俺とアイツといとこ殿!
俺は暇つぶしの小話ついでに聞いてみた。
「闇の国行ってたときさ~石像のめちゃめちゃ多い町があったんだけどルカ行った事ある?」
「ああ・・いったことはあるがすぐにでた。良く無事で戻れたな。赤茶の目玉は割りとレアなのに」
えーどういう意味っすか?
「ルカ説明してやってよ」
アイツが苦笑いで言う。そんな顔するなよ・・・。
「あすこにはメデゥサという生き物を石にする生き物がいるのだ。あれは石像ではなく生きていたものだ。」
「まじでー!!」
目玉が飛び出そうになる。俺良くできた石造だよなってタマと言ってたのに。
「メデゥサは目玉を好み宝石にできる。そして売りさばく。貴重なものはコレクションにするんだとか。
なんとか聞いた事がある。あの町にそれでも人が集まるのはなメドゥサの目玉が一番高いからだよ倒せば宝石化するしな
それに仇討ちも多いと聞く。倒せば石になった輩はまた壊れていない限り復活すると言われている」
俺はやけにハイテクニックなフルーツの刺さったカクテルを飲みながら固まった。
「あすこには×をつけたつもりだったが・・違うか?」
「そういえばタマが・・早く出ろと言ったような。まあ何もない町だったし一周して即出たけど」
「一周してメデゥサに会わなかった純ちゃんの運に乾杯」
アイツもにっこりと「乾杯」という。
アイツの薬になるのはいつもルカだ。なんだか元気が出たようだ。
「目玉をコレクションしてるってことはルカは絶対行かないでね」
アイツがルカの手を取って言う。
ルカの目は今とても特殊だ。石像なんかになられてたまるか。
「うむ。あすこでは王侯貴族関係者だとか、そういうものは通じない。戦う事も禁じられている。腕に覚えのあるものは行くものもいるが
私は禁じられている。ゆえにいかぬよ」
ルカが優しい目でアイツに言う。ルカは禁じられてるのか。誰にだろう。
「しかし私の目玉は幾らの値がつくのか・・ははは。知りたいものだな。」
ルカはタバコを取り出し火をつけてもらってふかしながら笑う。
「笑い事じゃないよ~もう」
今日も特殊なカラコンをつけてきてるとはいえ少し色が透けている。
不思議な色のカラコンも流行ってる事だしそんなに目自体は目立ってない。
どちらかというと長い銀の髪が遠目からでも近づきたいけど近づけない野郎共を引かせている。
ネコ耳でもつけたら完璧にコスプレみたいじゃないか?
そう思ってみるものの。俺はそういう趣味ではない。
「そんな町だったか~ぞくっとしたぜ」
「だから×を書いただろうに。」
「死にぞこなったね」
なんてことを・・・・。
いうんだ。
しばらくするとあのイケメンショーマが現れた。
「ルカ泳がないの?ああ髪乾かすの時間かかりそうだね」
「別にどちらでもよいのだが・・」
(やるの俺らだもんな)
「ショーマ今いいか。」
ショウマはルカの横向かいに自然と座って足を組んだ。
「いいよ」
「お前のほうにまで飛び火するような出来事になっている現在がある」
「ほう。なるほど?」
「その指輪に呪術をかけている。大体の危険からは守ってくれるであろう。」
ショウマ君は苦笑いをして爽やかにいった。
「肌身離さずつけておくよ。」
「何にも聞かないんだな」
「聞いたって僕にはルカを助けてあげれる力なんてない。せいぜい食事をあげれるくらいだけど
ルカは嫌がるから。しょうがないよね。」
さっぱりしたヤツだな。
「ショーマできれば死ぬな」
「りょーかい。友人が死ぬのはもう嫌だものね。」
あのクラブのおっさんの娘の話か?
