俺とアイツといとこ殿!
マンションに帰りすぐに眠りについた糞ビジュのためにルカは食べやすいお粥を作っている。
俺はよくわからないからコロコロで絨毯を掃除しながら・・聞いてみた。
「ルカ・・・ノロって・・?」
≪すまん換気扇でよく聞こえないからこっちにして。何?≫
≪ああ・・えっと。さっき言ってたノロって・・何だ?≫
≪私たちと同じような力を一部持っていてだけど異質な一族がいるのだ。≫
≪へえ~≫
≪知らなかったか?≫
≪触りくらいしか聞いたことないかも・・・≫
その触りってのはアイツにほんのちょっと聞いたアレっきりだけど。
≪古くは沖縄・・今は四国・・東北辺りにも散らばっているそうだ。中々姿は拝めない。≫
≪なんで?≫
≪基本は巫女だから神託などを受けたり・・篭ったりしてる奴が圧倒的だからだよ。それに・・神童とか呼ばれるモノはほとんど外部と接触しないと聞いたことがある。≫
≪そいつらも血が濃いのか?俺らみたいに。≫
≪まあ濃いといえば濃い。でもあっちの方が混ざっていると言えんこともない。≫
≪ルカにしてはどっちつかずだな。≫
≪まあな。土地と家柄と才能なりで違うからなんとも言えない。それにすでに派生しているのでな。≫
≪ああ・・そうゆうことか。≫
人それぞれ!だもんな~
≪ただ言えるのはうちみたいに統括されてないってことだな。今回の例もある。だが個人がやったことになるわけだあっちの方からすると。≫
≪うちなら・・・≫
≪一族の意思となるか排除されるか裁きを受けるか何れにせよ規律というものがあり
役所が決まっている。
決裁をするトップもトップをも取り締まる別部署も決まっているだから・・
統制が取れてるだろ・・良くも悪くも。≫
≪だな・・・≫
がんじがらめに聞こえるけどさ。
≪瞬ちゃんには無理をさせてしまった。≫
≪いいんだよ俺らお前の羽だから。それはアイツだって変わらない意見だぜ。≫
≪・・・それならいい。≫
≪でもさ。ルカが言った結界っての俺らハッキリは気づかなかったぜ?違和感はあったけど≫
≪私は最初から変だと思っていた。≫
≪何処が?≫
≪ビルだよ。教えられて今から入ってゆくというのに・・何故中に何人いるのか男なのか女なのか生物反応がごちゃごちゃしてないんだ?と思った。ネコやら虫やらすらわからない。変だろう?≫
≪確かに。俺も廃ビルだと思ったし。あんなに人がいるなんて・・開けるまでわからなかった≫
これは他の人間からすると当たり前のことなんだけど・・
俺たちから見ると最も変なんだ。
視るってひとくくりに言っても個人差はあるし俺は虫レベルまではわからないけど
人が何人いるのかってのは目に入る人とほとんど同じように感じることができる。
ルカは殆どを見分けられない代わりに僅かな色の違いでサーモなんちゃらみたいな感じか
。
そんなで細かく分類や区別をするらしい。
アイツは・・・知らないけど俺と似たようなもんだろ。
親しい人やずっと一緒にいた人、気になる人だけよく観察すればオレらと同じように
人間として形作られて見えるみたいなんだけど 基本はクラスメイトやその他のあのおっさんですら
ルカ風に言わせてもらうと『ドットの集合体』だそうだ。ドットってなんだ?
人がいると聞いて行ったのに視えもしない。
それは確かに変だ。
入ったらたくさんいた。それも変だ。
爆音と光目に見えるもので俺は混乱してしまったけどよく考えたら分かる。
≪じゃあさ。なんでノロってのだって判別できたんだ?
俺はガイジンの魔法使いみたいな術式を使う奴みたことあるぜ。
あれも云うところ異質の血だろ?≫
≪・・まあそれはキオクだよ。ノロと話した事は無いけど先祖はあるみたいだ。微かな臭いや色をどうも覚えていたらしい。私は。≫
≪そうなのか。その辺のキオクってのは俺らにはないからな~。ま。今見続けてるのは俺らの中でも一部で毎日見てるのはお前だけだもんな。≫
≪そうだな・・。カヨも出てこないとなると夢が少し寂しくなるな。≫
多分寂しいなんて本気じゃないだろうと思ったけど・・もしかしてルカなりのジョークなのか?
≪じゃああのおっさんとこ行かなきゃよかったか・・?≫
アイツならなんて言って軽く交わすんだろう・・。くそう!
