俺とアイツといとこ殿!
「で?あの匂いの中で契約は?って僕が聞いたら・・契約は完了した。私は確かに捕まり売買されたであろう?とか言ったわけ。」

「そのとおりであろ?契約は売買されること。それは完遂した。問題ないと思うが。」

「僕を助けてくれたのも覚えてない?」

「少し・・・覚えている。島の海の色の目。涙を拭ってやりたかったが・・
私は血に塗れているゆえ・・確か・・鍵だけ解いて帰った・・後にあったとき約束したのであったか?」

流華は少しずつ思い出したみたいだった。

「そうだね?♪流華ちゃんは気まぐれを隠さない。そういうとこも好きなんだ?」

あのキスが怪しい。ここまで流華が鮮明に他人を覚えてるなんて。

流華らしいっちゃらしいけど。

聞かれてないから言わない。

報告義務はない。みたいな女だもん。

「葵・・」

二人の雰囲気が楽しい同窓会から一変して鋭い表情になった。

「ああ・・敵だね。」

「種類は分かるか?」

「これは・・所属なしの人間の能力者あと1っぷんでここが吹き飛ぶ。」

吹き飛ぶ・・?俺わかんねえ・・?なんか着てるのか?

「うむ。」

「そんなことわかってたくせに?わざとぎりぎりまでのばしたでしょ?」

「いや・・お前のことを試したかったわけではない。知りたかったのだ。」

「流華ちゃんに関する記憶があるかないか?」

「うんだが、なかった。場所を移ろう」

「だね。ドコイク?闇?光?逢坂?ラッセル?どこでもいいけど。」

なんでいっぱい・・逢坂も入ってるのか。ドコイクってちょっと渋谷まで的だなあ・・

「逢坂に。」「わかった・・・」

葵って奴が目からビームみたいなのを出してハート型に穴を作った。

オシャレ心があればそゆこともできるのね。流華は・・・しないだけか・・。

葵って奴はチェックのイギリスパンクっぽい格好に細いネクタイを着崩してて・・オシャレ系男子だ。

「純ちゃんたちもはよこぬか。ここはなくなるぞ。」

ルカが入っていった。

とりあえず俺もはいっていった。アイツは立ったまま動かない。

「おい!1っぷんもうしないうちになくなるらしいぞ。」

「・・・分かってるよ!!!!」

「じゃあ早く行こうぜ。」

「あんなに出来る奴がいるなら・・流華がそのほうが先に進めるなら・・それに僕はもう・・」

うっせえな?こいつはウジウジと・・そんなのもっとあとでもいいだろ。

「離してよ」

「うっせー!!暴れんなって流華に殺されるならまだしも知らん奴にくれてやらんでもいいだろ」

ヒョイと持ち上げて穴がふさがるギリギリで俺らは滑り込んだ。

確かに・・

もう逢坂で、城の中だ・・。流華と同じことを出来るヤツ初めてみたかも。

「あいつら必死だね?」

「自分でこれを作れぬゆえな。」

強烈なガードがかかったテレパスが飛んできた。

≪聞くのだ。こやつは一瞬でお前たちを殺せる。≫

≪・・・そう・・なんだ・・≫

≪呪符を持っているな。ガードも効かぬ。お前たちの今の攻撃系・技・体術は全て効かぬ≫

≪全部かよ?≫

≪そうだ。だから・・何かあればすぐ呪符を盾に出してもいい。
いつでも破れるように呪符を片手でポケットに忍ばせて持っていなさい。何があっても迎えに行くから。≫

「流華ちゃん?どしたの?」

「いや。考え事だ。」

あれ?流華のテレパスはバレてない。

あいつの見破る能力のもう一つ上でやれるのか流華は・・。

能力が上だとほかのものは沢山を押し付けてくる・・この逢坂でそんなようなことを言ってた。

その結果がオークションやらその道の先のためかよ・・・




俺はお前が遠いよ。


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