俺とアイツといとこ殿!
なるほどな。こういう形にしたかったわけか。

≪なあ・・≫

≪なんだい?名誉ある死のことか?≫

≪ああ。俺ちょっと引っかかるんだけどさ・・≫

≪お前の思ってるとおりだよ。≫

(なんで俺の思ってる事がお前に分かるんぢゃ!!)

≪なんだよそれ・・≫

流華たちは会議を進めていく。今後のことについての対応などを話し合っているようだ。

≪大賢者様が最後意識を自力で取り戻したわけじゃない。流華があの時助けて一時的に開放したんだよ。そう肯定して欲しいんだろ?確かに答えはYESだ。≫

やっぱりな・・なんか変だと思った。

「では次の課題に移るが・・私は大賢者の変わりなど今立てるべきではないと考える。」

「しかし・・それでは・・」

賢者の一人が喉を詰まらせるようにもごもごと最後を濁らせた。

・・確かに流華のいう事は少し無理がある。5人いないと多数決がとれない。

だって問答やら細かな島の問題まで賢者が多数決っつったら簡単だけど奇数ゆえに出来る話だからだ。

「端的に根拠から話そう。」

「はい・・そうしてくれると有難う存じます。」

「まず、お前たちには理解不能なまでに現在事態は深刻である。そのニに大賢者の代わりを立てたとしてだ、今の賢人の荷を背負う者をまた選出しなければならぬ。賢人の代わりも容易くない。2度も選出をしている暇などない。問答などの奇数が必要な場合期間限定の特別枠として準賢人を出す。大賢者の下していた決断は私が引き受ける。そう考えた。」

まあ・・ゆってることはわからんでもないけど・・それじゃあお前の負担が半端ねえんじゃ・・

「承知いたしました。して、特別枠の準賢人とは誰を推薦なされるおつもりでしょう。」

「この子供である。」

ルカが指を指したその子供っていうのは・・ここには子供は豊一しかいない・・から

ええええぇぇぇ!!マジ?

場の空気がどよめいた。皆困惑している顔を隠せないしまた豊一自身も驚いている。

そりゃそうだよなぁ・・

「当主様・・!あの・・」

豊一がおずおずと手を上げた。

「なんだ?」

「恐れ多いのですが・・僕・・いえ私にはその・・」

そりゃそうだ。って顔をみんながしている。

「私がお前を選んだ理由は二つあるのだ。聞きなさい。」

「はい。」

空気が静かになった。

「まずは賢人が同行しているにもかかわらず大賢者が乗っ取られたことに気づかなかった。となると次にほかの賢人が乗っ取られても気付かない可能性が穴としてある。その点豊一と共に行動していれば手のうち用もあるであろう。その目に何が映っているかは分からぬがノロの事や今回のことも含めてお前たちには無いものを持っている。年は私を含め関係ない。まあこやつは純血ではないがな。あともうひとつは・・」

さらっと純血じゃないってゆった〜!!

まあでも確かにノロの時、賢人の時・・豊一が理解していたのは事実だよな・・。

「もう一つは知らぬという事。」

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