俺とアイツといとこ殿!
「僕は2つ欲しい物がある。流華ちゃんみたいに何でもかんでも叶えたいとかお節介を焼いて回り道せずに不自然を紐ときたい。僕で終わらせるためにね。これが一つ目。」

「ああ。」

「もう一つはなんとしても流華ちゃんを手に入れたい。兵器でもなんでもなく
流華ちゃんの家の言葉でいうと唯一愛せる人型動物なんだ。」

こいつも人型動物ゆうた?うちの言葉は唯一だけで人型動物なんて島じゃ誰も言わないが?

「そうか。ままならぬな。お互い。」

「もう?愛の告白してるのに?さらっとかわさないでよぅ?!!」

おおコイツはちゃんとそのへん突っ込めるんだ。

「愛の告白だったのか。すまん。愛には疎くてな。」

そうだよな・・それは間違いねえ。

「僕らが出会ったのは・・オークションだったよね。」

「ああ。」

オークション・・?

売り買いするとこか。ラクテンみたいな。

「僕らは売りものだった。特別な血の人間だってことでハーフが欲しい貴族や金持ちに見られてた」

へ??

「ああ。そうであったな。私は純潔・お前は貞操をそしてどちらも家畜か奴隷行き切符だったな。」

家畜か奴隷行きの切符なんてあるの?どっちの切符も欲しくない・・

まじやばいじゃん。

「僕は今でも覚えてるよ。・・・・流華ちゃんはあの日買われた瞬間に外されてまた錠をされる瞬間にほとんど皆殺しにしたよね。」

ひゃーーー

俺のいとこ殿・・殺戮しまくってる。黒い歴史をオレらはどれだけ見ずにすんでるんだろう

「ああ。した。」

「僕はなんで捕まったのって聞いたんだ。あの運ばれていく馬車の中で。」

「そうだったか?」

「そうだよ?流華ちゃんなんて言ったと思う??」

「なんて言ったかは覚えていないが捕まった理由は覚えている。契約である。」

「ははそうなんだよ。僕はドジ踏んで捕まっただけなんだけど。」

アレ?いつかの俺デジャブ?

「力を譲り受ける代わりにそこで捕まり売買される事が契約内容だった。ゆえ捕まってやった。」

偉そうだなうん、今日も元気そうだ。
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