俺とアイツといとこ殿!
「酒をよこせ。」それ今いる会話???

「酒ならそこにたんまりと用意しておる。この大蛇。」

そういやあ・・・なんか知らないけど・・

いつの間にか黒いガザガザしてるモノがちゃっちゃかと運んでくるのは黒い色の器に入った黒い汁・・。

これ・・飲めんのか?

「これが酒か?」

流華もそう思うよなあ・・黒いもの!!お歯黒になりそう。イカスミみてえだ。

「わっちの国ではの。普通の酒じゃ」

「そうか。じゃあもらう。」

えーーいいの??

流華が飲んだら・・俺らも飲むしかない。タマ以外は。

全員でゴクリ。とのんだ。

あ。以外にうまし。

癖のある甘酒みたいな味がする。

ヌメヌメもしてないし。

「のう黒いの。」

「なんじゃ赤いの。」

会話なんでそれで成り立つんだ。

「ゲーム性を感じているのは私だけか?」

「・・・ぬしもそう思うか・・」

ゲーム?なんのクソゲ?これ。

「葵の事は知っていた。葵はまぎれもなく青の王・私は赤。・・似た民族でも違う。我々に血の交流はない。翠にも会った。あれには力など感じなかったが・・謎は増えた。そして今・・黒。これは・・椅子取りゲームに似ている」

「石とりなのか椅子取りなのかは置いといて似ているのう・・」

うまいこと言うぜ。黒いの。

ってどうゆうことだ?椅子取り・・色?

「次元が違えばどれかが断絶している。
現に我々のいる場所では葵の一族は無いし・・葵のところでは神咲は消えていた。そして逢坂では私と葵は復興したが翠はもう居た。」

「お主・・干渉したのかえ?」

お干渉って聞いたことある!

「してない。結論からいうと逆に黒にはあってない。私はこれらに規則性を感じるのだ・・私を襲ってきたノロやらは記憶の能力は持たぬが・・記憶の干渉者は我々に情報や力を残す。」

「うむ・・そうじゃの・・」

なにやら黒いのと流華は考え込んでいる。

「何故だ・・仮説の域をまだ出てはおらんが、我々を同じ土俵に上げるためではないか?葵の結の国では青と赤が憎み合うように嗾けられて歴史を深く刻んでいた。業が深ければ・・取り戻そうと思う力も強い。葵は私と会うことで違う意味で次元を超えるような強さを手に入れたが結局坩堝。エッケハルディンの時に会った城主は翠だったと書いてあった。力が発動せぬ純血だとしたら赤と緑はその当時蹴落とし合わなかったともとれる。」

内容を理解しているかのように
黒いのもうなづきながら黒い酒を飲んで続けてそういった。

ノロやら他の情報も知ってるかのようだ。

「そう・・調べれば調べるほど・・追えば追うほど・・主らの言葉では泳げば泳ぐほどに「色」が付きまとう。我々を戦わせるもしくは出合せるようにのう・・私にもお前を喰らえばどうのという声は聞こえたのじゃが・・。喰らうなど力しか求めぬものがする下卑た真似。わっちは乗らなんだ。しかしお主がどこまで紐解いているのか知りたかった。それが私の求める「お主が欲しい」の答えであるのじゃ。」

こいつも相当プライド高し!!

絶対だ・・。

「見解を知りたかったのか。なんだ案外話せるのだな。」

そう・・・だな・・すっげ怖いけど。
いろんな意味で・・

今も。。でもそれは流華をみる違う奴らもすっげ怖いと思うから50:50?ってことで。

「でだ。・・私が迷うのはこのゲームの主だ。」

「我も同じ。」

ほ。息ぴったりじゃねえか。

黒いの赤いの。

すげえ智力と知識がトントンっぽいぞ。

なんか黒いのは人に好かれないだろうなあ・・ってのがあるくらいで。

「主の歴史は私は知らぬが似たようなものであろ?」

「そうじゃの。・・我々は夜しか活動できぬ。故に夜にする技術を身に付けたと言ってもよい。」

ほーなるほどー・・。
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