俺とアイツといとこ殿!
「それにね神咲と僕の一族は干渉者が多分同じか近いんだよ。
マンションが残ってるのは向こうにこっちがいなくなったとわかるものがいたから主なき城を攻撃したって無意味だもの。」

「え?」アイツも驚いている。

「掴めてはないけど同じ記憶や似た状況の事柄が多く集めていた。」

「でも流華・・追うものとあったことはないって。」

「ああ。私のこの世界ではない。葵はこの次元の人型動物ではない。
違う次元の結という国の城の純血のような位置にいる。
そこでも神咲は消されていたが干渉者によってではなく干渉者を追う結の国のものによって消されていた。
ゆえに敵といえば敵だな。所属も相対するものであるしな。」

「ふんぬー」俺は鼻息を荒くした。

「待ってよ。でも僕が神咲をどうこうしたわけじゃないんだよ?」

ああ。そっか。

「まあそうだ。もっと古の話になるしな。それに神咲も追うゆえ人を殺めたりもしている
大した違いはないし今のこの次元の私の一族や神咲を結のモノやらが殺めたとしたら本当に敵だが・・・
別に個人的にも島としても今・・人が減ったり増えたりしてるわけではないゆえあまり関係無い。」

「って言ってくれてね~そうゆうことなんだ^^」

つまり?違う次元では?同じものを追うからたまたまあっちの方が神咲より強かったし

葵と流華みたいにあいいれる関係になかったからどっちかがっていうか神咲が途絶えたけど?

こっちの世界の島の人間が葵や結って国によってなんの被害も受けてないから昔は昔今は今みたいな?

「腹たたねえのか?流華。」

「私が痛い思いをしたわけではないし・・先代が弱かったのだ。そしてその時の結が強かった。
それだけであろ?こっちで何かすれば許さぬが・・葵はよくみると美しいし中々に強いし賢いであろ?」

ああ十二分にな!!お前がさっぱりした女で美しいものフェチってのはわかった。

「あお・・いってさ。制限あるの?」

アイツも聞いてきた。名前呼ぶの嫌なんだろうか?

「制限って流華ちゃんたちみたいな血を使って生きてるみたいな?」

「そう。」

「あるよ~だから追うの。僕の国では純血とは言わずエンジェルハートって言うんだけどね。」

エンジェル・・・ハート???まじで??

「ダサ!!」

思わずはっと口をふさいだけど・・葵はもうビームみたいなのはしてこなかった。

「だよね~まあ僕が決めたわけじゃないし。でも防衛システムは凄く似てて?
殆ど同じって言ってもいいんじゃないかな。役所っていうのもかなり決まっているし。
まあ全部洋物の名前はついてくるけどね♪」

「何を奪われたんだよ。」

「夢だよ・・」

ちょっと切なそうにいった。

「ん?夢?飛行機の運転手になりたい的なやつか?」

ビームは飛んでこなかったけど・・アイツがスリッパでスパコーンと叩いた。

「ごめん。マジでわかんなかったから」

マジな話をしてるのくらい分かってんだけど。

「いいよ?右翼君は自他共に認める馬鹿だもん?しょうがないよね?♪」

うう・・・

確かに俺は自分で言ったが・・。

「僕らはね・・」

作り笑いを解いてマジな顔で話し始めた。

「夢を見ないんだ。」

それだけ?

「今それだけ?って思ったでしょ。」

あ。バレてた。

「では何を糧に生きてられるかって夢なんだよ。」

え??夢を見ないのに・・夢を糧に?

「わかんねえ。」

「うん。元々次元の違う人間の話だしわからないとは思うけど・・
夢を全く見ないわけじゃない。僕はみるけどね沢山。だからエンジェルハートなんだ。」

プ。そのエンジェルハートでいつもむせそうになる。

「でもさ・・夢を糧に生きてるのに夢を見ないって?」

「不自然に不自然が干渉してそうなった。と言ったらいいのかな?流華ちゃん風にいうと」

不自然が・・不自然に?

「こやつらは夢を見て命の糧とする我々と似たような一族だった。
だがその夢の糧の不自然を追う葵の所の当時の純血は見誤ったのだ。
同じく不自然によって干渉されているモノらを一族ごと断絶させた。
だから制裁を受けたのか、なんなのかわからないが・・それを葵も追っている。」

マジかよ。すっげー壮大な話だったんだな。

夢ってゆってもポワワンとした話じゃないんだな。だっていつ見るかわからんし。

それが糧か・・キツいかも。

「今結の国は役所みたいな奴らがほかのやつよりは夢を見るので分け与えて
純赤石みたいなものを作ってなんとかやっている。葵は切り離された存在だが、
他の者より余計に夢は見る。結はそういう進化を退化によってしたのだ。故に伝える能力がある」

「だねえ」

にこやかにしてるコイツも抱えてるもんは流華と同じかそれ以上にあるってことか。

「純血が見誤ると・・より良くないことが起こるし、だけど真実に近づかないと不自然ゆえ考える。
動く。そして力を得る・・
人型動物の我々の方法が鍛錬であったり所属の国で力を分けてもらう事で容量自体を増やすこと。契約だな。
すると膨大な力を使っても生きていくことができる。不老不死ではないから寿命分しか生きれぬゆえ・・
結では夢によって残す事が出来る。これは神咲のキオクや仕組みとよく似ている。」


「似てるのに次元が違う俺らは分かり合えなかったのか?」

「分かり合うってねえ?あはは。・・ままならないよなかなか。誰かが殺されればいくしかないでしょ。
でもその判断自体が間違いだったんだけどね。結は神咲の呪いでもっと生きにくくなったと流華ちゃんが来るまで思ってたくらいだし。」

へ?

「私は結との純血に破れた夢を見て葵の住む次元にゆくことができた。
昔な・・それで少し裏を取りたくて行ったはいいものの敵扱いされるし、私の見た部分を知らなかったようなので順を追って教えてやった。」

「それを信じたのか?結の人達は。。。」

そんなに因縁があるのに流華一人が行ったところで信じられるわけはない。

「僕は信じた。オークションでも助けてもらったしね。僕が信じればそれが全て。神咲と同じだよ」

あ。そうか。そういうことか。それはわかりやすい。

「流華ちゃんは次元を越えてまで不必要な嘘をつきに来るわけがない・・と
後は流華ちゃんはそれを教える代わりに結からごっそり欲しい情報と神咲の3種の神器も探して帰ったし
だからいってることもこちらで記憶してる部分とかなり似てたし違う次元の人が漏らしてないこっちのことを知ってる時点で変だよね~」

たしかに・・・

「まあ現状では不信は解けてはいない。そう信じて来たのだから。ただ純血が承認したというだけだこれからの子はわからんがな。
それはだが・・私にとっては結など、どうだっていい。」

流華はそういった。

「どうだっていいって・・お前・・無神経な・・」
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