「いつだって助けてやる。だから何かあったら呼べ」
ルカにここまで言わせるなんてすげえ友人なんだな。
それに爽やかなヤツだから俺は嫌いじゃないぜ。ライバルでもなさそうだし。
「髪綺麗だね。」「ああ」「一年ぶりだね」「ああ」「まだ引越し重ねてるの?」「ああ」
こんな会話がぽつりぽつりとなされる。
ルカは俺らには結構長々と話すけどショウマ君にはあんまり話さないみたいだ。
でもルカは見た事のないくらいリラックスした顔をしている。
それでも今何かあれば守ってくれるんだろうが。
友人にブラックダイヤに術式を組み込むって相当大事にしてるんだな。
まあコイツも神咲だもんな。というより本当の唯一はショウマ君のおばあさん一人で
他の唯一は変わりみたいな増やさねばならん的理由で唯一になったわけで本当の孫はある意味
ショウマ君一人なのかもしれない。
爺様はショウマ君を見たくて見たくてしょうがなかったのかもしれない。
それでも不器用で力をもてあますルカを一番可愛がったと思うけど。
ルカはショウマ君にも呪符を渡していた。
「お前が死ねば私は・・・」
「縁起でもない事いっちゃだーめ。何にいったいおびえているの?ルカらしくない」
「私は自分のことは守れるがつい最近会った昔の唯一のように自分の大事にしているものが干渉されても
気づかない上に守れるかどうかもわからない。」
ルカはタバコを消してショウマ君の手を握った。
「お守りいっぱいもらったから大丈夫だよ。使い方も聞いたし」
そうショウマ君はそう爽やかに笑うけれど。
「お前は戦闘訓練も受けてないゆえ余計に心配なのだ」
鍛錬のたの字もしらないショウマ君は危険という危険がわからないのか。
そうか。視ると食べるしか力を使わないんだもんな。
プールサイドでドレスとタキシード、絵になる二人はまた抱き合った。
「もう帰るゆえ・・・達者で。」
ルカはショウマ君を見上げてそういう。
「そっか。寂しいな。でも来てくれてありがとう。嬉しかったよ」
素直にそんな言葉がぺらぺら出るコイツやアイツがすげえなと思う今日この頃。
今生の別れみたいにルカは悲しそうな顔をした。
居たのはこ一時間ほどだったと思う。
今思えばショウマ君の未来を見透かしていたのだと思う。
俺らも立ち上がって車までエスコートした。
どうでもいいけどアイツのスーツと俺のスーツの値段が違うのがもろわかり。
俺もオーダーで作ってもらおうかな・・・。
なんだか金持ちだらけの中で普通のリクルートスーツは恥ずかしかった。
ルカとアイツはコーディネートばっちりだし俺は自前の公務に行くときにつかうやつ。
なんだか不公平だ。。。
アイツなんて嫌いだ。フン。
車の中でアイツがルカに聞いた。
「ショウマさんって狙われやすいの?」
「さあ・・・わからぬ。わからぬから今日が最後になるかも知れぬ」
「お前たちも十分気をつけて生きよ。生きる以外許さん」
俺らには高圧的!!やっぱ唯一候補ってショウマ君じゃねえ?
「は」俺らは声を合わせてそういった。
そういうしかなかった。
どんな未来が待ってたってルカを一人になんてさせるか。
車を走らせて家についてワインがぶ飲みして風呂はいって寝た。
ルカだって不安の中で生きているんだな。
自分以外が死んでゆくのは俺だってつらい。
どんなに強くたって一緒に生きていく人間はほしい。
一人じゃ喜びも悲しみも受け止められない。
「闇の国行ってたときさ~石像のめちゃめちゃ多い町があったんだけどルカ行った事ある?」
「ああ・・いったことはあるがすぐにでた。良く無事で戻れたな。赤茶の目玉は割りとレアなのに」
えーどういう意味っすか?
「ルカ説明してやってよ」
アイツが苦笑いで言う。そんな顔するなよ・・・。
「あすこにはメデゥサという生き物を石にする生き物がいるのだ。あれは石像ではなく生きていたものだ。」
「まじでー!!」
目玉が飛び出そうになる。俺良くできた石造だよなってタマと言ってたのに。
「メデゥサは目玉を好み宝石にできる。そして売りさばく。貴重なものはコレクションにするんだとか。
なんとか聞いた事がある。あの町にそれでも人が集まるのはなメドゥサの目玉が一番高いからだよ倒せば宝石化するしな
それに仇討ちも多いと聞く。倒せば石になった輩はまた壊れていない限り復活すると言われている」
俺はやけにハイテクニックなフルーツの刺さったカクテルを飲みながら固まった。
「あすこには×をつけたつもりだったが・・違うか?」
「そういえばタマが・・早く出ろと言ったような。まあ何もない町だったし一周して即出たけど」
「一周してメデゥサに会わなかった純ちゃんの運に乾杯」
アイツもにっこりと「乾杯」という。
アイツの薬になるのはいつもルカだ。なんだか元気が出たようだ。
「目玉をコレクションしてるってことはルカは絶対行かないでね」
アイツがルカの手を取って言う。
ルカの目は今とても特殊だ。石像なんかになられてたまるか。
「うむ。あすこでは王侯貴族関係者だとか、そういうものは通じない。戦う事も禁じられている。腕に覚えのあるものは行くものもいるが
私は禁じられている。ゆえにいかぬよ」
ルカが優しい目でアイツに言う。ルカは禁じられてるのか。誰にだろう。
「しかし私の目玉は幾らの値がつくのか・・ははは。知りたいものだな。」
ルカはタバコを取り出し火をつけてもらってふかしながら笑う。
「笑い事じゃないよ~もう」
今日も特殊なカラコンをつけてきてるとはいえ少し色が透けている。
不思議な色のカラコンも流行ってる事だしそんなに目自体は目立ってない。
どちらかというと長い銀の髪が遠目からでも近づきたいけど近づけない野郎共を引かせている。
ネコ耳でもつけたら完璧にコスプレみたいじゃないか?
