俺とアイツといとこ殿!
封流と俺の行き先と
次の朝
封を破って赤黒青が集合した。
ほんの5分立たない間に俺たちは黒の空間へと移動し葵を待って話し始めたんだ。
俺も穴作りてぇなあ。
「所で封流とはなんなのじゃ」
黒い姫は聞いた。そりゃー聞き慣れない単語だろう。
流華が作ったし。多分駄洒落だ・・・。
「名前の通り愚か者のことである。」
やっぱな・・・。英語のフールだ。
島の者に示しがつかないから当て字してるだけだろう。
流華はタバコを咥えてアイツが火をつけて一服した。
葵はニコニコと流華にべったりだ。
俺はもうこいつにヤキモチは焼かないぜ・・・。
「ねえねえ組織的なって緑が言ってたんだよね。それは封流のこと?」
そういやあ誘拐なんぞ話のレベルじゃないとか組織的といえばそうだとか・・
エッケが言ってたな・・。
「島に危害を与えたり掟を破ったり様々な形で島を追放されたものが封流。島に愛されぬもの。
そやつらがほかの能力者を集める事ができたなら・・あと封流とはいえ島のモノはある程度近づけば色でわかる。
逆に一般人を装っていても能力者には気づく。それらが結託したら・・組織になる。」
「流華ちゃんは知ってたんだ?」
葵は流華を小さな?身体でだっこして後ろから抱きしめながら座り直した。
やっぱ訂正。イラっとする。
「葵・・私達がマーケットに出た時・・私はマーケット自体を壊滅させたな?」
「うん♪見事だったね〜」
「それが今なぜ復活してまた人身売買が行われていると思う?」
「誰かが・・まさか・・弟君??」
「闇の国の前王からはそう聞いた。故に導き出された答えである」
流華はぼーっとしながら話している。
「その主の弟君とわっちたちがどう関係あるのじゃ。」
黒のはちょっと怒った。のか?まあ身内話だと思ったんだろう。
流華はこんなとき関係無い話はしないはずだけど。
「仮にあの愚弟が封流のトップだとして、姉が多彩な能力があったとして闇の国やら能力者に告示を与え組織化できたとして・・だ。」
「なんじゃ・・」
「ではなぜあやつは12の火の石のことをしらんのか?疑問ではないか?
告示を与えた時点で我々をただ戦わせるというならば自分の手で殺すとか言っていた愚弟の言葉と矛盾する。
姉上は私をさぞ殺したいであろうが弟に嫌われるような事はしないであろう。
そこで問題だ。では誰が姉上の力を利用してそのような事を言わせたのか。これが上を探す手掛かりになると思ってな。」
「ちょっと待って。じゃあなんで3つの連合を組んでるとか言ってたの?」
アイツが入っていった。やっぱすげえなあ・・俺会話の殆どが理解出来ません。
「3人いたからであろう?」
流華はそう答えたが・・
「そうではない。連合を組むということは内容を知っているということではあらぬのかと聞いておるのじゃ。」
「3つといった時点で内容を知らないことは明白である。緑をいれたら本当は4つである。指輪の存在も記述も知らぬわけだから。
ただ・・次元を渡っているうちにどこの国にも純血がいる事は理解したのであろうな。我らは輪廻転生していると信じる島ゆえ・・それらの黒歴史もそれなりに知った。
つまり色が戦ったことがあるというモノは知っていても誰かに自分たちが操られた記憶もないのであろう。」
「ふむ・・・知っていて知らぬフリをしたというのはありえぬのか?」
黒いのいいとこつくぜ。
「有り得ない。あの場に姉上がいたら違っていたかもしれないが、愚弟だけではそんなガード能力はない。私たちは視えるのだ。
本当か嘘か偽っているか心を閉ざしているのかさえ」
少し寂しそうに言った流華は煙草の灰をその変にポイした。
「おいおいポイ捨て禁止だぞ〜」
俺は拾いに行ってポケ灰にいれた。黒いのに怒られたら俺が怖いじゃん!!
ずーーーーっと黙ってたタマが言った。
「主は人間というより犬みたいじゃのう・・ふぉっふぉっふぉ」
お前はまるまま猫だろうが!!うっせー。
怖いものは怖いんだ!
「あと赤いのもう少し前黒の純血について尋ねたいのじゃが・・」
「ああ・・」
「NYで僕が殺したのは偽物ってどうゆうこと?結構強かったよ」
「あの時記憶をもらったとき・・些か不自然だと思った。確かに色やら技は似ているのだが・・本物には覇気がある。」
「そういえば・・そんなものはなかったような・・」
葵は思い出すように言う。
「ここにいるものが純粋なる器だと直感出来るのはそれぞれが一寸違わぬ繋がりや感覚があるからだ。」
「黒の純血じゃと思う根拠は?青やも知れぬではないか。」
た・・確かに流華はなんで黒の前純血と断言出来るんだ?
