俺とアイツといとこ殿!
普通じゃない土俵でも出来ちゃうからもっと普通じゃない土俵に上げられちゃうんだ。

俺はお前が・・心配だよ。

「コンタクト・・外じゃないのに疲れるだろ。取ったら?俺こわくねえし。」

「そうだな。慣れてもらうしかないな・・それか眼帯でもするかな。意識すれば消せるが力を使うのでなあまりしたくない。」

「あああれって・・赤くしようとしてやってたわけじゃなくって逆だったの?」

「そうだ。赤を抑え続けてたまに止める・・それだけだ。」

「なんでそうなったんだ?」

「それは・・お前が心身共に強くなったら教えてやろう。」

「ちぇー」

俺らは談笑の中でタマもその一員で・・ずっとこんな日が続くわけねえって思いながらも

続けばいいなと思ったもうすぐ春だ。

今年もお花見大宴会が待っている。

「青い方赤くする方法ってあるのか?」

「ないな。消すというか元の赤茶色にする方法は身に付けたが・・勝手に目の色なんて決まっているものだ。変えようがない。」

そうか・・・・おれもそんなの出きっこねえ。

「寄り合いではどうするんだ?お前が青い目だとまずくねえか?」

赤くなる分には歓迎しそうだが・・このヘンテコな目は異質と思われかねない。

「そうだな・・眼帯でもしようかの。カラーコンタクトは一族が増えれば濃くなって片目だけ変になりそうだしな・・。」

眼帯??バイキングですかあんた。

「今流行ってるしね〜♥」

「糞ビジュの間だけだろ。」

「そ・・そんなことないもん。アニメでも。」

「流華はアニメじゃねえし。」

「う・・」

なんでいつもの攻守が逆なんだ?

「コンタクトをつけて眼帯を付けておこうかの。どちらの目にも。それなら視界を誤魔化せる。ただ6つか・・その筋はどうなるか・・今どうなってる?」

アイツがのぞき込む。

「薄く光ってるよ。」

「うむ・・・レンズ屋にこのような筋のあるコンタクトを作らせよ。もう片方にはそれでしのぐ。」

「なるほど。」

何納得してんだ。

「なあ流華〜これから俺ら・・自分のこと守っていけるかな?あんな黒いの出たら俺・・」

「出たら?」

勝てる気がしねえなんて言えねえな・・・

「困る。」

「ふふふ そうであろうな。私も困る。」

「なに!?お前も困るのか。お前を困らせるやつはやっつけてやる!!」

あれ?

あれれ?

「では頼む。」「おう!」

あれれれれ?

「まんまと乗せられたね。」

「お・・?おう。そうみたいで。」

「バビロンの空中庭園にいこうよ。」

は?何言い出すの?

「くうちゅう庭園?空中??」

「だからさ。あれは高台に建てられた不自然という超科学的な庭というか神殿なんだけど空中っていうと空の中みたいでしょ。羽っていうと飛ぶみたいでしょ。でも・・神なんていないなら・・イエスも神じゃないなら・・それっぽいものをぶち壊していってリアルなファンタスティックを見つけるしかないよ。」

「言い方がややこしいんだよ!!見つけてやるよ島でも庭でも。流華が欲しいなら。隕石でも。」

「ああ。隕石は欲しいな。未知なるものの発見に繋がるかもしれん」

島主・・男のあやなんです。口挟まないで下さい・・隕石見つけに旅立ちたくないです俺・・。

「一番な!!一番望むならだ。」

付け加えといた。

「・・・・ひきょー」

あいつの目が冷やかしている。

いいもん。俺どうせ卑怯だしチキンだし・・。

でも気持ちは俺!!男純一タマと一緒に頑張りますっ!!

「でもさ。なんで書記にルビーって報告したんだ?」

確かに書記にはルビーの指輪だと言った。

見た時点でわかってたなら・・

「島はルビーの方が好む。書記には嘘をついたが今島に邪魔をされるわけにもいかん。神咲の名も一応は必要。島の援護も居る時が来るかもしれん。島の人間にはしかわからん。私に黙って勝手に鑑定にも出さないしな。それに返す気はない。これらが終わるまで。これは重要な情報だ。島の者にすら漏れてはいけぬ。蔵が狙われたら一応罠は張ってあるが。。」

「監視カメラの事か?」

「いや・・私以外が開けようとしたら藏ごと夢に入るようになっている。」

なんとまあ・・・。

「それも書記には内緒か?」

「当たり前だ。大真面目に嘘を付いている。書記は察知能力が非常に高い。」

そんな真面目に嘘ついてんだ。

へえ〜

しかしルビーっていう方が島のためだし、自分のためだし蔵も最悪の場合自分がなんとかしようと罠を張ってる流華はあざといなと思った。

最終的に島の為なら嘘だって平気でつくのは外交とやらかもしれないけど

島の人間やセキュリティを完全に信用していないのは流華らしいといえばらしいしらしくないといえばらしくないと思う。

本家に住んでたらそこまでしないんだろうけど。

「弁護する気はないが・・お前たちには出来るだけ嘘はつきたくない・・。が。島にはよりよい方向性さえ示せれば良いのだ。高い能力があっても自分の領域でなければ蔵など誰もあの島では守らない。それよりは私や賢人などを守ると思う。でも碧がいうようにその遺産を受け継がねば先細る以上に我々はもう滅ぶしかない。わかってくれ」

「うん・・」

「わかってるよ〜信じてるもん。」


アイツはケラケラとすげーカッコイイことを言う。

アイツは見た目はビミョウだけどたまにかっこいい。

たまにジメジメしてるけど・・基本的に流華を信じてルカしか見てない。葵もそうだ。

俺にはやっぱり迷いがある。綺麗だなって言われてた自慢のいとこ殿が

会社もやめて学校もやめて 髪も目も赤茶色の俺らと一緒から銀やら赤やら空色やらになった。

背はちょびっと伸びたくらいだけど・・どう見ても普通から逸脱してる綺麗な子よりも

人間ではない・・人型動物になってしまったように思えた。

一年で何度も命を狙われたり・・守ってもらったり守ってもらったりした。

って俺守ってもらってばっかだけど・・

どうしてもきっと幻想を抱いていたりするんだろうか。

たまに俺は知りたくないと思ったりする。

「お前は弱くない。」

あれ?

流華の声がした。
< 205 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop