俺とアイツといとこ殿!
そんなに大差ないけど・・。獣の方が大人しい気がする。
俺は見たぞ。銃はしっかりよけて自分で腕に指から出した赤いので腕に傷を作ったのを・・
わざとらしく流華は大きな音で倒れ込んだ。
本当なら受身くらいは取れる。なんでそんなことをするのかはわからないけど・・
燕がもう「キャーーー」っと演技に入っているの方がビックリした。
犬がワンワンと近づいてきて流華を見つけ一旦戻っていった。
≪なあ・・≫
≪なんだよ・・≫
≪翻訳してくれよ・・≫
≪やだよ・・≫
≪断る!俺は敵だったらやっつけなきゃいけないんだから!≫
≪・・・・じゃあドイツ語くらい勉強してこいって・・もうわかったよ。≫
≪流華はなにしてんだ超嘘癖え。≫
≪さあ。まだ分からないけど・・設定通りに行くならとりあえず燕に任せてみるほうが無難だね。彼女もう表情まで恐怖の顔でしょ≫
おお・・・すげえ・・女優だ・・流華のどんくさい倒れ方とは全然違うぞ・・。
涙まで流してる所を見るとほんとなのかなって思ったりするけど色をみたら全然心配してなかった。
女は獣じゃなくて魔物だぞ。
男が犬と一緒に近づいてくる。
燕は倒れ込んだ流華を綺麗に見えるようにスカートやら髪をささっと直して流華に覆いかぶさって震えて泣いている。
た・・確かについてけねえ。このスピード。
男が・・外人だ。近づいてきて・・銃を構えていたのを下ろして駆け寄ってきた。
なんか言ってる。
≪なんて言ってるんだ?≫
≪さっきの獣と思ったのは彼女でしたか・・しかし私有地に入ってこられては・・ここは猟銃区域ですし・・的な事を言ってる≫
まあ・・そうだな。
燕ってドイツ語出来るんだ・・。俺はそっちにびっくりした。
訴えるように泣きながらめちゃペラペラ話してる。
≪燕は?≫
≪ルカが言った設定の通り城主に会いに来たが迷い込んでしまったと言ってどうしようと泣いているよ≫
≪女は怖いな・・≫
≪そう?僕は好きだよ。流華のあざとい所も。でもあざといって言葉じゃ収まらない計算がきっとこの茶番にはあるはずだよ。≫
くそ。何か悔しいぞ。
≪ただ腹が立つのは・・なんと美しい方だ的な運命みたいな感じになっちゃってるところ。≫
ああ。そりゃお前は腹立つだろうな・・って
そんなの見てたら分かるし・・俺ら棒立ちだし。
変に演技するよりボーッとしてる方がマシかも。
≪もしかして流華ってばコレ狙ってたわけ?まさかだろ。≫
≪流華は狙ってなければあそこに倒れないと思うし・自分で自分に傷なんて付けないと思うけど?≫
そ・・そうかもしれんが。
ちゃんと銃は跳ね返さなくてよけてたし。銃痕がいるってことだ。
絶妙な銃痕から導き出される場所には正確に倒れてると。
すげえ・・。
≪俺らどうしたらいいんだ?≫
≪燕さんが振ってくれるのを僕は待ってる。こういう交渉事は女の人の方がいいでしょ。相手男だし。≫
女だったらお前だったのかよ。
まあドイツ語話せるのタマと俺以外だもんな。
≪タマ!お前もにほんごしか話せないよな?≫俺は最後の神頼みみたいに聞いてみる。
≪いや・・日本でもどこの精霊とでもはなせるのう・・此処にはいないようじゃがなぁ≫
ええタマの方が俺より一ヵ国語多い気がする。俺・・精霊語は用途ないけど。
あ・・でも木蓮の時何言ってるか聞こえたぞ。
タマとだって話してるわけで・・・。
まあいいや。
流華はお姫様抱っこで滴る血をポツンポツンと零しながら運ばれていく。
≪なあ・・あれってさ。流華完全に気失ってないか?≫
≪そうだね。正確に言うと気を失った気で纏ってるから多分起きてるよ。僕もわかんないけど。≫
大真面目なんだな。とにかく。
「付いてきてください右翼様左翼様。招待されましたので。」ニッコリとこっちを見て言う燕。
なんだかなあ・・・。
心配するように小走りでかけていったり不慣れですってなばかりにつまづいてみたりやること細かいぜ!
