俺とアイツといとこ殿!

俺、闇の国へ行く



次の朝、蔵の中にあるでかい宝箱みたいなのをあけたら階段が出てきて

そこを抜けて俺たちが到着したのは駅のホームだった。

「何処だここ」

一見何の変哲もないプラットホームだが・・

「闇の国だが。闇の国に行くといって光の国にいくわけがなかろう」

そりゃそうなんだがそのマグマとかなんもない殺風景と戦闘の連続みたいなのを妄想してたから・・。

「もっと殺伐としていると思ったか。ちなみにこれは私の電車だ。」

ええええー私の電車?意味がわからないんですけど!

電車に乗ると綺麗な巻き髪の売り子とか団地に住んでる太ったババアみたいなのが急にみんなして隣の車両に移動した。

私の電車って所有ってことか。ここでもうちのいとこ殿偉い人なの???っていうかもういとこなの?

前提から崩れ始めるわ。
さすがいとこ殿!っていえねーわ。

「純ちゃんに危険のないよう街関係から闇の国見学を行うことにした。今の王はシステム化が好きな王でな、以前にはなかった駅やら街やらができている」

ほーーー。以前は街なかったのか。
じゃあ殺伐としたのが好きならそうなってるってことか。

とりあえず王次第だな。メモメモ

「では隣の駅に行って降りる。それなりに装備も整えたいところだし」

装備!ハジマリノムラ的なところですか。

というか戦闘は避けられないんだ。orz

「なに凹んでんの?お前が見たいっていって連れてきてもらったんでしょ。ルカの電車かわいいね~」

たしかにファンシー。。。だな。よくみたら。

ミルキーピンクとミルキーブルーのコントラストとなんていうかマリオにでてくるハナちゃんみたいな・・む・・虫?

「出せ」

そういうと乗り込もうとしていた人や降りようとしていた人関係なく電車の扉が閉まり電車が出発した。

ステイタスじゃないの?実用的なの??

ふかふかのソファに足を組んで座ったルカはタバコを手にとって俺が火をつけるとすーっとはいた。

タバコOKなんだ?まあ自分の電車だというしそうなのか。

灰を備え付けの灰皿へ落とすと

「次の駅は商いの盛んな駅でな、ファンデーションから剣の類まですべてがあるといってもいい。食べ物もうまい。戦闘もないことはないが少ない町だ」

おおー平和そう。行きたい俺。ハイ。

そういうと何度か吸って吐いたら駅に到着した。

びっくりしたのはこの電車のスピード。半端じゃなかった。

俺横揺れって苦手なんだよな。

「ぼさっとしてるんじゃないよ。お前ここで2ヶ月暮らすんだから今のうちにいろいろ聞いとかないと後で誰もフォローしてあげられないよ」

たまにはアイツも心配するんだな。

そうだな俺聞いとかないと・・この先ネコと馬と旅するんだった。

「純ちゃんに闇の国の簡単な地図を送る。右翼の名にかけて必ず成し遂げてくるように。」

「は」

俺はかしづいたけど自信ねええぇぇ

とすると俺の中に本当に簡単な地図が送られてきた。

これが闇の国のルカの地形把握。orz

ルカって地理関係弱いような・・。なんというか大雑把!OH!ZAPPA!

地図には5つの街とその名前小さい丸とバツがあって星マークもあった。

終わり。

「ルカ説明してくれるカナ?」

「ああ。街は大小かかわらず街だ。そこで休んだり食料や寝床や装備の補給をするように。小さい丸にはスタンプがおいてある。それを全部集めてこの紙に押せるように手配してある。あと小さいバツは行ってはならぬ所。足を踏み入れるでない。星はお勧めの狩区だ。1000というたが・・」

お。減らしてくれんのか?紙を渡された。ただの紙だ。

ルカは歩きながら駅を出て商店街のほうなのかな?にぎやかなほうへ歩き出した。

「そのスタンプを全部押したら帰ってきてもよいことを条件に追加する。
もちろんスタンプには番人に守らせてるゆえ戦うか味方にするか召喚して奪うか知恵を使うことで押すことになるだろう。」

おお条件が増えた。地獄の1000召喚獣か20個のスタンプか。

そりゃスタンプラリーだろ。

「でもよー俺金ないぜ。泊まれねえし食べ物だって・・」

そういうと

「用意したリュックの中をみよ。赤くて縁が銀色のカードがある」

ごそごそっとリュックをあさってたら首からかけれるカードケースに確かに入っている赤いカード。それを見つけた。取り出して眺めてみる。

「これがなんだってんだ?パスにでもなんのか」

「まあある意味パスにもなるが・・それは買い物の日本と同じカードだと思えばよい。」

「限度は?」

「日本のカードと同じで限度などない。」

あるよ!!!一部の富裕層とお前のカードがないだけ!!

「・・・わかった。ありがとう」

至れり尽くせりの俺強化計画。

絶対俺はここで二ヶ月間過ごさなければいけないんだな。ハァ

ルカが立ち止まった。
目の前には・・・こいつみたことある!って話じゃねえヒルディンだ!!

「お嬢おひさしぶりでおま。」

「ああ・・純ちゃんをたのむぞヒルディン。」

「まあできる範囲でがんばらしてもらいます。」

印だけでとりあえず俺はヒルディンを呼び出すことまでは覚えてたんだけど、呼び出さずともでてくるのかよ~

「覚えたことは無意味ではない。願えばここで契約したものすべてをそれで呼び出すことが可能である。」

ルカが少し微笑みながらそういった。
あ。俺また顔に書いてた?

しかし妙だな。
この街ではルカの風貌に誰も驚いて二度見したりしないんだ。

日本では超目立つし外国でだってそうだ。
だけど時折避けるように視界からふといなくなる程度なんだよな。

シャメとってくる変なやつもいない。
街だって外国みたいな感じだけどたまに大きすぎる建物とかがあるくらいでたいして地球と変わらないんだ。

っていうか風貌が変なヤツだらけなんだけど逆に人型がすくねえ。

でも逆にも俺たちは目立ってない。人型だって魔獣だって珍しくないってことか。

なんでもありってことかTT

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