俺とアイツといとこ殿!
「島や流華の被害は最小限か無いに等しい作戦なんだね。」

「ピンチになればなるほどこちらが有利に働くようにしていないとな。戦術でも戦略でも無いであろ。
もしかしてその相手と一緒に夢に入っても島の人間は私たちに味方をする。それが風土宗教を利用したその護符である」

わー敵なら・・きったねえ!!って思う作戦だ。

可愛くねえ・・・すました顔でひでえこと言ってる。アリの巣よりフクロじゃんか。

「現に侵入者扱いはされなかったであろ?」

「ああ。どっちかというとVIPだったぜ・・」膝枕だもんな??

膝枕することはあってもされることはない男純一俺のこと!


「時限をかけたのは幾つかのそういった合理的な理由からである。」

なるほど・・たしかに合理的だな。

「私たちは護符を持っている限りその純血と最悪相容れなかったとしても違う夢に飛べばよい。
敵ならどこに飛んでも狙われる。どちみち純血の近くにしか飛ばんからの。」

わーヽ(´Д`;)ノいやだ・・限りなくいやだ・・敵じゃなくてよかった・・


「すごい護符だったんだね。ほいってくれたから・・」

そだな。うん。ほいってくれた。

「うむ・・凄いかどうかは分からぬが・・私はピンチの時に移動出来るからの・・
そもそもそんなにしょっちゅう使っていなかったのだがあの時純ちゃんが・・」

「俺?」

「ああ。こいつがピンチになったらどうしようって泣きついたんだよね。」

くっ・・泣きついてねえし。

「ピンチの時に爺様の発動するかしないか分からぬものを頼っては切り抜けれるという根本的な解決には至らなかったのだが・・
そういえば自分用に作ったものを思い出したのだ。」

そうだったのか。ほいほい使ってたわけじゃないのね。

確かにそんなピンチになる流華ってそうそうない。

「まあそれに・・私一人なら夢の中には護符をつくらなくても印で行ける。」

「マジかよなんでじゃああの時・・」

「一人ではなかったゆえ。一緒の夢に飛ばなくては無意味であろう?」

「あ。そっか一緒に破いたな。」

「それにあの時は・・」

「流華やばかったしな。」へへへと俺は笑った。

「いやそこまで危うくはない。・・だが純ちゃんが何かにせよ・・失敗したら・・
純ちゃんの体は帰って来ないゆえ確実な方法を取っただけである。」

が、否定されました。

「へ?」

「G線上の中で時空間移動術かそれに等しいものを使って純ちゃんが失敗した時・・どうなるか、違う次元にゆくかもしれぬ。
理解をしていない純ちゃんはその世界に弾き出されるすなわち死ぬ、か、運よく弾き出されず違う線上の現実へ行ったとしても
私はテレパスできぬゆえ結局そこに逢坂のように純血や神咲きがいなければ死ぬか、それに等しいダメージを受ける。
うえ回復できぬゆえ死ぬ。夢かGかほかの線かどこかわからぬ場所には私は探しに行けぬ。ゆえ死ぬ。」

死ぬ死ぬ何度も言わないでくれ?おくれ~・・・・・。

「そっか。次元が違う場所から・・発動させてるからこの現代のこの時間軸に体が弾き出されないってことなんだよね?」

そういうことか・・・・

ってどっちみちやばいんじゃん。

「うむ・・・ゆえあの時はああやるのが確実で手っ取り早い方法であったのだ。」

1択ではないが・・ってそーゆー意味かよ!!!でも俺が危険じゃない方法選んでくれて・・

「サンキューだぜ。」

「ん?」

声が出てしまった・・。

心の俺の声が・・・最近緩いんじゃないかと思う・・・

「ねえじゃあ流華ってその護符にどれくらい力を使うの?」

「スゲーパワーがいりそうな術式だもんな。」

「そんなにいらない。酒一升瓶くらいだ。」

なにを基準にしてるんだ?

「あ・・あんまりいらないってことだよね?それはどうして?」

「元々持っている夢を思い出して護符に切り取るだけだから。」

そういえばそのスーパー行ったことあるわ。地図書いてあげましょうか?のレベルなのか?

「そ・・・そっか。安心したよ。」

わかったふりすんなよ酒一升瓶くらいの力ってなにかわかんねえだろ?

目が泳いでるぞ俺もお前も!!

「どちらにせよ夢でも探すのに時間がかかると言うのは本当なので気を付けて使うことだな。」

「え?流華がその夢の中に迎えにこなくってもこの現代で使えば何処かにはじき出されるんでしょ?」

「ああ。そうだが・・私が夢に迎えに行ったほうがよいとおもうぞ。」

なんでだ?こっちなら電話借りてグループか島の連中に迎えにきてもらえば済む話じゃねえのか?

俺はすっげえ考えるけど・・わかんねえ・・。

「ごめんやっぱわかんない。どして?」

アイツも聞いてる。さっきよりちょっと素直になった・・かもしれん。

「うむ・・・お前たちマグマの中に出ても北極に出ても平気なのか?私なら無理だ。死ぬと思う。」

ごめーーーん。

超ごめーーーーん。
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