俺とアイツといとこ殿!
と言って物の怪ぽいやつに俺の射の20倍位威力があるやつを20発位連続でぶちかました。

す・・すげえ・・としか言いようがないが・・。

物の怪は柱まで吹っ飛んでいって爺さんが空中に投げられた

流華はかろやか?にキャッチした。

「爺・・生きておるな?・・まだくたばるなと申したであろ?」

「主無き城を賊に明け渡しては!顔向け出来ませ・・」

この爺さんだって自分の役目を分かってる。

そんなこと流華には百も承知の助で分かってる。だから自分は自分の道を行くと言ってるんだ。

俺の判断や忍者の判断爺さんの判断がどうであろうが自分がやるべき判断はその上で通す。

足りない分は自分が補うと思ってる。

「もう良い・・説教ならあとでくれてやる」

少し微笑んだ流華は穴の中にポンと爺さんを投げた。おいおい怪我人。

「誰か?おらぬか?呪術医はおるであろ?」

「流華様?」「流華様だ。」「城主が来てくれた!!」

「おるのかおらぬのか!!!はよせぬか!!」

そんな怒らいでも・・でもそうだよな。あの物の怪いつ立ち上がるかわかんねえ。

「は。。。ここに・・2人しか使い物になりませぬが・・」

こいつらも相当やられたのか・・他にも負傷者が出てそうだなあっちは。

「爺をなおせ!!なにがなんでもだ。もう投げておる。」

片手から片手へポロポロと50粒くらいキラキラ光る赤石を出してそれも穴に投げた。

流華が泣いている。涙は出てないけど・・・きっと流華は泣いてるんだ。

「全力で了解しました。これは?」

「潰して飲ませよ。血が足りぬ負傷者にもな。悪いが後は頼む閉じるぞ」

今はそんな場合じゃねえ・・大変だからそんな感情奥に押し込めて・・いるんだ・・。

判断には微塵も自分の感情なんかいれちゃいけねえ。でも心のある奥の方の流華は心配してる。

「は。かしこまりました。全力で了解しました。」

全力で了解??なんで二回も言うんだ・・。

しかしまあ・・赤石のんだばっかなのに・・ルカってば無理するぜ。

まったく意味がねえといっても過言じゃないな・・。

やっぱ俺が運んだほうがよかったかも・・。

いや・・俺は神咲は此処で流華が負ければゲームオーバーだ。

それに勝っても負けても見届けなきゃなんねえし。

倒れてた化け物も・・かかってきた。どうするよ?俺行くか?

「ヒルディン!!」

流華が大きな声で言った。

ボワワン

「おまっとさん」

この声とKYなリズムはまさしくヒルディン。

ルカの前にヒルディンが立ちふさがった。

「このモノを蝕め。」

「はいな。」

むしばめ??怖いな・・

ヒルディンVS化け物 第一次化け物合戦・・だ。

「ヒルディン・・そいつに毒性はあるか?」

覆いかぶさった何回りもデカイヒルディンに流華は尋ねる。

「ないですな・・またけったいな生き物ですなあ・・でもわし無理そうですわ?」

確かにでかさでは勝ってけど若干ヒルディンが力で押されてる。

・・お前がこの場で一番けったいだぜ?

それに結構きられてる。ヒルディン?ダイジョブ?俺やっぱお前嫌いじゃねえ。心配。

「ホチキス!」ボワワンとまた煙が出た。

詠唱なしで魔方陣も無しで・・出せるもんなのか。次元が違う戦いなんだな。

相手は術式こそ使わないけど弱ってるのかどうかすらわかんねえ。

ってかホチキス?っていった?

ワニみたいなのが出てきた。こいつもデケーーー。

「どもども。」

ホチキス?・・ホッチキス・・→ワニ?

・・・やっぱ流華にはネーミングセンスというものが皆無だ。

「食い破れ。」

ヒルディンはこの瞬間で消えた。タッチ交代だ。

「はいはい?」ホチキス・・ノリ軽っ!!

でもすっげえ獰猛な感じで化け物合戦は2回目のゴングがなった。

「純ちゃん・・赤石ある?」

ワニは流石にかてえのか切られてはいない。

・・刃が何度もガキンガキンいうけど全然効いてないみたいだ。

ルカにさっと手渡した。流華は一個だけ噛んで飲み込んだ。

召喚は時間稼ぎと見極めか・・。もうキツクなってきたのかな?

それとも今から大技・・とかなんかやる気か?

「はい。」

ホチキスが物の怪の腸を食い破った・・が倒れない。穴ボコォ空いてるし。倒れようぜ。

「マズイです・・帰ります。」

ドロロンっと勝手に帰っていった。

味の問題?そこ?・・気まぐれって言ってたのわかる気がする。

「やはりもう人間ではないようだな。」

毒があるのか、人間なのか、能力者なのか、召喚にどう反応するか見てから戦うってわけか。

時間稼ぎながらよく頭の回る女だな。

「純ちゃん炎系で攻撃してみて。燃やし尽くす勢いで。」

ほらきた。次俺?化け物VS俺

灼熱系のモノを印を組んで・・・燃やし尽くせ!・・か俺の場合。

「大炎!」

思いっきりやってみたけどあのゴリラのおっさんみたいに効きもしなかった。

服だけが燃えカスになって無くなったけど人間じゃないっぽいから裸って感じはしない。

打撃系の流華の技は効いたよな・・暫く立ち上がれなかったもん。

でもあんな威力俺は・・ねえぞ。

「射・大炎!!」組み合わせてみた。

俺の中の最近ツートップ。

いっけぇ!!!

龍の蜷局を巻いた射が物の怪目掛けて突っ込んだ。

あ。ちょっと効いた。。化け物よろけた・・けど俺もめまいが・・

張り切りすぎた・・かな・・

「ご苦労さん。あとはやる。」

「押忍任せたぜ」

もうここで流華が負けたら・・終わるな。

いや、終わらせない。走れる位ここから離れる位・・俺はまだいける。

俺はいざって時流華を抱えて走って逃げるくらいは余力を残しとかないと

引いて・・も戦いだ。この今の日本で一番強いコイツができなきゃ誰もできねえ。多分。

この城の人間がどれだけ死のうが俺は流華を抱っこして逃げるぜ。


「剣よ・・私を忘れたのか?」

へ?説得?

「ならば・・思い出させてやる主は誰かということをな・・縛!乱菊!桜花!赤音!」

怒ってる?すげえー・・技のオンパレードでもう訳わかんね。

縛で縛るだろ・・・・乱菊で・・?うーん何の技かもわからないなあ

そして爆風すら出るこの技は光が重なりすぎて・・見えないって。

結界とやらすら解いてしまって・・城がやばくなった。

天井落ちてくるって!!

外でしようぜ。ああ町壊されるか・・。

「結界!籠城。」あ。結界しなおした。5個同時・・??!!大丈夫か?

それでも金色の飴細工みたいな流華の結界・・

ミサイルよりすげえのかな・・?ヒビは入るのね・・俺立ってるので精一杯。

化け物は・・・それから3秒後位に木っ端微塵になった・・・

ぶつ切りのナマコがさらに爆発したみたいな感じ。原型すらない。キモイ塊が部屋中に散らばってる。

流華がやっと印を解いた。
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