そう思ってみるものの。俺はそういう趣味ではない。
「そんな町だったか~ぞくっとしたぜ」
「だから×を書いただろうに。」
「死にぞこなったね」
なんてことを・・・・。
いうんだ。
しばらくするとあのイケメンショーマが現れた。
「ルカ泳がないの?ああ髪乾かすの時間かかりそうだね」
「別にどちらでもよいのだが・・」
(やるの俺らだもんな)
「ショーマ今いいか。」
ショウマはルカの横向かいに自然と座って足を組んだ。
「いいよ」
「お前のほうにまで飛び火するような出来事になっている現在がある」
「ほう。なるほど?」
「その指輪に呪術をかけている。大体の危険からは守ってくれるであろう。」
ショウマ君は苦笑いをして爽やかにいった。
「肌身離さずつけておくよ。」
「何にも聞かないんだな」
「聞いたって僕にはルカを助けてあげれる力なんてない。せいぜい食事をあげれるくらいだけど
ルカは嫌がるから。しょうがないよね。」
さっぱりしたヤツだな。
「ショーマできれば死ぬな」
「りょーかい。友人が死ぬのはもう嫌だものね。」
あのクラブのおっさんの娘の話か?
「いつだって助けてやる。だから何かあったら呼べ」
ルカにここまで言わせるなんてすげえ友人なんだな。
それに爽やかなヤツだから俺は嫌いじゃないぜ。ライバルでもなさそうだし。
「髪綺麗だね。」「ああ」「一年ぶりだね」「ああ」「まだ引越し重ねてるの?」「ああ」
こんな会話がぽつりぽつりとなされる。
ルカは俺らには結構長々と話すけどショウマ君にはあんまり話さないみたいだ。
でもルカは見た事のないくらいリラックスした顔をしている。
それでも今何かあれば守ってくれるんだろうが。
友人にブラックダイヤに術式を組み込むって相当大事にしてるんだな。
まあコイツも神咲だもんな。というより本当の唯一はショウマ君のおばあさん一人で
他の唯一は変わりみたいな増やさねばならん的理由で唯一になったわけで本当の孫はある意味
ショウマ君一人なのかもしれない。
爺様はショウマ君を見たくて見たくてしょうがなかったのかもしれない。
それでも不器用で力をもてあますルカを一番可愛がったと思うけど。
ルカはショウマ君にも呪符を渡していた。
「お前が死ねば私は・・・」
「縁起でもない事いっちゃだーめ。何にいったいおびえているの?ルカらしくない」
「私は自分のことは守れるがつい最近会った昔の唯一のように自分の大事にしているものが干渉されても
気づかない上に守れるかどうかもわからない。」
ルカはタバコを消してショウマ君の手を握った。
「お守りいっぱいもらったから大丈夫だよ。使い方も聞いたし」
そうショウマ君はそう爽やかに笑うけれど。
「お前は戦闘訓練も受けてないゆえ余計に心配なのだ」
鍛錬のたの字もしらないショウマ君は危険という危険がわからないのか。
そうか。視ると食べるしか力を使わないんだもんな。
プールサイドでドレスとタキシード、絵になる二人はまた抱き合った。
「もう帰るゆえ・・・達者で。」
ルカはショウマ君を見上げてそういう。
「そっか。寂しいな。でも来てくれてありがとう。嬉しかったよ」
素直にそんな言葉がぺらぺら出るコイツやアイツがすげえなと思う今日この頃。
今生の別れみたいにルカは悲しそうな顔をした。
居たのはこ一時間ほどだったと思う。
今思えばショウマ君の未来を見透かしていたのだと思う。
俺らも立ち上がって車までエスコートした。
どうでもいいけどアイツのスーツと俺のスーツの値段が違うのがもろわかり。
俺もオーダーで作ってもらおうかな・・・。
なんだか金持ちだらけの中で普通のリクルートスーツは恥ずかしかった。
ルカとアイツはコーディネートばっちりだし俺は自前の公務に行くときにつかうやつ。
なんだか不公平だ。。。
アイツなんて嫌いだ。フン。
車の中でアイツがルカに聞いた。
「ショウマさんって狙われやすいの?」
「さあ・・・わからぬ。わからぬから今日が最後になるかも知れぬ」
「お前たちも十分気をつけて生きよ。生きる以外許さん」
俺らには高圧的!!やっぱ唯一候補ってショウマ君じゃねえ?
「は」俺らは声を合わせてそういった。
そういうしかなかった。
どんな未来が待ってたってルカを一人になんてさせるか。
車を走らせて家についてワインがぶ飲みして風呂はいって寝た。
ルカだって不安の中で生きているんだな。
自分以外が死んでゆくのは俺だってつらい。
どんなに強くたって一緒に生きていく人間はほしい。
一人じゃ喜びも悲しみも受け止められない。