俺とアイツといとこ殿!
何を意味するんだろう・・。
「色には特性があると申し上げましたよね。」「ええ・・」
「私たちは大地に加護を受けその見返りに失うものもあるのですが・・治癒の能力に秀でています。その指輪をはめてみてください。」
「はい。」
流華は言われた通り・・指輪をはめようとするが薬指には少々デカイようで中指にはめた。
「ああ・・」
流華の包帯で巻いてある腕の当たりから煙が出た。
「包帯をとってみてください。」
言われたとおりに包帯を取る。傷が!!跡形もなく治っている。
「これは・・・。一生残ると悲しく思っておりましたのに・・」
ルカは驚いた顔をする
「それが私の言う不思議な力です。人を攻撃するような力はありませんが私たちは守ること、この城も守られています。そして治癒をすること。それを石に封じ込めること常に注ぎ込むこと等ができます。」
「なんと不思議な力なんでしょう。だけど有難う御座います。」
「その指輪が貴女に傷一つ付けないよう私達がいつも遠くから祈っています。」
「なんてお返しをすればよいか・・」
エッケハルトに抱きついてポロポロと純粋な乙女ぽい涙を流す。
人間として。
「お返しなどその涙だけで十分です。私たちは伝説の恩人に会えたのですから。・・貴女は何も不自由なく生きていますか?」
「え?ええ・・今のところ。」
「なにか錠剤のようなものや特別な儀式などをしていませんか?」
「食事の後に持病の薬とサプリメントをメイドから貰って飲んでいます。」
エッケはニヤリと笑った。
「そうですか・・今はまだ守られているのですね。引き止めて申し訳ありません。部屋でゆっくりお休みください。私が導きだした色のヒントは12です。」
「ヒントは12・・ですね。今は分かりませんが・・有難う御座います。では・・お言葉に甘えて・・おやすみなさい。エッケハルト様。」
流華も子供がパパにお休みの挨拶をするように少しだけ背伸びしてエッケの頬にキスをして
「ご機嫌よう皆様。エッケハルト様。」日本語とドイツ語でそう言ってドレスを少し持ち上げ極上の笑顔で挨拶をして燕と戻っていった。
エッケが赤くなったことに気づいたのは俺らとその貴族達?だけでクスクスと笑われていてドイツ語で冷やかされてるのかなあ・・
まだまだパーティは続くようでまたオケがジャンジャカ鳴り始めた。
「では君たちも部屋にて秘密と流華様をお守り下さい。出来るだけあの方が真っ白でいれるように私たちも支援します。」
真っ白どころか真っ赤に染まってるよ。もう。
もうちょと早く会えたらな〜また違ったかも。
「はい。有難う御座います。失礼します。」
エッケは人の中に戻っていったし俺はそう言ってアイツと一緒に流華を追いかけた。
部屋に戻ったら俺らは流華の為に純赤石をアイツと作って流華に飲ませた。
俺らはソファで寝て燕と流華は同じソファで寝た。
次の日一族の奴らが見守る中正門の所でエッケが寂しそうに言った。
「また会える日をお待ちしています。いつでもいらしてください。」
「はい。お世話になりました。皆さんにもお伝えください。神咲は永久に覚えております良き友人に気高い精神がありそれを誇りに思う事を。」
そう言って用意された高そうな車に流華は乗って街まで送られたのだった。
運転手が空港まで送るというけれど流華は町を少し観光していきたいからと言って降りたそうだ。
まあ空港なんぞに下ろされてもどちみち戻らないといけないし。
車を降りてにこやかに運転手に手を振って街の中を歩いていくフリルのいっぱい付いた貴族だなあって
感じの流華。ここでも時代錯誤だぜ?
日本ではゴスチックにしか見えないが。もちろん黒ではない。傘までもらっている。
傘は燕が差してるけど。
「もう行きましたよ流華様。お役お疲れで御座いました。」
あ。そだ。そうなんだ。
俺らも。「島主・・お役お疲れで御座いました!!」そう遅ればせながら言った。
「ああ・・くたびれたな。しかし得たものは大きい。」
ため息をついて無表情に戻る流華さっきまでの少女はもう・・
いない・・。
「流華様と一緒の布団で寝る事が出来るなんて夢のようでした〜^^」
なんて嬉しそうなんだ。俺らはソファで腰いてえっつうのに・・。
「・・そうか。それは良かったな。」ふぁあとあくびをする。上品のカケラもねえ。
流華はすたすたと歩いて街の中の適当なアンティークショップでグラスを購入して
きっと酒を飲むためだと思う。あと街で何かを購入しなきゃ街でおりたいといった意味が無くなる。
俺らは街の外れまで来て穴を開けて本家へ戻った。
「今戻ったぞ。」
偉そうな流華復活!!やっぱこうでないとなあ・・
「おかえりなさいませ。」
賢人とそこに居合わせたものが出迎える。
「書記はおるか?」
「は。すぐ呼んで参ります。」
「うむ。」
揺れる座椅子?に座り庭園を眺めながら煙草を手に取り燕が火を付け・・
流華は煙を出してぼーっとしている。
「お嬢様・・胸をわずらってるんじゃ・・?」
「患ってなどいない。嘘だ。」
「そうだよな!」
「馬鹿!」
アイツがそういう。知ってるけどこの空間に戻りたくて言っただけだもん。
「しかしルカは兎も角・・燕があんなに役者だったなんて知らなかったよ」
アイツは笑いながら言った。
「私も流華様同様に感情の訓練は元より語学や社交術の勉強もしておりますので。」
燕が冷たく言った。
・・・・・地雷踏んだ・・?
