俺とアイツといとこ殿!
迎えに来て?姉さん。

「そ・・そうだね・・平気じゃないかも・・」

平気じゃないかもじゃなく平気じゃないだろ!

俺は無理だぜ。ホッキョクグマの毛皮被って犬ぞりして氷をサクっと家にして電話もないとこで

ちょっと移動術式使えるだけであの次元移動術式は使えないし!!!

流華がわからないっていうにはぜんっぜん分らないんだろうな。

最悪の場合肥溜とかに出たり・・ゴミ処理場のクレーンの中に出たら・・やだ・・俺やだ・・

「まあ故に探すが記憶と言っても一人分ではないのだ。だから時間はかかる。護符の時限をゆるくすればそれはそれで問題があるのでな。」

「精密に言うと・・その時限って何時間くらい?」

「48時間。」

2日・・?

あの時どれくらい寝てたのかわかんねえけど一日くらいかもしんない。

「流華?あの時やばかったのか?」

「いや?ヤバくはない。確実な方法をとったといっておる。
仮にあすこで2日たったとしても私たちは純ちゃん一人ではないから次元を解いた私は一緒に破った純ちゃんとGの逢坂に戻っていたろう。
まだ力が足りぬなら何枚かもたせた故もう一度破ればよい。それか少し回復したなら書けばよいのだから・・いつか帰れる。」

おお八方まるく収まる方法だったのか。

「さすが流華だね。戦略では敵いそうにないよ」

「近いかもしれないがそれは思考の上で人間が取る自然な防衛術や戦闘・戦略術。
予見したものに備えて動くのとは似て非なるもの。それに戦略で適うなら瞬ちゃんがこの場でいるはずだったのだ。候補には残ったんだからな。」

そうだな。地震がくる!ってわかってて引っ越すのと・・

来るかもしれないじゃん念のため・・って引っ越すのは違うよな。

て  いやじゃーこんなやつ島がハーレム化するだけだろうが!!!

そんなこんなでもう夜更けになっていた。

俺たちは酒は飲んでいたが晩御飯は食べてない。

だけどもうなんか疲れたし。寝ようかと風呂に入って眠りについた。

明日は学校に行こう。

何となく。俺も負けてられねえ。

≪純ちゃん≫

あいつにだっこされながら流華から単発テレパスが入ってきた。

≪出来るだけまだ探してみるから羽の負荷を減らすこと・・私は諦めないぞ。
この先にゆくことも皆を守ることも血に塗れても屍の上に立っても真っ直ぐに歩いて行く。ついてきたかったら走って来なさい。≫

≪おう!全力でそのつもりだぜ。≫

つかってみた。全力。

流華から吐息が聞こえてきた。

寝たのか・・

てかまだ気にしてるのか・・・。

泣かせたくらい傷つけたことも俺・・忘れないし・・もう独りよがりな甘さで迷わない・・

お前がやったことが無駄にならないように考え続けたことが悪にならないように俺だって助けてみせるぜ。
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