俺とアイツといとこ殿!
「流華ちゃんは優しいね。。ゾクゾクするくらい怖いくせに?」

た・・確かに。

「私はこわいのか?」

「そうだよーん。」

「知らなかった。私も着ぐるみを・・」

着なくていい!!

「それは?今度僕がもっと可愛い服選んであげるから^^」

エロいコスプレじゃねえのかよそっちは。ああ・・突っ込みつかれる。

流華は城の窓によいしょと立ち爺さんに「では行ってくるゆえ後は頼んだぞ。」

と言った。スカートがなびくけど長いからマントみたいに見える俺。

「は。行ってらっしゃいませ」

爺さんは流華には同じ態度でにこにこしてる。

「ちぇ。僕は無視するのになあ」

「私の部下ゆえ。」

こっちにもフォローか。

大変だな流華は・・・って・・・

落ちた・・。ひらりすとんと。

「流華?」アイツも俺も心配して呼ぶ。

「ダイジョブダイジョブ。自殺志願者とは真逆なんだから?♪」

と言ってアイツも落ちた。

窓からへばりついて見てたら下の瓦に着地してすげえスピードの移動術で

遠のいていく。

「おい。追いかけるぞ」アイツはぼーっとしてるから背中をバシンと叩いてやる。

「・・・・流華はあの葵ってのがいれば・・危なくないんじゃない・・?」

「何言ってんだ。そんなのわかんねえじゃん。それに俺ら羽だろ?ウジウジ言ってるならほっていくからな。」

俺も飛び降りてひょえーだったけどなんとか移動術で見失わないように着いていく。

かなりはなれちゃったけど流華の気をたぐり寄せれば・・取りあえず迷わない。

どんどん近くなっていくからもうついたんだろう。15分くらいか。あの超速で。

つまり俺はちょっとへとへとだ。

だってまだ普通に血を使って移動したり技を発動させてるもん。

ここは・・・どこだ?

町・・インドっぽい街だ。

みんな頭になんかつけてるし。

ルカに追いついた。

葵ももちろんいたけど。

「ヒュー来たじゃん。忠犬だねえ。」

玩具でも犬じゃねえってば!イライラするけどそれより海も渡ってないのに外国だなんて。

変な感じだ。日本でいたからだろうか。

「流華ちゃん。どうする?」

「鏡はこの国のどこかにある。曇っていて見えぬが・・剣と盾が一緒になって導かれた結論である。」

「鏡を持ってるとすると・・王宮に行ってみる?」

ああ。三種の神器・・鏡が足りないんだ。

それを回収しに来てるのか。
移動をすぐしなかったのは探りながら到着しなきゃわからなかったから。

「だが・・少々目立つゆえ・・衣を変えるか。平和的に譲ってもらえると有り難い。」

「またそんなこと言ってるし。それに流華ちゃんは服を変えてもどうせ目立つよ。このまま異国の人間としてはいろうよ。」

「うむ・・ではそうしよう。」

なるほどな意見を流華に言う。そしてそうだなと思えば流華も意見を取り入れる。

当たり前の行動なのに俺らは判断を委ねてばっかだ。

立ち位置ってのも違うってあるけどそこまで余裕がないっていうのが大きい理由だ。

流華は建物からふわりと降り立って城の門のところまで歩いて向かった。

葵も俺もそして何故か遅れてやっぱアイツも来た。

アイツの方が移動術遅いのか?もしかして。

「王宮になんの用である。」門番がそういった。

武器みたいな飾りをシャキンとバッテンに通せんぼした。

流華は静かに言った。

「王宮には用はない。王に用がある。少し話をしたいゆえ退け。」

後ずさりする門番達。。このなんとも言えない迫力は独特だなあ。

王に用があるから王宮に来たでいいんじゃないのか・・?

「そうそうこの人隣の国のニホンの王様だから?通してもらえる?」

葵はそうやってフォローした。

門番がこそこそ話をし始めた。

「ニホン・・長い髪にラトナラジュの目・・確かに・・王が会いたがってたオウサカの姫じゃないか?」

「しかし・・・こんな少数で?文も乗り物もなしに?」

「日本には不思議な技が多数あって一人でその姫は何千人もを一網打尽にしたらしい・・」

「ほんとか?」「どうする?」

こそこそコソコソと話し続けてる迷うだろうそりゃ。

「はよせぬか!!!いつまで私を待たすのだ!!」

2・3分だろ・・・?そな怒らないでも。

流華がイラついて怒鳴ったら・・膝まづいて

「・・失礼しました。お通りください。異国よりおいでくださり有難う御座います。
私は先に王にその旨伝えてまいりますのでこのモノが案内致します。」

一人がそう言って王宮にかけていった。
全力疾走だ・・・。

もう一人が案内する為ゆっくりと王宮玄関の入口まで歩いている。

玄関につくと違う人が代わりに案内してくれてあっという間に王の間って感じのキンギラギンなヒローイ所に案内された。

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