≪純ちゃん・・私が誠意やら女の為だけであそこにいったと思ってる?≫
≪ち!違うのか!!≫
俺はコロコロを止めてしまってルカの顔を見に行った。
笑ってた。
「イエスアンドノーだよ。」
ルカはお粥の皿をもう一回り大きいお皿に乗せて湯気の中で言った。
アイツの部屋まで俺はついて行ってしまった。
「どういう意味だよ~俺英語わかんねえって~」
ドアを開けると悪趣味なギターや小物が沢山置いてあってうんざりした。
「嫌な部屋だな・・・」
「う・・五月蝿い。」
「すまん。起こしたか?」ルカが謝る。
「いやルカに言ったんじゃ・・・」
モゴモゴとするアイツ。
「まあいい。丁度お粥を持ってきたんだ。食べなさい。」
身支度をしない割にはこうゆうときはなんだか優しい流華って・・
超キビシー体育の先生がたまに褒めてくれた時とかのあの感覚に陥るんだよなあ・・。
「ありがとう。すごく美味しそうだね。どんなレシピなの?」
お粥のどこに美味しそうとかそうゆう言葉が出てくるんだ・・?
白いだけだろ・・
とチラリと見てみるとホタテやらアワビ?やら・・・
小市民食事で育った俺にはよくわからないけどなんかゴージャスっぽいモノとか
多分金箔ってやつがちょこっと乗っててオシャレなお粥だった。
まあなんせ俺のお粥イメージよりいっぱい乗ってて上の一部だけ黒っぽいものでトロンとしてて
結論は確かに旨そうだ・・・と思った。
アイツも自分で持ってフーフーしながら旨そうに食べている。
ちょっと小憎たらしい。
「干し貝柱で戻した出汁を元に海鮮ものを具にして黒酢ベースのあんかけを作ったんだ。簡単なものなんだけど結構いけるんだ。」
「へえ?そうなんだ。凄く美味しいよ。ありがとう?」
アイツも普通に喜んで食べている。こうゆう時ってスマートに感じる。
ってか俺が変に意地張るだけなのかうまく言えないのは・・
よくわからないけど・・・
「いいなあ・・・・」
あ。しまった心の声が・・。
「ああ純ちゃんも食べたかったのか。すまん一人分しか作ってないのでもうないのだ・・」
俺は顔が一気に赤くなるのを感じながらも手を前に出してブンブンする。
「いやその・・・違うよ?・・ってか・・」
「ん??」
ルカが不思議そうな顔をしている。
やっぱ俺・・なんと言えばいいのかわからない。
「プ。ククク・・・」アイツの声がイラーっとするし余計恥ずかしくなる。
ルカはアイツのなんていうんだ?陶器のスプーン?をサラっととってお粥をすくい・・
フーっとしてから俺の口に入れた。
まじか。
俺はよくわからないからコロコロで絨毯を掃除しながら・・聞いてみた。
「ルカ・・・ノロって・・?」
≪すまん換気扇でよく聞こえないからこっちにして。何?≫
≪ああ・・えっと。さっき言ってたノロって・・何だ?≫
≪私たちと同じような力を一部持っていてだけど異質な一族がいるのだ。≫
≪へえ~≫
≪知らなかったか?≫
≪触りくらいしか聞いたことないかも・・・≫
その触りってのはアイツにほんのちょっと聞いたアレっきりだけど。
≪古くは沖縄・・今は四国・・東北辺りにも散らばっているそうだ。中々姿は拝めない。≫
≪なんで?≫
≪基本は巫女だから神託などを受けたり・・篭ったりしてる奴が圧倒的だからだよ。それに・・神童とか呼ばれるモノはほとんど外部と接触しないと聞いたことがある。≫
≪そいつらも血が濃いのか?俺らみたいに。≫
≪まあ濃いといえば濃い。でもあっちの方が混ざっていると言えんこともない。≫
≪ルカにしてはどっちつかずだな。≫
≪まあな。土地と家柄と才能なりで違うからなんとも言えない。それにすでに派生しているのでな。≫
≪ああ・・そうゆうことか。≫
人それぞれ!だもんな~
≪ただ言えるのはうちみたいに統括されてないってことだな。今回の例もある。だが個人がやったことになるわけだあっちの方からすると。≫
≪うちなら・・・≫
≪一族の意思となるか排除されるか裁きを受けるか何れにせよ規律というものがあり
役所が決まっている。
決裁をするトップもトップをも取り締まる別部署も決まっているだから・・
統制が取れてるだろ・・良くも悪くも。≫
≪だな・・・≫
がんじがらめに聞こえるけどさ。
≪瞬ちゃんには無理をさせてしまった。≫
≪いいんだよ俺らお前の羽だから。それはアイツだって変わらない意見だぜ。≫
≪・・・それならいい。≫
≪でもさ。ルカが言った結界っての俺らハッキリは気づかなかったぜ?違和感はあったけど≫
≪私は最初から変だと思っていた。≫
≪何処が?≫
≪ビルだよ。教えられて今から入ってゆくというのに・・何故中に何人いるのか男なのか女なのか生物反応がごちゃごちゃしてないんだ?と思った。ネコやら虫やらすらわからない。変だろう?≫
≪確かに。俺も廃ビルだと思ったし。あんなに人がいるなんて・・開けるまでわからなかった≫
これは他の人間からすると当たり前のことなんだけど・・
俺たちから見ると最も変なんだ。
視るってひとくくりに言っても個人差はあるし俺は虫レベルまではわからないけど
人が何人いるのかってのは目に入る人とほとんど同じように感じることができる。
ルカは殆どを見分けられない代わりに僅かな色の違いでサーモなんちゃらみたいな感じか
。
そんなで細かく分類や区別をするらしい。
アイツは・・・知らないけど俺と似たようなもんだろ。
親しい人やずっと一緒にいた人、気になる人だけよく観察すればオレらと同じように
人間として形作られて見えるみたいなんだけど 基本はクラスメイトやその他のあのおっさんですら
ルカ風に言わせてもらうと『ドットの集合体』だそうだ。ドットってなんだ?