燕もそう言ってるし俺らはゆっくりとついて行った。
俺らはちょっと怒ってる位で丁度いいんだ。きっと。だからあんま喋らなくてもいいかも。
≪ここでは男子がやいのやいの言えば格が下がります。私が話はしますからおふた方は左翼様だけでも聞かれたことだけに物静かに答えてくだされば結構です。≫
そ・・そうなのか。
≪分かったよ。燕うまく頼むよ。せめて流華の意図が分かるまでは。≫
≪はい。お任せ下さい。≫
やっぱ抜け忍だろお前・・刀とか持ってたし。マリの時・・。
女じゃダメではないけど燕は側仕の家に生まれた一番の出来る女。
勿論純血だったらそんなの飛び越えられるけどそれ以外は順じてお役に就く。
そして名前を貰うまで名前など無く育つんだ。
ルカはなんで燕って付けたのかな。
テレパスさえしてこない。
≪なあ・・流華がマジで倒れてたらどうしよ。≫
≪燕がいるよ。命がけでも守ると思うから♪≫
お前は女に弱いとか甘いというより・・だらしないだけでどうだっていいもんな・・。
ハァ・・俺だけしんどいのかな。
≪よくわからんのう。。流華殿はどうして正式に門から行かなかったのじゃろうなあ。。≫
≪だよな!!それがもう普通の反応だよな!≫≪純一・・なにを喜んでいるのじゃ・・≫
タマがわからないのはでもあったばっかだから・・普通かもしんない。
でもそれを認めると俺は果てしなく嫌になるからナカマにしといた。
トンネルみたいな森を抜けると・・シンデレラ城みたいなものがドーン出てきた。。
逢坂のへんてこなツンデレラ城じゃないマジもののやつ。
木が覆っててあんな高い建物分からなかったんだなあ・・。いきなり森に出たもんなあ・・
うわーーー
すげー数のメイドさんが居る。生きてる!!
あたりまえだけど。
男の顔はよく見えなかったけどコイツは能力者の色はしてない。
≪あの車に乗って家の中に運ぶそうだよ。僕らも乗れってさ。≫
ああ話しかけられてたと思ったらそう言ってんのか。
外人ってわっかんねえなあ・・日本語で話してくれないかなあ・・。
≪あの城なんか変だ。≫アイツが険しい顔をする。
≪結界ですね。≫燕もそう言った。
≪なんか変じゃのう・・≫タマも言わないで!!
俺・・わかんないもん。
どうしたんだろ?みんなの色は見えるのに・・。
その代わりなんか半透明なものが目の端にちょろちょろと見える。
気のせいだ!
俺らはエッケハルディンにまんまと?入っていけた。
流華は豪華な客室みたいな所に運ばれて土につく髪を燕が持っている。
「こちらでお待ちくださいとのことです。」燕が普通に言った。
え?話していいの?
「なあなあ・・」「黙れ。」
俺のワクワクモードはアイツにすぐ打ち消された。
≪何も話さないと変だから言葉にしてるだけだよ燕は。茶番とやらはまだこれからみたいだ。≫
≪ちぇ・・翻訳器かなんかないのかよ・・・≫
≪僕が嫌だけど翻訳してやってるじゃないか・・。≫
呆れた顔で見ないでくれ・・俺はタマにしがみついた。
≪純一・・・そう心を締め付けるものではないのじゃ〜要は流華殿の邪魔をしなければよいんじゃろ。ワシは猫でいる。純一は心配するならすればいいじゃろ。≫
そだな。けどそんなの!!俺多分許されない。
なんかこれ壊したら映画のセットぶち抜いてサッカーの練習してるKY少年みたいだもん。
「こちらからの書類は到着したようです。」
メイドが出たり入ったりしてお茶やらお茶菓子やら流華の傷の手当てやらをしていった。
「そうみたいだね。」
和やかに燕とアイツはお茶なんか貰って寛いでいる。心配しているフリしながら・・器用だな・・。
俺はお茶すら喉を通らないぜ。
ドタドタドタと靴音がする。
少々荒いんじゃないかくらいのノックがして燕が返事をするとすぐに・・超伯爵じゃん。髪巻いてる!
て男の人が入ってきた。俺らより上だけど25・6くらいじゃないのかな?