「やっぱりー?そうなんだ〜知らなかったよ。燕のキャーなんてそうでもなきゃ聞ける機会なかったな〜」
めげないな・・図太いというか。
「中々の出来栄えだったと自負しております。左翼様もドイツ語が堪能で社交術も中々でございました。」
「そりゃどうも。」
う・・俺の居場所がねえ・・
扉がトントンとノックされて
「書記が参りました」
「通せ。」
ドアが空いて書記が入ってくる。
「御用でございますか?」
「用も無しに呼ぶか。蔵から出したエッケハルディンの贈り物。暫く必要ゆえ東京に持ち帰る。その旨記して置け。用が済んだら戻す。」
「は。かしこまりました。そのように。」
「あとで蔵に参るその時に立ち会うように。以上だ。」
「は。失礼いたします。」
おじぎをして親指でくいっとして座ったまま逆回転してから立って帰っていった。
うーん・・よくわからんな。書記の育ちも何もかも。
「来度燕には世話になった。」
「いいえーとんでもございませんお役に立てただけで燕は幸せで御座います。楽しかったですし♪」
「いや・・私の目的に大きく近づく大切な事だったのだ。一族の存亡をかけた茶番だった。」
それ茶番って言わないだろ。
「そうでございますね。大真面目にお嬢様をこなされていました。お疲れになったでしょう」
「ああ・・何度も吐きそうになった。」
そんなに??そんなにストレスなの?あれって!!
まあ・・そうか。
「故にお前に恩賞を与える。姓を名乗る事を許す。離れから本家の母屋に入り本家預りとする。」
「え・・」
3人全員が驚いた。
神咲を名乗れるのはここの島の身分制度でいうと・・島民はそうだけどお役についてて名乗れるってのは
当主が同じ性を名乗っても恥ずかしくないと認めた人間のみ。
ってことだから相当すげーことなんだけど。
「そのように今賢者にもテレパスしておいた。」
「ありがとう存じます。神咲の名に恥じぬよう生きてまいります。」
「うむ。そうしなさい。」
「色には特性があると申し上げましたよね。」「ええ・・」
「私たちは大地に加護を受けその見返りに失うものもあるのですが・・治癒の能力に秀でています。その指輪をはめてみてください。」
「はい。」
流華は言われた通り・・指輪をはめようとするが薬指には少々デカイようで中指にはめた。
「ああ・・」
流華の包帯で巻いてある腕の当たりから煙が出た。
「包帯をとってみてください。」
言われたとおりに包帯を取る。傷が!!跡形もなく治っている。
「これは・・・。一生残ると悲しく思っておりましたのに・・」
ルカは驚いた顔をする
「それが私の言う不思議な力です。人を攻撃するような力はありませんが私たちは守ること、この城も守られています。そして治癒をすること。それを石に封じ込めること常に注ぎ込むこと等ができます。」
「なんと不思議な力なんでしょう。だけど有難う御座います。」
「その指輪が貴女に傷一つ付けないよう私達がいつも遠くから祈っています。」
「なんてお返しをすればよいか・・」
エッケハルトに抱きついてポロポロと純粋な乙女ぽい涙を流す。
人間として。
「お返しなどその涙だけで十分です。私たちは伝説の恩人に会えたのですから。・・貴女は何も不自由なく生きていますか?」
「え?ええ・・今のところ。」
「なにか錠剤のようなものや特別な儀式などをしていませんか?」
「食事の後に持病の薬とサプリメントをメイドから貰って飲んでいます。」
エッケはニヤリと笑った。
「そうですか・・今はまだ守られているのですね。引き止めて申し訳ありません。部屋でゆっくりお休みください。私が導きだした色のヒントは12です。」
「ヒントは12・・ですね。今は分かりませんが・・有難う御座います。では・・お言葉に甘えて・・おやすみなさい。エッケハルト様。」
流華も子供がパパにお休みの挨拶をするように少しだけ背伸びしてエッケの頬にキスをして
「ご機嫌よう皆様。エッケハルト様。」日本語とドイツ語でそう言ってドレスを少し持ち上げ極上の笑顔で挨拶をして燕と戻っていった。
エッケが赤くなったことに気づいたのは俺らとその貴族達?だけでクスクスと笑われていてドイツ語で冷やかされてるのかなあ・・
まだまだパーティは続くようでまたオケがジャンジャカ鳴り始めた。
「では君たちも部屋にて秘密と流華様をお守り下さい。出来るだけあの方が真っ白でいれるように私たちも支援します。」
真っ白どころか真っ赤に染まってるよ。もう。
もうちょと早く会えたらな〜また違ったかも。
「はい。有難う御座います。失礼します。」
エッケは人の中に戻っていったし俺はそう言ってアイツと一緒に流華を追いかけた。
部屋に戻ったら俺らは流華の為に純赤石をアイツと作って流華に飲ませた。
俺らはソファで寝て燕と流華は同じソファで寝た。
次の日一族の奴らが見守る中正門の所でエッケが寂しそうに言った。
「また会える日をお待ちしています。いつでもいらしてください。」
「はい。お世話になりました。皆さんにもお伝えください。神咲は永久に覚えております良き友人に気高い精神がありそれを誇りに思う事を。」
そう言って用意された高そうな車に流華は乗って街まで送られたのだった。
運転手が空港まで送るというけれど流華は町を少し観光していきたいからと言って降りたそうだ。
まあ空港なんぞに下ろされてもどちみち戻らないといけないし。
車を降りてにこやかに運転手に手を振って街の中を歩いていくフリルのいっぱい付いた貴族だなあって
感じの流華。ここでも時代錯誤だぜ?