「色まで幻視させることが出来る人間はなかなかおらぬであろう?私は今は出来るが。。。黒の姫なら容易いであろう?」
「ああそうじゃな。我らが最も得意とする分野じゃのう・・」
「私が何年か前に戦った時には一旦引いたほど強い能力者であった。それにただの能力者ではなく選ばれしものだと言うこともわかった。」
「そうなってくると黒が二人いるという見解が一番納得できるわけだね?」
葵はそう言った。
「まあこれだけ純血が被る世代もめづらしいであろうな。私も爺様と被った。ある意味緑もそうである。」
そだな・・。
聞いたことねえことが次々に起ってるね。
けど流華が弟を見もしなかったのはわからんでもない・・ペンキ女じゃないけどいつかひねくれちゃうだろ・・
ゆったって興味あるってやつに愛想振りまいてたらキリないしな。
「前黒の純血はわらわが始末するゆえ・・黙っておるのじゃ。」
「ああ黒に干渉をして島や私にこれ以上枷がついては困る。それに探そうにも探せぬしな。だが友好関係を結ぶのはむつかしそうだな。
私はいきなり攻撃にあった。今でもそれなりに強いとは思うが黒の姫の方が強いであろう」
「わらわにヨイショしてどうなるのじゃホッホッホ じゃが黒の王は一人で良い友好関係など結ぶものか。殺すのじゃ。」
でもヨイショされてご機嫌じゃねえか。
俺一つわかったことがある。
この純血達って・・・・プライド基本的にめちゃんこ高っ!!!
「事実。だが・・術式は多種多彩であった。主のように黒全開ではなく・・」「良い。己で見て仕留めるゆえ。」
「そうか。それならいい。」
ほらな?絶対プライドだけで生きてるって。
血とかいらねえんじゃ・・?
いるよな。それは言いすぎた。
「僕らは互いの純血もしくは一族を攻撃して殺してしまったらこのゲームの人間の思うつぼってことだよね?」
「ああ。そうなるな。」
ルカはもう一升瓶2本開けてる。あんな黒い酒うまいけど・・よく飲めるなあ・・
「封流についても能力者を殺す分にはいいが血縁者を殺せば災いを呼ぶやもしれぬ」
「難しいのう。やはり見極めが・・」
「そだねえ。」
やっぱそういうギリギリの見極めでこいつらも進んでやってきてるんだ。
流華も・・・。
「前黒のは今の黒の姫に任せるが・・封流の事については見極めれぬ時引いて欲しい。互いの為だ。
私は島を何にせよ追われたものの命などどうでもよいが主達が枷を負うことはない。私が島の者なら始末しよう。」
「うむ。。。」
「流華ちゃんの弟君くとお姉さんって父親は一緒なんでしょ〜?」
さらっと聞きにくいことを聞いてくれる葵。
俺も実は知りたかったぜ。
「うむ。父は変わらぬ。父は殺したゆえ生きてはおらんが母はどこの誰なのか見当しか付いておらんな」
見当はついてるんだ。
「ふーん。流華ちゃんのママンは誰?」
「なぜそのようなことを聞く。」
流華は触れられたくないのかな・・・
「いや・・ね、能力者同士の子共ならある意味あの芸当は納得出来るし髪もそうだけど目しか開眼してなかったでしょ〜♥」
「うむ。確かにそのようにも考えれるな。繋がりがあるとすれば黒幕に近づけるかもしれぬ」
あくまでも純潔としての話だったんだなぁ葵もやっぱ王様か。
「あのお姉さんの能力って一体何なの?」
「話をしたことがないゆえ見たもの以外分からぬ。」
・・・・・。
沈黙が続く。
そうなんだよな。
夜一もゆってたけどクラスメイトと同じかそれ以下かもしれない。
目を合わせることもないし話しかけても返ってくることはないんだ。
最初は慕ってた・・その程度だろう・・。
偉大な姉を尊敬して自分も近づきたい、補助したいなんて感じだったかもしれない。
でも・・人間ってのは認められたい生き物だから・・
褒められるまで行かなくても見てくれているって俺らが実感できるように。
なりたかった。
それが募りすぎて・・ひん曲がったんじゃないのかなあって俺は思う。
最初からあんな感じの奴じゃ俺が見てる分にはなかったし。
「時空間移動術・・・葵も私も黒の姫も身に付けている次元を超える力・・それは持っていたようだ。姉上は。」
「うん。この空間から消えたもんね。座標がわからない限り無理だよ。呼ばれて出てくるとか出ていくとか。」
「まあ黒の姫がこの空間に縛りをかけていなかったゆえそんなことも出来たが・・そこまでの援助は求めていないしな。」
「そうじゃの。お主わざと逃がしたであろう?」
「ああ。」
黒いのは流華の髪を黒い漆ので黒光りした櫛でといてやっている。
案外良いヤツっぽいな。
ってかそなの?わざと逃がしたのか。