俺とアイツといとこ殿!

王子系ライバル登場

朝だ。今日も川の字で・・俺らは・・寝てるハズだった。

なぜかもう一本増えている。

目の錯覚か?・・いや・・

男がいる。

とても端正なオレらとは違って濃い顔じゃない薄い感じのハーフみたいな

167?位の身長の男が流華をだっこして寝ている。

なんて絵になる光景・・ってオイ!!

すぐにアイツを揺さぶった。

「・・ん・・?なんだよ・・お前か・・朝から嫌なもの・・見ちゃったよ」

寝ぼけてる場合じゃないって!!俺嫌なものかよ・いいけどよ。

「おい・・もっと嫌な光景がお前の横で広がってるぜ・・・?」

横?いや俺のほうじゃない。

嫌な光景にまで当てはまるわけ!!??

「逆。」とりあえず指摘。

アイツは流華の方をみてウギャーーーーって顔になった。

「なんで流華起こさないんだよ!どう考えても不自然じゃないか・・」

いや起こそうとは考えたんだけどよ。

「だって可哀想じゃん。昨日は深夜まで公務だったし、危険人物なら流華が抱っこされてすやすや寝てるとは・・」

「そんな屁理屈どうだっていいよ!!許せないでしょこれは。」

おお。屁理屈をいっつもこねてるのはお前だろ・・・ヒステリックだな。朝から・・

俺たちは一階下の部屋に引っ越した?ままで次の引っ越し先をまだ検討中だ。

アイツは流華を揺さぶって「流華。流華ったら?」

また逆鱗に触れても俺もう助けないぜ・・・だってやっと治ってきたんだもん。指。

「ん・・・・・?騒々しいな。何かあったか?」

流華が起きた。

「何かあったかじゃないよ。誰なのそいつ。」

確かに誰だ??

「ん??・・・知らぬな。」

「んーーー・・五月蝿いなあ・・」

そいつ・・はイッチャン最後に起きて目を開いた。

ブリリアントブルーって言うんだろうか。凄く海みたいな色の目だ。

カラコンして寝たらダメなんだぞ?

「そなた誰である?」

流華はまだぼーっとしながら尋ねる。

お前とか貴様じゃなくってそなた?・・綺麗だから?

ちょっといい扱いじゃないかぁ!

と聞こえてきそうな・・俺は何となく今までのおっさん達にごめんなさいを思う。

「敵だよ?♪」

にっこりと極上の少年は極上の笑で金の髪をさらっとさせて言った。

げ??マジか!

俺とアイツは戦闘の構えに身構えた。流華はまだぼーっとしてる。

人質にでも取られたら・・

「ルカちゃんつーかまえたっ」と・・取られたぁ・・・

流華を抱っこされた子供のような感じで危機感を感じていない。

・・目は口ほどにものを言うと誰かがいってた。コイツは強い。多分。

流華の作っている結界も破られてる。

「ああ。・・捕まった。眠い。・・・」

適当に遊びに合わせたようにして・・寝るなーーーー!!!

流華はそいつの腕のなかできゅーんってした。

「あはは可愛いなぁ。あとここで居る誰より賢い」

なんっか嫌な感じだな?

童顔だけど雰囲気がどことなくアイツっぽい。

・・てかなんで流華ちゃん?

「流華ちゃん起きて?。流華ちゃんの好きなもの持ってきたんだ?」

「ん?・・なんだ?」

むくっと頭をだらんと下げてた所から復活!!

好きなものに反応したな・・流華はちょっと顎を上げたんだ。

カーテンから差す爽やかな五光と作り物みたいな綺麗なカップル。

そして朝から見るディープキス・・

この温厚な方だと自負する俺を沸騰させた。

もうアイツの比じゃないくらいに腹が煮えくり返る。

俺のいとこ殿の唇は奪われたんだサラっと。

アイツが俺を静止しなかったら即殺しに行ってたと思う。

≪なんで止めるんだよ!!お前平気なのかよ。≫

いつもならアイツの方がキレるとこだとおもうんだが・・。

≪平気じゃないよ。。平気なわけ・・ないだろ・・≫

おお・・どす黒い憎悪みたいなものがハッキリと見える。。我慢してるんだな・・

≪じゃあ・・≫

≪そいつの手の中に流華がいるんだ。下手なことはできないよ。≫

そ・・そうか。流華の命あっての話だもんな・・。

くっそ何もできないなんて。悔しいぜ。

「ぷは?・・へえ・・ありがとう」

キスされて流華は有難うといった。

なんでだ?彼氏?じゃないな。

うん。

ぷはーってビールじゃねえんだから・・

ああ息苦しかったのか。

キスの仕方ってやつを流華は知らないのか。

俺は鼻で息をするってのを知ってる!!

「僕のこと・・思い出した?」

「ああ・・。思い出した。葵・・久しいな。」

あおい?って言うの?知り合いか?

「何年かかったと思ってんの?スーパーかくれんぼ・・僕こんなに可愛いのにずうっと鬼だったんだから?!!」

は?スーパー・・なんつった?

こんなに可愛いよ。でもさ自分で言うな?

キモイなぁ

「まー・・捕まえない限り鬼は変わらん遊びだろう。しょうがない。しかし・・よくここまで見つけたな。そして相変わらずそなたの目は美しい」

ら裸眼なの?

「へへ。ありり。流華ちゃんも綺麗になったねえ・・ぞくぞくするよ」

立ってても踏んでしまう位長い(今は座ってるけど)流華の髪に指を何度か通してキスをした。

「流華?どうゆうこと・・お前離れくれる?!」

知り合いだと分かったからアイツは乱入した・・手を出して引き離そうとすると・・

「瞬ちゃんやめたほうがいい・・。」

「え?」

その手を一瞬で引っ込めたのは今ならいい判断だと言えるだろう。

青い炎がルカと葵ってやつと俺とアイツの間にカミソリみたいにシュンって音がして

向こうの部屋まで亀裂が入った。まだめらめらっと残ってるくらい・・凄まじい。

「ダメだよ。僕に偉そうにしないで。流華ちゃんはいいけど羽の分際で。」

低い声に変わった。やべえ奴だと言うことは間違いない・・・そして声変わりはしてるんだな。うん。

「葵・・・私の羽を殺そうとしたのか?」

しただろーー。

「うん♪ダメだった?代わりなんていくらでもいるじゃん」

小動物みたいな顔で(*´∀`*)ニッコリと笑うソイツ。

だめだろうぉぉ!てかムカツク

「何なんだよ・・お前・・」

俺はブチギレ寸前だ・・。

流華が危険なことには変わりないような気がするから能力者みたいだし下手には動かないけど。

アイツもこの状況を整理してるのかあれ以来言葉を発してもない。

「僕??流華ちゃんの敵でそれでいて唯一候補なんだよネ??」

「ハ??」

俺とアイツの声かぶり。

唯一って・・・。

敵で唯一?
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