俺とアイツといとこ殿!
「なんだそれ。」どんな味だよ・・・

「だからさ。これ自体が記憶なんだよ!!!手助けしてくれるって見せてあげようってこういう意味か。」

ん?

「ぬーーーーー???聞いたことがねえ」

「ルカが見た記憶の一部ノロに関するデータだ。」

「そんなこと・・島でも聞いたことあるか?」


「全く無いね。これが試作段階って言ってた伝える為の・・モノ・・これ完全に出来れば多少記憶が足りなくてもスタミナバカでも純血が次に引き継いだとして、可能性は・・・まだ探れる・・。サバイバル演習なんかしなくても適応しているであろう人間に毒じゃないんだし飲ませれば・・。ルカの悪習だと言ってたモノを終わらせる事ができる・・かも。ずっとこうゆうことをしたかったのかも。」

そんなすげえものだったのか?・・確かにそれ一個にすげえ時間かけてたけど・・。

「これは・・すごいよ・・他のガードに関するデータもある。」

「なんで俺にはくれなかったんだろ。。。」

「馬鹿だからじゃね?」

冷たくアイツはさっきまでとうって変わってひんやりと言う・・。

「俺ってば・・身体で覚えるタイプだもんな~そゆことだな~」

「ま。そゆことで。はやく部屋から出ていって貰えないかな。」

と追い出された。

風呂に二人で入る俺たち。ルカは髪と背中だけ自分では洗わない。頑張って説得して(俺が)

一応前と股当たりは適当にジャブジャブ洗ってる。すげー気を使ってこれくらいって・・・。

ドライヤーも超なげーのにしない。いつもは俺する役でもないけど今日はしてみる。

む、ムズイな・・跳ねる。髪が・・・。まとまらないぞ?

まあ風呂に入ろうかと言い出したのも俺だし。


や、やましい気持ちではないっそれに許しを媚びたいわけでもない。

ただ・・アイツの言葉がどうしても気になった。

どっちかが弱ったとき・・どっちかがルカと一緒に・・守ったり

普段の出来る事を増やそうと思った。今でもそうだ・・。

純赤石を飲んだっていきなり血が増える訳じゃない。

というか血っていうかその元をいきなり増えたり減ったりしたら危ないから

その辺を計算してじっくりと効く体に負担のない純赤石と即席で黄色いドリンクみたいにとりあえずまあ歩くことも出来ないからこれ一時的に飲んどいて。

っていう赤石があるわけだ。

やれることだけしかできないもんなと思ってたけどそれは甘えだ。

出来ることを増やしていって言える言葉なんだ・・。

俺はまだルカの言う話の殆どが朧げでわからないことだらけだったりするけど・・

覚えることも守るものもある まだまだリタイヤしたくない頑張って強くなりたい。

おれは内なる聖獣に告げる。何をもって強さとするかという問いに答える。

≪・・・何をもって強さと言う その強さで何を得る。≫

一個増えてねえか?

俺は・・・守る人を持って強さを求める。それが幸せってやつだ。

俺の根本でしか考えられないけど・・。

≪戦うことによって強さとする。幸せになる為にもっと開いてゆく道を今は得たい。≫

・・・あいわかった。お前の共にお前の信ずる道を照らそう

力が湧いてポワポワする。筋肉がマンガみたいにゴボっと増えた訳ではないけど

力の使い道が色々湧いて出てくるような気分がする。

あいつが一人になりたくなった理由がなんとなしわかった。

けど俺は一人で寝れなかった。

パジャマを裏表に自分で着たルカが「純ちゃん寝よう」と袖を引っ張るから・・

「だな!寝よう!!」とか言いつつ・・

ルカを今日も抱っこして寝たのだった。

俺らの側ではルカは比較的寝る。

ひざの上とか腕の中とか・・だと寝る時間は増えるみたいだ。

流華は寝てても夢を見続ける脳を休ませる時間は・・絶対量をあげてでも増やしてやりたい。

そのために次の日には全て自分の荷物を運んできた俺・・アイツがいた。

アイツの言う覚悟ってやつもルカが抱える闇も俺はまだハッキリいって

わかんねえけど・・どこまでいっても俺たちは仲間で大事な存在なんだよな

アイツのことは正直スキって感情じゃない。でもだけどどうでもいいわけじゃない。

絆ってやつなのかなどっかで繋がってる。テレパスみたいに。

まあ結局・・・俺もアイツも・・島がどうとかそうゆうんも勿論あるけど・・

俺だって島のことはなんだかんだ言って大事な故郷だ。


けど一番はこのいとこ殿と一緒に居たいだけ・・なんだよな。

吐息で寝たのを確認して俺も寝る。アイツも寝てる。

今日もこうやって終わりを告げる。ああ終わったんだと毎日思う。

明日がくるなんて当たり前に感じれない俺たちは


やっぱり同じなんだと思う。

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