俺とアイツといとこ殿!
見上げると流華がソファで座る俺の前で立っていた。
「お前は弱くなどない。迷うのは悪いことではない。苦しいのは今の自分に満足していないだけだ。」
「そうじゃぞ。純一〜人は迷う。恐れる。ゆえに失わないために戦うことができるのじゃ〜」
タマも言った。
「私がお前たちを失うのが怖くないと思うか?島の為に途方もないゲームを島と引き換えにして嬉しいと思うか?」
「いや・・・思わないよ・・」
「私は確かにやらねばならぬ事よりも面白いと言ったが自分のそれは人生のあるべき姿が面白いといったのだ。島をかけて戦わねばならぬことには憤りを感じているし、こんなことさっさと終わらせてしまいたい。」
「そうだな・・・。全部終わればお前元に戻れるかな?」
「元に・・・のう・・覆水盆に返らず。私のやりたいことのために私を差し出したり犠牲にした責任は自分で取る。無かったことにしたくない。全てが必要だったと思いたい。だからこのような姿になっても瞬ちゃんや純ちゃんが受け止めてくれて嬉しい」
嬉しいのか・・。
ただそれだけで・・いいんだ。
お前はやるべきことをしたら・・どんなにくちゃくちゃになってもいいと思ってるのか・・。
なんかやっぱほっとけねえな!!
「俺のいとこ殿は馬鹿だな!」
「なぬ!!己今なんと言った!!」
ええ?心の声のはずが・・
「漏れてたよしっかり。」アイツがねちっこく言う。
はぁ・・・俺にもうちょっと器用さを下さい・・。
盾の使い道が上手くなる一方です。