翠色の目だ。
間違いない。この人だ。流華が探しに来たの。
色もそうだ。独特な色をしてるし覇気もある。
お付きの人やら銃で撃った人が止めるなか・・なんか言ってもめてる。
何言ってんだろ?
翻訳しろよ・・。
みんなを諌めて?男の人は優雅におじぎをした。俺らもペコリした。
燕はこの時点でメイドに戻った。俺らの少し後ろに控えて目を合わさないように話している。
「右翼様左翼様。日本語が話せるそうです。こちら・・」
「城主のエッケハルトといいます。」
男はずいずいっと出てきて手当てで滲んだその腕と流華をみて眉毛と眉毛の間の鼻をつまんだ。
「神咲様ですね?こちらは流華様でおられる。」
「そうです。初めまして。私が代筆させていただいた瞬一といいます。」
少しぎこちないが普通に俺でも分かる。
「俺は純一といいます。」あんましゃべらないでおこう。
「ようこそおいでくださいました。兄が森に迷われた流華様を勘違いして怪我をさせてしまったと・・なんと申し上げたらいいか・・折角こうして時を経て友人として来ていただいたのにこのアクセサリーはまさしく私の先代が神咲様に贈ったものです。」
そうだな。冥土のメイドが言ってた。エッケハルディンのエッケハルトてややこしいな。
そう言うと昔の黄色?いやもう茶色だな。紙をポケットから取り出して設計図なのか首飾りと同じ図案を見せてくれた。
すんげー昔からそれあったのね。
「いえ・・・こちらこそ。お嬢様が車に酔いまして散策したいと仰られまして・・危ないと申し上げたのですがまだ幼いゆえ申し訳ありません。」
あれれ。お嬢様設定だ。
アイツってば日本語でもちゃーんと話せるんだな。
向こうが敬語とかわかるとか分かれば。外交ってやっぱきちんとものを話せないとダメなのだろう。
それに・・ごれいじょうだもんな。
「そ・・そうでして。」俺も言ってみるけど・・うーん・・・何いえばいいんだろう。
「本当に赤い瞳なのでしょうか?彼女はまだ目を覚ましませんが・・」
ナヌ・・?
俺は見たぞ。銃はしっかりよけて自分で腕に指から出した赤いので腕に傷を作ったのを・・
わざとらしく流華は大きな音で倒れ込んだ。
本当なら受身くらいは取れる。なんでそんなことをするのかはわからないけど・・
燕がもう「キャーーー」っと演技に入っているの方がビックリした。
犬がワンワンと近づいてきて流華を見つけ一旦戻っていった。
≪なあ・・≫
≪なんだよ・・≫
≪翻訳してくれよ・・≫
≪やだよ・・≫
≪断る!俺は敵だったらやっつけなきゃいけないんだから!≫
≪・・・・じゃあドイツ語くらい勉強してこいって・・もうわかったよ。≫
≪流華はなにしてんだ超嘘癖え。≫
≪さあ。まだ分からないけど・・設定通りに行くならとりあえず燕に任せてみるほうが無難だね。彼女もう表情まで恐怖の顔でしょ≫
おお・・・すげえ・・女優だ・・流華のどんくさい倒れ方とは全然違うぞ・・。
涙まで流してる所を見るとほんとなのかなって思ったりするけど色をみたら全然心配してなかった。
女は獣じゃなくて魔物だぞ。
男が犬と一緒に近づいてくる。
燕は倒れ込んだ流華を綺麗に見えるようにスカートやら髪をささっと直して流華に覆いかぶさって震えて泣いている。
た・・確かについてけねえ。このスピード。
男が・・外人だ。近づいてきて・・銃を構えていたのを下ろして駆け寄ってきた。
なんか言ってる。
≪なんて言ってるんだ?≫
≪さっきの獣と思ったのは彼女でしたか・・しかし私有地に入ってこられては・・ここは猟銃区域ですし・・的な事を言ってる≫
まあ・・そうだな。
燕ってドイツ語出来るんだ・・。俺はそっちにびっくりした。
訴えるように泣きながらめちゃペラペラ話してる。
≪燕は?≫
≪ルカが言った設定の通り城主に会いに来たが迷い込んでしまったと言ってどうしようと泣いているよ≫