日本ではゴスチックにしか見えないが。もちろん黒ではない。傘までもらっている。
傘は燕が差してるけど。
「もう行きましたよ流華様。お役お疲れで御座いました。」
あ。そだ。そうなんだ。
俺らも。「島主・・お役お疲れで御座いました!!」そう遅ればせながら言った。
「ああ・・くたびれたな。しかし得たものは大きい。」
ため息をついて無表情に戻る流華さっきまでの少女はもう・・
いない・・。
「流華様と一緒の布団で寝る事が出来るなんて夢のようでした〜^^」
なんて嬉しそうなんだ。俺らはソファで腰いてえっつうのに・・。
「・・そうか。それは良かったな。」ふぁあとあくびをする。上品のカケラもねえ。
流華はすたすたと歩いて街の中の適当なアンティークショップでグラスを購入して
きっと酒を飲むためだと思う。あと街で何かを購入しなきゃ街でおりたいといった意味が無くなる。
俺らは街の外れまで来て穴を開けて本家へ戻った。
「今戻ったぞ。」
偉そうな流華復活!!やっぱこうでないとなあ・・
「おかえりなさいませ。」
賢人とそこに居合わせたものが出迎える。
「書記はおるか?」
「は。すぐ呼んで参ります。」
「うむ。」
揺れる座椅子?に座り庭園を眺めながら煙草を手に取り燕が火を付け・・
流華は煙を出してぼーっとしている。
「お嬢様・・胸をわずらってるんじゃ・・?」
「患ってなどいない。嘘だ。」
「そうだよな!」
「馬鹿!」
アイツがそういう。知ってるけどこの空間に戻りたくて言っただけだもん。
「しかしルカは兎も角・・燕があんなに役者だったなんて知らなかったよ」
アイツは笑いながら言った。
「私も流華様同様に感情の訓練は元より語学や社交術の勉強もしておりますので。」
燕が冷たく言った。
・・・・・地雷踏んだ・・?
「やっぱりー?そうなんだ〜知らなかったよ。燕のキャーなんてそうでもなきゃ聞ける機会なかったな〜」
めげないな・・図太いというか。
「中々の出来栄えだったと自負しております。左翼様もドイツ語が堪能で社交術も中々でございました。」
「そりゃどうも。」
う・・俺の居場所がねえ・・
扉がトントンとノックされて
「書記が参りました」
「通せ。」
ドアが空いて書記が入ってくる。
「御用でございますか?」
「用も無しに呼ぶか。蔵から出したエッケハルディンの贈り物。暫く必要ゆえ東京に持ち帰る。その旨記して置け。用が済んだら戻す。」
「は。かしこまりました。そのように。」
「あとで蔵に参るその時に立ち会うように。以上だ。」
「は。失礼いたします。」
おじぎをして親指でくいっとして座ったまま逆回転してから立って帰っていった。
うーん・・よくわからんな。書記の育ちも何もかも。
「来度燕には世話になった。」
「いいえーとんでもございませんお役に立てただけで燕は幸せで御座います。楽しかったですし♪」
「いや・・私の目的に大きく近づく大切な事だったのだ。一族の存亡をかけた茶番だった。」
それ茶番って言わないだろ。
「そうでございますね。大真面目にお嬢様をこなされていました。お疲れになったでしょう」
「ああ・・何度も吐きそうになった。」
そんなに??そんなにストレスなの?あれって!!
まあ・・そうか。
「故にお前に恩賞を与える。姓を名乗る事を許す。離れから本家の母屋に入り本家預りとする。」
「え・・」
3人全員が驚いた。
神咲を名乗れるのはここの島の身分制度でいうと・・島民はそうだけどお役についてて名乗れるってのは
当主が同じ性を名乗っても恥ずかしくないと認めた人間のみ。
ってことだから相当すげーことなんだけど。
「そのように今賢者にもテレパスしておいた。」
「ありがとう存じます。神咲の名に恥じぬよう生きてまいります。」
「うむ。そうしなさい。」