俺とアイツといとこ殿!
カツカツカツとヒールの音がする。

褐色の肌に長いヒゲに銀の髪・・そして緑色の目。ついでに王冠。

間違いない。この人だ。絶対王様って感じ!

「へえ・・」

「驚いたな。」

二人ともそう言葉にした。

確か銀の髪は・・・闇の国の?なんだっけ。

「お前が王か?」

おいおい!めっちゃ偉そうだよ。

「はい。陛下。私がこの国を収めるハマジール・ダブランジェ2世でございます。」

「単刀直入に言う。私は捜し物をしているので此処に来た。この地にあると思うのだが・・」

おまえ単刀直入にしか言わないだろ。

「まあお座りくださいませ。噂通り美しいラトナラジュです」

流華は椅子を持ってきた女に有難うと言って座った。俺らもすわった。

「なんなのだ?さっきからラトナラジュとは」

「その赤い瞳の事であります。ラトナラジュとはこの国で最も高貴な赤い宝石の事をさし、別名宝石の王。」

「そういう意味か。わかった。それで?」

どうでもいいんだ・・?

どうやら・・この王様は流華がお気に入りのようでニコニコとして客人扱いしてくれてるみたいだ。

上半身はスッケスケで下半身はシャラシャラしてて金の飾りをつけた踊り子みたいな女の人が

お酒だろうか。皆に注いでいる。わー。。。なんかどぎまぎする

アイツもそれにはご満悦のようで

しょぼくれたあれから一転して女の子を抱っこして小さな声で話したりしている。


なにやってんだおい。Σ(´∀`;)こうゆうときに聞いとこうぜ。


ルカたちは探しているものの特徴を教えている。

「確かにそれは・・この国にあると知っています。」

「お前の城の中か?」

「いいえ陛下この首都から南南東にある小さな洞窟に納められていると聞いたことが祖父からあります。」

「持って行っていいか?」

だめだろ!納められてるんだから。

その40にもなってないおじさんは

「ええ。いいですとも。どうぞ。」

と快くOKしてくれた。

いい人じゃん。

「陛下が第一王妃になっていただければ。」と付け加えた。

「ならん。」

即答かよ。まあなられちゃ困るが。

「ハマジール殿。この方は日本の王・そして僕は申し遅れたがチルビスの王なんだ。
そしてチルビスの王の婚約者であります。二国に攻めいられたいですか?」

ニコニコ合戦がはじまった。

「あの軍事大国のチルビスの王と神秘の国日本の王がご一緒に・・
ああ噂通り金の髪に海のような瞳・・であらせられる。もう婚約されていたとは無礼なことを言いました。」

「婚約などしておらぬ!」

流華・・そこは黙ってたほうがスムーズに行ったんじゃ・・・

てかチルビスってなんだよ・・・こいつも此処で王様やってたのか。

「このとおり振られっぱなしですけどね?あははは?」

「確かに魅力的な女の人にはそれ相当の器量のある男が必要ですな。私もその婚約戦に混ぜてはもらえませんか?」

何言ってんだこのニコヤカ紳士風すけべオヤジ・・若いとはいえ流華と20以上離れてるだろ。

ってインド風だから関係ないのかも第一王妃とかいってたし。

一番だろうけど二番もいるんだろ・・。

これも文化ってやつなのかなあ・・。

「そんなことはどうでもいい。鏡はもらっていくぞ。」

「ああ・・正式に求婚しているというのに」

つれないよなあこの女は・・。俺もそう思う。

「それは先ほど断ったではないか。」

そだな。即な。

カツカツカツ・・誰か来た。うぉぉぉ超ど派手な褐色のキンギンパラダイスボンキュボーンだー

「ああジュミラ。。何をしに・・」

「そなた第一王妃への求婚を断ったものの処罰をしらぬのではあるまいな。」

「こら。。やめなさい。」

殿下?王様はそういって小声でジュミラとやらを黙らせようとシーってするけど・・

気の強そうな女が好きなんだな。この人も濃いけど美人だし。

「お前はなんだ?」流華はそう言った。

「無礼なわらわを知らんとは・・現第一王妃ジュミラ・ダブランシェである。」

「知るか。側室如きが・・でしゃばるな。王だけしかここにはおらぬというのに・・無礼者。」

へ?へ?ここにいるの王様以外子供ですけど?って顔するよなあ・・

「そうだ。ジュミラ・・日本の王とチルビルの王がご来訪されているのだ控えなさい。どうか無礼をお許しください。」

王様が先に謝った・・。

「そうで御座いましたか・・申し訳ございません。」

土下座?みたいな変なアッラーの神的な謝り方をして顔をあげないままでいる。

「よい。そうされていると目障りゆえどこかへ行っておれ。」

「はい。。有難う御座います陛下・・」

静静とどっかにいってしまった。

「もうおるではないか。第一なんとかが。欲の皮が何処までも分厚いであるな」

おい王様だぞ。いつもの悪口厳禁。
って流華も葵もそうなのか・・

ふうん。ちょっと面白くねえな。

でも側室も王妃様も王様に比べたら・・
子供作る人とかお気に入りってだけで国を動かす王様とかとは次元の違う立ち位置なんだよあ・・

俺は右大臣って感じかな?w雛祭りみたいだな。うちの島は。

「流華ちゃんが金を大量に流してくれたお陰でチルビスは潤ったよ?なんせうちは鉱山ってもんがないからねえ・・」

「ああ日本の金の解禁にはうちも買わせていただきました。」

二人の王様はギラギラと俺の方が金持ち=いい男だアピールをしてせめぎ合っている。

「毎度あり。」

ええ?それだけ?なんでしかも棒読みなんだ??感謝なのか?お前的にそれ。

「しかし・・魔物がでるのか?」

え?何いきなり。

「さすが日本の王。よくご存知で。」

「いや今知った。お前少し濁したろう。」

言葉か色か?

「そうだね。濁してた。それに宮殿に宝物庫があるのにそこにいれてないってことは・・そうゆうことだよね」

葵も気づいてたみたいだ。

「若くして王に成られているだけありますね敵わない(´▽`*)アハハ私は降りますね。」

「そいつはどうも?」

葵はライバルが減って嬉しそうだ。

「もっていっても構いません。だけど・・10000年続く魔物と聞いております。故に我々は干渉せぬのです。」

いわくありげって一万年???

「先祖が昔その洞窟に魔物を狩りに出かけたらこのような髪になったと言われております。」

そうなんだ?

「やっぱりね。闇の匂いがしたもん。」

俺も俺もちょっとなんか知ってた

なんか関係してるって思ってたと

いいたけど言える空気じゃないな・・

「ふむ。見に行ってみるか。とりあえず。」

「だよね流華ちゃん南南東ってわかる?」

「わからない。」

こいつら地図弱いのか・・。俺もだけど。

「僕わかるよ。」

お。アイツが久々登場!流石天才ではなく秀才キャラ。

「お前がぁ??」

ほんとかよって顔で葵が見ている。
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