≪女は怖いな・・≫
≪そう?僕は好きだよ。流華のあざとい所も。でもあざといって言葉じゃ収まらない計算がきっとこの茶番にはあるはずだよ。≫
くそ。何か悔しいぞ。
≪ただ腹が立つのは・・なんと美しい方だ的な運命みたいな感じになっちゃってるところ。≫
ああ。そりゃお前は腹立つだろうな・・って
そんなの見てたら分かるし・・俺ら棒立ちだし。
変に演技するよりボーッとしてる方がマシかも。
≪もしかして流華ってばコレ狙ってたわけ?まさかだろ。≫
≪流華は狙ってなければあそこに倒れないと思うし・自分で自分に傷なんて付けないと思うけど?≫
そ・・そうかもしれんが。
ちゃんと銃は跳ね返さなくてよけてたし。銃痕がいるってことだ。
絶妙な銃痕から導き出される場所には正確に倒れてると。
すげえ・・。
≪俺らどうしたらいいんだ?≫
≪燕さんが振ってくれるのを僕は待ってる。こういう交渉事は女の人の方がいいでしょ。相手男だし。≫
女だったらお前だったのかよ。
まあドイツ語話せるのタマと俺以外だもんな。
≪タマ!お前もにほんごしか話せないよな?≫俺は最後の神頼みみたいに聞いてみる。
≪いや・・日本でもどこの精霊とでもはなせるのう・・此処にはいないようじゃがなぁ≫
ええタマの方が俺より一ヵ国語多い気がする。俺・・精霊語は用途ないけど。
あ・・でも木蓮の時何言ってるか聞こえたぞ。
タマとだって話してるわけで・・・。
まあいいや。
流華はお姫様抱っこで滴る血をポツンポツンと零しながら運ばれていく。
≪なあ・・あれってさ。流華完全に気失ってないか?≫
≪そうだね。正確に言うと気を失った気で纏ってるから多分起きてるよ。僕もわかんないけど。≫
大真面目なんだな。とにかく。
「付いてきてください右翼様左翼様。招待されましたので。」ニッコリとこっちを見て言う燕。
なんだかなあ・・・。
心配するように小走りでかけていったり不慣れですってなばかりにつまづいてみたりやること細かいぜ!
燕もそう言ってるし俺らはゆっくりとついて行った。
俺らはちょっと怒ってる位で丁度いいんだ。きっと。だからあんま喋らなくてもいいかも。
≪ここでは男子がやいのやいの言えば格が下がります。私が話はしますからおふた方は左翼様だけでも聞かれたことだけに物静かに答えてくだされば結構です。≫
そ・・そうなのか。
≪分かったよ。燕うまく頼むよ。せめて流華の意図が分かるまでは。≫
≪はい。お任せ下さい。≫
やっぱ抜け忍だろお前・・刀とか持ってたし。マリの時・・。
女じゃダメではないけど燕は側仕の家に生まれた一番の出来る女。
勿論純血だったらそんなの飛び越えられるけどそれ以外は順じてお役に就く。
そして名前を貰うまで名前など無く育つんだ。
ルカはなんで燕って付けたのかな。
テレパスさえしてこない。
≪なあ・・流華がマジで倒れてたらどうしよ。≫
≪燕がいるよ。命がけでも守ると思うから♪≫
お前は女に弱いとか甘いというより・・だらしないだけでどうだっていいもんな・・。
ハァ・・俺だけしんどいのかな。
≪よくわからんのう。。流華殿はどうして正式に門から行かなかったのじゃろうなあ。。≫
≪だよな!!それがもう普通の反応だよな!≫≪純一・・なにを喜んでいるのじゃ・・≫
タマがわからないのはでもあったばっかだから・・普通かもしんない。
でもそれを認めると俺は果てしなく嫌になるからナカマにしといた。
トンネルみたいな森を抜けると・・シンデレラ城みたいなものがドーン出てきた。。
逢坂のへんてこなツンデレラ城じゃないマジもののやつ。
木が覆っててあんな高い建物分からなかったんだなあ・・。いきなり森に出たもんなあ・・
うわーーー
すげー数のメイドさんが居る。生きてる!!
