいのかの。愚かな狸だな」

トカゲの次は狸か。

「みたいですねえ・・」

他人事みたいに言うけどお前の家のことだろう・・?

ああ でもずっと疎遠で警察だったのに 家のこともくそもねえのか。

俺らとは違うなあ・・

「持って帰るか?昇進できるぞ」意地悪そうに流華は笑う。

「できそうもないことはしませんし~それに俺は総括殿が生きて偉そうにしている方が好きなので。」

「・・エラそうではない。偉いのだ。」
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