俺とアイツといとこ殿!
「じゃあどうしろってんだよ」

「じゃから狩場で契約しまくってじゃな・・そんでウサギのところへ行ってこんなに数がいるんじゃよお前には勝てんじゃろと戦意喪失を狙うのは?」

そ!そんな手があったとは。

「ここは狩場から遠いのか?どのくらい来たかわかる?」

「馬はあすこから西にむかったので~ここは狩場のど真ん中になるじゃろ。契約しまくってスタンプを押す作戦を繰り返してたらスタンプ簡単に集まらんかのう」

「それいいな。戦意喪失作戦。まあルカの知り合いか契約してるヤツだからできるだけ殺したりしたくないし。」

でもまてよ。ここは狩場のど真ん中なのに料亭があるってことはここも狩場ってことで・・

ルカは酒を飲みながら仲良くなったやつらと契約したりしてたのかもしれないな。

サバンナみたいなとこが狩場とは限らないもんな。

あーおとなしいドラゴンと契約したいわー

俺はあの場面が本当に俺にとってチャンスだったことを思い知らされる。

愚痴ってもしょうがないしなんか狩に行くか。

「狩場でなにしたら契約できるんだろうなタマ」

「そうじゃのう。ワシもはじめてくるからのう・・」

初めてでその落ち着き!さすが精霊になれなかった精霊。いやネコ。

俺は頭をめぐらせてみる。

何をしたら魔獣とやらに認めてもらえるのか。

そうだヒルディンに聞こう。

「ヒルディン!!」

・・・ポワ・・ポワーん

うげえヒルディンだ。

「おまた」相変わらず軽いのりだな。

「あのさー今スタンプ押せないでウサギと負けたんだけどーお前呼び出してたら勝ってたかな」

「さあ・・?ウサギの強さわからんさかい・・なんとも。でもこれだけはいわしてもらいますけどー・・」

「なになに?」

「呼び出したって戦いまへんで。」

「へ?」

「ワシはお嬢の頼みやさかい世話役してるだけでアンタと契約してるわけでもないし。」

「そ・・そうか・・orz」

「契約で行き詰ってたから呼んだんでしょ他に聞きたいことあります?」

「うーん。あのさここはルカにとっては狩場なんだそうなんだが契約の流れってあるのか?」

「お嬢は酒が飲めたら狩場ですねんて。その地図アテにせんほうがいいですよ」

なぬ!

「酒が飲めて強いわかってコイツやったらついていってもいいなと思ったら簡単に言うと契約成立ですやんか」

「うん。その流れがいまいちつかめないっつうか。」

「お嬢はどうやっても人が寄ってくるんです。」

「それはわかる。」

「お嬢の場合よさげな者がいたらナンパやら来た者から選ぶやらまずできますやんかーあんさんはそれがまず無理なんです」

「そ・・そうだな」

「弱らせるまで戦って死ぬのか契約するかってやるしかないんちゃいます?そこで実際殺すかどうかはあんさんの気持ち次第ですけど」

なるほどなあ・・。

「契約内容ってどうゆう契約したらいいと思う?」

「私のために戦うのだ」

「へ?」

「お嬢は超高圧的な態度でそうおっしゃってましたよ」

ありうる。ってかそれいいじゃん。俺のために戦ってくれ。ってとこか。俺風に直すと。

「なんか見えてきた。片っ端から行ってみるわ俺。」

「なんでも1000でしょ。雑魚も入れたらいいですやん。せやないとむりでっせ。」

そーか雑魚中の雑魚もいれて1000なんとか達成したらいいのか。

ほうほう。精鋭を集めろなんてゆわれてねえし。

「まずはそのスタンプウサギいきましょか。あんさん火は出せますよね?」

「うん出せるぜ。」

「ほなついていくだけついて行きますさかい。いきましょ」

そうこうした会話で俺たちはルビーアイズに戻った。

そして街中をぶらぶらさまよった。

やっとみつけたのがその日の夕方だった。ウサギは後ろを向いていた。スタンプ丸見え!

ヒルディンがこっそり言った。

「今ありったけの火打ってください。」

え・・だまし討ち?

「で・・できね」

「できます。やらへんだけでしょ。」

俺は・・・俺・・甘いだけでしょに聞こえる。

とりあえず瀕死まで持っていけば殺さなくてすむ。

「大炎」

印をしてウサギめがけて火はウサギに飛んでいった。

「アチチチチチ。ギャース」

「スタンプ渡すか~渡すなら止めるぞ」

俺は叫んでみた。

「渡します渡します」

「水」

水をかけてちりちりになったウサギに紙を渡した。

スタンプを押してもらった。

「卑怯でしょ!!」

ウサギはちょっと怒っていた。

「ごめ。2ヶ月で1000契約20スタンプ越えないと帰れないんだ俺。」

「そりゃ卑怯とか言ってられませんね。しょうがない。」

わかってくれるか俺の苦労。

ウサギの形をしたスタンプが押してある紙を受け取った。

チャッチャラー♪俺は見事スタンプゲットしたなり。

「ウサギさん俺と契約しない?」

言ってみた。これが俺の口癖になっていくんだろうな。

「それが私はお嬢と契約してるので無理ですが孫ならいいですよ。」

お。言ってみるもんだ。

「孫どこいんの?」

「ここの町の居酒屋HEVENって店で働いてます」

「なんか紹介状みたいなのかいてよ。」

「ちょうど武者修行に出したかったとこなんです。はいどうぞ」

おれはウサギと別れHEVENを探してすぐ見つけた。

やっぱり・・木でできてるじゃーん。

キコキーコキコってなる。

木の門を潜り抜けたらゴリマッチョなウサギを発見した。この店でウサギはコイツだけ。

・・・間違いない。アイツより強そうだ。

「うまくいきましたなあ。それにあっちの方が強そうですやんか」

「そだなあ」

ウッフキャハハしながら

「すいませーん。」と声をかけた。

「いらっしゃい。」

「これお孫さんで間違いないですか」

紙を渡す。

それを見るなり、「なんだって!この人と契約して武者修行に出ろだって!!」

お、怒るかな。

「わかりました。契約しましょう。」

え?いいの?

「名前聞いてもいいか?」

「ジャンです。」

「ジャン・・俺は今とても複雑な旅をしていて千を越える契約を2ヶ月でしなきゃいいけねえこの国を出たら戦闘の日々もまっている。
それでも契約してくれるか?」

「それでこそ武者修行です!!よろしくお願いします。俺の能力は武器と眠らせるのとあなた・・くらいだったら背負ってすばやく逃げれます。」

おお・・マルチだ。

いいじゃんいいじゃん。

「俺は純一。俺の初めての契約者だよジャンよろしくな。」

「ジュンイチよろしくおねがいします。」

手を握手した瞬間光がはじけてジャンがコロコロっと石になった。

俺これ飲むんだよな・・・

「早く飲んでくださいな」

ヒルディンがせかす。

「わかってるよ」

ゴクリ

tうぉぉぉなんていうんだ・・これ・・力の絶対量が増えるってこうゆうことか。

これで血を減らしても絶対量がどうのって話になるんだな。

《ジュンイチ・・よろしくです》

《よろしくなジャン》

俺は一つ強くなった。

ヒルディンのおかげだけど俺の力もあるってもんだ。

俺たちはこうやってどうにか集めていけたらいいんだけどな・・。
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