あたりまえだけど。
男の顔はよく見えなかったけどコイツは能力者の色はしてない。
≪あの車に乗って家の中に運ぶそうだよ。僕らも乗れってさ。≫
ああ話しかけられてたと思ったらそう言ってんのか。
外人ってわっかんねえなあ・・日本語で話してくれないかなあ・・。
≪あの城なんか変だ。≫アイツが険しい顔をする。
≪結界ですね。≫燕もそう言った。
≪なんか変じゃのう・・≫タマも言わないで!!
俺・・わかんないもん。
どうしたんだろ?みんなの色は見えるのに・・。
その代わりなんか半透明なものが目の端にちょろちょろと見える。
気のせいだ!
俺らはエッケハルディンにまんまと?入っていけた。
流華は豪華な客室みたいな所に運ばれて土につく髪を燕が持っている。
「こちらでお待ちくださいとのことです。」燕が普通に言った。
え?話していいの?
「なあなあ・・」「黙れ。」
俺のワクワクモードはアイツにすぐ打ち消された。
≪何も話さないと変だから言葉にしてるだけだよ燕は。茶番とやらはまだこれからみたいだ。≫
≪ちぇ・・翻訳器かなんかないのかよ・・・≫
≪僕が嫌だけど翻訳してやってるじゃないか・・。≫
呆れた顔で見ないでくれ・・俺はタマにしがみついた。
≪純一・・・そう心を締め付けるものではないのじゃ〜要は流華殿の邪魔をしなければよいんじゃろ。ワシは猫でいる。純一は心配するならすればいいじゃろ。≫
そだな。けどそんなの!!俺多分許されない。
なんかこれ壊したら映画のセットぶち抜いてサッカーの練習してるKY少年みたいだもん。
「こちらからの書類は到着したようです。」
メイドが出たり入ったりしてお茶やらお茶菓子やら流華の傷の手当てやらをしていった。
「そうみたいだね。」
和やかに燕とアイツはお茶なんか貰って寛いでいる。心配しているフリしながら・・器用だな・・。
俺はお茶すら喉を通らないぜ。
ドタドタドタと靴音がする。
少々荒いんじゃないかくらいのノックがして燕が返事をするとすぐに・・超伯爵じゃん。髪巻いてる!
て男の人が入ってきた。俺らより上だけど25・6くらいじゃないのかな?
翠色の目だ。
間違いない。この人だ。流華が探しに来たの。
色もそうだ。独特な色をしてるし覇気もある。
お付きの人やら銃で撃った人が止めるなか・・なんか言ってもめてる。
何言ってんだろ?
翻訳しろよ・・。
みんなを諌めて?男の人は優雅におじぎをした。俺らもペコリした。
燕はこの時点でメイドに戻った。俺らの少し後ろに控えて目を合わさないように話している。
「右翼様左翼様。日本語が話せるそうです。こちら・・」
「城主のエッケハルトといいます。」
男はずいずいっと出てきて手当てで滲んだその腕と流華をみて眉毛と眉毛の間の鼻をつまんだ。
「神咲様ですね?こちらは流華様でおられる。」
「そうです。初めまして。私が代筆させていただいた瞬一といいます。」
少しぎこちないが普通に俺でも分かる。
「俺は純一といいます。」あんましゃべらないでおこう。
「ようこそおいでくださいました。兄が森に迷われた流華様を勘違いして怪我をさせてしまったと・・なんと申し上げたらいいか・・折角こうして時を経て友人として来ていただいたのにこのアクセサリーはまさしく私の先代が神咲様に贈ったものです。」
そうだな。冥土のメイドが言ってた。エッケハルディンのエッケハルトてややこしいな。
そう言うと昔の黄色?いやもう茶色だな。紙をポケットから取り出して設計図なのか首飾りと同じ図案を見せてくれた。
すんげー昔からそれあったのね。
「いえ・・・こちらこそ。お嬢様が車に酔いまして散策したいと仰られまして・・危ないと申し上げたのですがまだ幼いゆえ申し訳ありません。」
あれれ。お嬢様設定だ。
アイツってば日本語でもちゃーんと話せるんだな。
向こうが敬語とかわかるとか分かれば。外交ってやっぱきちんとものを話せないとダメなのだろう。
それに・・ごれいじょうだもんな。
「そ・・そうでして。」俺も言ってみるけど・・うーん・・・何いえばいいんだろう。
「本当に赤い瞳なのでしょうか?彼女はまだ目を覚ましませんが・・」
ナヌ・・?