人がいると聞いて行ったのに視えもしない。
それは確かに変だ。
入ったらたくさんいた。それも変だ。
爆音と光目に見えるもので俺は混乱してしまったけどよく考えたら分かる。
≪じゃあさ。なんでノロってのだって判別できたんだ?
俺はガイジンの魔法使いみたいな術式を使う奴みたことあるぜ。
あれも云うところ異質の血だろ?≫
≪・・まあそれはキオクだよ。ノロと話した事は無いけど先祖はあるみたいだ。微かな臭いや色をどうも覚えていたらしい。私は。≫
≪そうなのか。その辺のキオクってのは俺らにはないからな~。ま。今見続けてるのは俺らの中でも一部で毎日見てるのはお前だけだもんな。≫
≪そうだな・・。カヨも出てこないとなると夢が少し寂しくなるな。≫
多分寂しいなんて本気じゃないだろうと思ったけど・・もしかしてルカなりのジョークなのか?
≪じゃああのおっさんとこ行かなきゃよかったか・・?≫
アイツならなんて言って軽く交わすんだろう・・。くそう!
≪純ちゃん・・私が誠意やら女の為だけであそこにいったと思ってる?≫
≪ち!違うのか!!≫
俺はコロコロを止めてしまってルカの顔を見に行った。
笑ってた。
「イエスアンドノーだよ。」
ルカはお粥の皿をもう一回り大きいお皿に乗せて湯気の中で言った。
アイツの部屋まで俺はついて行ってしまった。
「どういう意味だよ~俺英語わかんねえって~」
ドアを開けると悪趣味なギターや小物が沢山置いてあってうんざりした。
「嫌な部屋だな・・・」
「う・・五月蝿い。」
「すまん。起こしたか?」ルカが謝る。
「いやルカに言ったんじゃ・・・」
モゴモゴとするアイツ。
「まあいい。丁度お粥を持ってきたんだ。食べなさい。」
身支度をしない割にはこうゆうときはなんだか優しい流華って・・
超キビシー体育の先生がたまに褒めてくれた時とかのあの感覚に陥るんだよなあ・・。
「ありがとう。すごく美味しそうだね。どんなレシピなの?」
お粥のどこに美味しそうとかそうゆう言葉が出てくるんだ・・?
白いだけだろ・・
とチラリと見てみるとホタテやらアワビ?やら・・・
小市民食事で育った俺にはよくわからないけどなんかゴージャスっぽいモノとか
多分金箔ってやつがちょこっと乗っててオシャレなお粥だった。
まあなんせ俺のお粥イメージよりいっぱい乗ってて上の一部だけ黒っぽいものでトロンとしてて
結論は確かに旨そうだ・・・と思った。
アイツも自分で持ってフーフーしながら旨そうに食べている。
ちょっと小憎たらしい。
「干し貝柱で戻した出汁を元に海鮮ものを具にして黒酢ベースのあんかけを作ったんだ。簡単なものなんだけど結構いけるんだ。」
「へえ?そうなんだ。凄く美味しいよ。ありがとう?」
アイツも普通に喜んで食べている。こうゆう時ってスマートに感じる。
ってか俺が変に意地張るだけなのかうまく言えないのは・・
よくわからないけど・・・
「いいなあ・・・・」
あ。しまった心の声が・・。
「ああ純ちゃんも食べたかったのか。すまん一人分しか作ってないのでもうないのだ・・」
俺は顔が一気に赤くなるのを感じながらも手を前に出してブンブンする。
「いやその・・・違うよ?・・ってか・・」
「ん??」
ルカが不思議そうな顔をしている。
やっぱ俺・・なんと言えばいいのかわからない。
「プ。ククク・・・」アイツの声がイラーっとするし余計恥ずかしくなる。
ルカはアイツのなんていうんだ?陶器のスプーン?をサラっととってお粥をすくい・・
フーっとしてから俺の口に入れた。
まじか。