俺とアイツといとこ殿!
「あ・・はぃ・・ええ・・と。」

言いにくいよな・・このギャラリーの中。

「お慕いしております!私と夫婦になり、子を成してくれませんか?」

ぎゃはーー勇気100点。

ってか・・大胆だな。公衆の面前だぞ・・?

「めおとって・・流華結婚のことだよな?」

「漢字でふうふと書く。」

やっぱし!!

「ええっと・・俺は用事が終わったら帰らなきゃいけないし・・」

なんて断れば傷つかないかなんて俺にはわからねえ。

「では子だけでも!」

まじかよ・・

「子種だけでもか・・減るものでもあるまいくれてやれば良いではないか・・」

流華はどうでもいいやーって顔をしてる。

確かに毎日何億と製造されているが!!


「やだよ!俺したことねえんだから!!」

・・・・・。この沈黙・・・・地雷か・・?

・・・地雷だな。うん

ヤベえ。今俺、超絶に恥ずかしいチェリー爆弾な事を公衆の面前で言ったよな。。


ドドドド・・ワアア ハッハッハハハハ

って皆が腹を抱えて爆笑する。

前にいた子も笑ってる。流華も少し笑ってる。

「そうでございますか私は気に留めませんが・・右翼様は気にされるお人なのですね?」

団子から見えてきたあの子もフォローしてくれる・・み、惨めだ。

なんかもう穴があったら入りたいっ。

「ま・まあな!超気にする!」もう開き直っちゃえ。

「右翼様。筆下ろしには勿体ない美人じゃないですか!」

「そうだそうだ。一晩くらいいいじゃねえか」

「あのなあ・・・そうゆう問題じゃ・・」筆下ろし?ふで?

あははははってみんな笑顔だ。ふと我に帰る・・。

これは流華が血の海の中きっと一生懸命作った上で、存在する平和で笑顔なんだ。

誰かと戦うってことは天下を統一するってことは反対勢力もいたって話だし。

また血に塗れたろう・・嫌ってほど殺してるんだろうな。

それでも守った命と笑顔なんだな。

「そんな貞操・・後生大事に抱えるもんでもありませんぜ右翼様!」

「うっせーー俺は後生大事にだいーじにしてんだよこの野郎!」

団子を取り合って喧嘩した。

流華は焼いてもらってきたヒレを水筒で飲んでいた。

団子食べ比べ戦争で俺は負けたけど。。

それなりに楽しかった。

「娘。なにやら後生大事にしているらしいのである。諦めて左翼にしてはどうだ?」

「流華!!何勝手なことを・・・」

でもあいつなら巨乳でそこそこ美人ならなんでもOKだもんな・・

とちょっと胸の辺りを見たけど・・うーーん・・微妙に残念かも。

「あの城主様私には好みというものもありまして・・右翼様が良いのです。」

「ほーそんなもんか。似てるがなあ従兄弟ゆえ・・」

「はい。似ておりましたが・・そんなもんなのです。この方の明るい雰囲気をお慕いしております」

そりゃ好みはあるだろう!けどこんなにダイレクトアタックされたの初めてかも。

明るい雰囲気かぁ?照れちゃうぜ?。

確かにあいつは闇の国の住人ってカンジ!だけどなあ・・俺もだし。ついでにこの殿もだし。

「城主様は右翼様を連れて帰られるのでしょう?」

「ああ。そうだ。」

「置いていっては・・もらえませんか?」

置物みたいに言うなーーー。コイツちょっとカネモなのか?上からだな?

「生憎な・・このモノは私の宝なのだ。種はこの者が好きにすれば良いと思うが・・この者を置いてゆくことはできぬ。」

嬉しいような・・いや嬉しい。

そうかでも島の中でも男は子を作るべきという観念があるもんなあ・・

それに好色なやつ多いし。俺も興味がないわけじゃあ無いんだけどよ?

「では・・右翼様をかけて・・」「ん?」

「一つ飲み比べませんか?」

マジかよ!!

「いいぞいいぞオトミ!がんばれ!!」「城主様になんてことを・・」

「身分違いにも程が・・」「馬鹿な子。飲み比べて適うわけないのにねえ・・」

ギャラリーは色々いう。

「良いぞ。万に一つ負けるやもしれん。そんな強者ならくれてやっても良い。」

わーーーーー

負けないとは思うけど・・万に一つも。

「約束ですよ?誰か?酒瓶持ってきてよ?なるったけ?私の家が持つから?」

「主の家は金があるのかの?」
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