俺とアイツといとこ殿!
何してるんだマジで。

確かにあんまり話すと声がデカイから多分状況的にいらないしこの女自体・・殺されてもしょうがない・・。

のかな?普通の密入国とかアジアの一部の国とかだったら尋問はそこそこに理由つけて殺されたりするもんな・・うちでも大体そうだ・・流華がこの場で生かしてる理由ってなんだろ・・

ああルートに興味があるんだ。多分。

敵ではない可能性は高いと思う。

いつ殺すことも出来るが話をしてみたいって言ったのは女の子と話したいって女じゃないから・・どうやって入ったのか、そして普通の理由じゃないからもう少し時間をかけて知りたいのか。

だから少し聞いたあとふむ。と考え込んだわけだ。

俺もなんかわかるようになってきたんじゃなーい?

「どうだ?なにか出たか?」

流華はアイツに聞く。

「ううん。何もないみたい。」

「う・・ッウゥ?・・」と女の子は小さな声で泣いていた。

何したんだよ?。気になる?

「そうか。それならいい。枷を外してやれ。」

「は。」

怪我はなかったはずだけど・・なんか血の匂いがする。。

「女。多少話を自由にしても良い許す。
・・今此処でさっさと着替えろ。
そして椅子を拭いて座り食べ物を食せ。
お前たちは食べないと死ぬのだろ?」

そ・・そうだな。食べないとこいつらは死ぬよ。今ここで着替えろってなんかあの時みたいだ。

ま。状況は違うけどさ。


「此処でですか・・?」

「そう聞こえなかったか?此処で今すぐさっさと着替えろ。」

モジモジと恥ずかしそうに躊躇っている。

そりゃお前みたいに躊躇なく服を脱ぐ女ばっかじゃねえと思うが。

俺はちょっぴり知らない女の子の裸か・・と思うと緊張する。

アイツみたいに年中サカってるわけじゃないにしてもだ。。。その・・興味はあるわけで。

流華のはよく見てるけど知らないってのはドキドキするんだな。俺は男だ!興味はある!

ふん。

「死にたいのか?しょうがないな。楽に死ねるように頑張ってやれ純ちゃん。」

俺かよ?

裸タイム無しで楽に死ねるように頑張るってナニ!

「着替えます・・。着替えますから・・」

手枷をアイツもそれを聞いて外す。

「なんでそんなに本土の女は着替えるのが嫌いなのだ。」

ぶつくさ流華はそう言ってるが・・

本土の女って日本の女ペンキ女も含めてそういってるんだろうが・・

着替えるのが嫌なわけじゃあないぜ。
島主様。。人前で裸とか下着になるのが恥ずかしいという感覚なんだぜ・・・。

「流華?」

「なんだ?早く着替えさせてくれ。話が進まないし私はもうすぐ会議にでないといけない。」

ああそれで急いでるのか。

アイツがゆっくり服を脱ぐ女の子を庇うように話しかけた。

「そうなんだけど・・多分3人の前で裸になるのが恥ずかしいからノロイんだと思うよ。」

「そうなのか。はっきりそう言わないからわからんな。馬鹿なのかそいつ。」

いや・・・うーん言ったら殺されるかも・・って怖いと思うしでも恥ずかしいしで。色々あるぜ。

「で。ルカに退出してもらうのもなんだし、まだ敵の可能性も捨てきれないしで3人いるけど・・」

「当たり前だ。何で女の着替え如きで私が自分の家で退出せねばならんのだ。」

まあ・・そりゃそうだけどよ。

「僕がこの女の前に立ってるからそれなら見られるのは3人じゃなくて最低1人に減るし3人ともこの場に居るってのでいいかな?話もさっさと進めたいだろうし。」

「まあいいぞ。それなら。」

エーーー・・・

俺・・俺・・しゃあないな。

うん。アイツめ姑息な事を!!

「君もそれでいい?」

「・・・はい・・」

いいのかよ!

まあでもそれでよかったのかな。この子は流華一人なら大して恥ずかしくないかもだけど俺も男だし

なんか俺もエロ目線でどうしても見ちゃうので。

・・ちょっと残念だけど・・見る人間が減る方がこの子には可哀想は減るよな。

「はいタオル。着替えても濡れるのは無駄だからある程度海藻とかゴミとか血とか水気を落としてね。」

血?やっぱ血でてんのか。

「おいその子どっか怪我してるのか?」

気になってちょっと聞いてみる。

振り向いたアイツにクスクスと笑われてしまった。「別にたいしたことじゃないよ」

女の子はマジでアイツの影で着替えてるみたいだ。

ちょっとだけ肌がちらほら見える。

「純ちゃん大丈夫だ。先ほど調べる際に少し穴に穴があいただけだ。だが空いているとちゃんと見なければわからないゆえ手で調べると少し出るのだ。」

「なんだそれ?」

穴に穴?

「わからなくても良い。」

流華はそう言って静かにワインを飲んだ。

まあいいや。俺馬刺しでも食べとこ。

バサシは元気だったなあ・・。

バサシは流華以外が近寄るのも嫌がるので結局オスかメスかわからなかった。

どうでもいいんだけどよ。

「着替え・・・ました。」

アイツは流華の横に戻ってきてやっぱりサイズがちょっと合わないか・・・とか漏らしてた。

流華の服はこの女にはちょっと合わないだろうなあ。

タッパがあるからその子は袖は長くてブカっとしてるしやたらと細いからスカートはきつそうだし。

「髪はタオルでまとめたら食事をしなさい。」

「は・・はい。」

髪をまとめて・・お風呂上がりみたいになった女の子はお盆に乗せられた和膳食を眺めてぼーっとしている。

「さっさと食べろ。私はお前に長らく付き合うほど暇ではない。冬休みでもなんでもないゆえ。」

まあそうだな知らない女の子を善意で助けて会議の時間を押してまでしたくないだろうなあ・・

「どうやって食べれば・・その・・」

「箸か手で食べればよい。」

いや・・順序とかの話だと・・俺は。。

「マナーは気にしなくていいみたい。」

アイツが言うと好きなものから?食べ始めた。

俺は口に出すのが下手くそなんだろうか・・

誕生日の時もそうだし・・普通??だと思って生きてきたんだけどな?コミュニケーション能力に対しては・・

「飲み物がないな。お前何を飲みたいのだ。ワインで良いか?」

「いえ。そのアルコールは・・」

「だから何を飲みたいのだと聞いているのだ。無駄な事を何度も言わせるな。」

流華が言う。そんなに腹の立つことじゃないだろう・・。

「お茶かお水を・・下さい」

「わかった。」

1っぷんくらいで急須と共にお茶が出てきた。

「これでよいか?」

「有難う・・ございます」

女の子は喉がつまってたのかちょっと冷ましたらごくごくと飲み始めた。

ああ喉じゃないんだ。海でいたからだ。

海ってのは遭難じゃないけど泳いだり溺れるとすげー喉が乾くんだ。

「疲れたろう。ゆっくり食べるといい。瞬ちゃん地図を持ってこさせてジャワ付近の。私はあと5分位でゆかねばならんゆえこの女に付き合ってる暇がなくなった。」

「うん。わかったよ。僕に出来ることはある?」
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