俺とアイツといとこ殿!
俺らはルカの方にドラゴンの横を回り込んで戻った。

≪お前だな。アレの持ち主は・・銀の髪にラトナラジュ間違いなし。闇の国と契約し者。≫

「ああ。」

ルカはそう答えた。あちゃー・・俺やっちまった?

≪光の国のものがいるのは・・何故だ・・≫

闇の国の生き物なのかこいつ?

「たまたまだ。ついそこで会った。」

うそくせえー

≪・・そうか。我鏡を守りしドラゴニストーンである。≫

ドラゴンじゃなくてドラゴニストーン?そしてついそこで会ったって信じたの??

「そうか。お前の契約者は死んだのか。」

≪そうだ。お前がかわりになるか?≫

「契約内容は?」

≪・・・・・それが思い出せぬゆえ1万年もこうしている。≫

忘れたのかよーーー

「教えてやろう・・契約内容は私に死ぬまで仕えること。私はお前を取り込み喰らい一人にしないこと。」

へ?そうだったのか?

≪あいわかった。永遠に私の王となりしもの・・仕えることにする。火を出せるか?≫

流華は手の平から火をボオってだした。

≪正しく赤い炎・・・間違いない・・これにて契約としお前に喰らわれこの地を離れることにする。≫

へ??

「長らく待たせたの。この体がお前を喰らってなくなることはない。存分に暴れよ・・来い!!高みにゆくために。」

≪なくなることはないのか・・野望があるようだな・・良い。高みに我も同行しよう・・≫


ドラゴンはいきなりコロンと消えたと思ったらカランコロンと音がした。

真っ赤なルビーが落ちてしかも流華の方に独りでにカランコロンと転がって足元で止まった。

ルカはその石を拾い上げた。

「流華ちゃんすごいね。」

「そーか?でも葵・・少し離れたほうがいい。光のモノには多少毒だ。」

そう言うと流華はその石を飲み込んだ。やっぱとりあえず食うんだなお前は。

いつか爆弾でも食いそうだ・・。ちょっと違うか。

葵は鏡があった場所まで来てガードに似たものを張った。

白っぽい銀色?っぽいものだ。ダイアモンドのブリリアンカットみたいな形になっている。

俺らも一応張ったけど・・

流華の体から赤い炎が吹き出るように漏れ初めて・・見えなくなるくらい覆った。

「わああああ・・・」葵?のガードには亀裂が入ってる。俺らはわりと平気なんだけど

葵は苦しそうに何度も何度もガードを貼り続けてる。流石純血だ。簡単にはくたばらねえな。

それをアイツは見て・・葵の方に手をかざし葵のガードの上から神咲のガードをかえてやった。

そしたら葵が苦しむのがなくなった。ほへ?って顔をしながらガードの中でボーッとしてる。

だってまだ流華を覆ってる赤い炎は収まってない。オレらですらこれ以上近づいたら・・

取り込まれる気がする。

アイツは俺と自分と葵の3人分の鉄壁ガードをしている。

ハァハァと息が上がっている。・・・苦しそうだな。でも俺は・・できねえし。

俺らのガードにもヒビが入った頃・・やっと流華から赤い炎が収まった。

倒れるわけでもなく流華は少し笑った。ニヤリって感じで。成功したんだな?

アイツはガードをといて膝をついた。

ハァハァ・・・

「つ、疲れた・・」

「ご苦労さん。ありがとよ。」
< 164 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop