俺とアイツといとこ殿!
だって結末を見届けなきゃ気になるもの。

それにルカ一人じゃ髪洗えないし・・。あいつ遠いしまず・・

来る気もないみたいだし。もう窓から引っ込んでるし。向こうは授業始まったんだな・・


「教師に向かって・・その・・」

「なんなのだ。貴様は。さっきから五月蝿いのだ。黙れと言っているのが聞こえないのか。ハゲ散らかしが・・。」

・・ハゲ散らかし??なんだそれ。ハゲてはいるが・・

散らかし???

現国の教師は「おまっ・・・お・・」

お前って言えないのか・・。もう・・。封じ込められたな・・お前って単語・・。

「五月蝿いので教えてやろう。貴様の給料はどこから出ている。
学校だろう。私たちの学費からだろう。
貴様は私たちがいなければメシも碌に食えないハゲ散らかしだろうが。
偉そうにするな。それに義務教育ではないのだ。
授業を受ける受けないは学費を払ってる私自身が決めるのだ。馬鹿禿げ」

そこまで言わなくても・・・。

「た・・退学に・・」

出たー

それ出ると思ってた俺 ハイノ

「退学に?貴様如きになんの権限があって言えるのだ。学園長か理事長かにでもなったつもりか。
黙れと言っているのだ。
私は貴様と話したくはない。死ぬか消えろ。」

死ぬか・・・消えろ・・・><。なんてとんがっているんだ俺のいとこ殿は・・中年男性に躊躇がない。

優しさの欠片も年配を敬う心も全く持ってない。今日の空の清々しさのようにサッパリとしている。


「・・・・・・フン・・!!」


鼻息だけ残して帰っていった。


死ぬか消えろで言うところの消えろを選んだんですね。俺もそっち選ぶし。


これで俺らは四人になった。

十分静かになった。もうギャラリーも居なくなった。

多分嫌がらせも無くなるだろ。。


「早く決めろよ。」ルカが向き直って言う。

「は・・」

二人は3人切りになってしまったこの状況で汗だく。


「今その服を脱いで渡すのかシャワー室で渡すのか、どちらが洗うのかペンキの落ちた服を返却するのか
はやく決めろと言っている。落としたやつだけでもいいが。」

「ご・・・」

さすがにここでは脱ぎたくないだろう・・

それにそこまですると悪者・・・完全にペンキなんてまず落とせないし。

まそんなこと百も承知なのか無表情なのでよくわからない。


「ごめん・・なさい・・・」

「ハ??」ルカが聞き直す。


「す、すみませんでした・・」
「すみません。。。」

「だから謝ってどうしていのだ?結局。」

「ここで脱ぐのは・・許して下さい・・」

M女の様に丁寧に許しを乞う女達・・

女王様のように見下しその言葉を引き出すルカ・・

「なんで?」

「もういいだろ!!ルカ。」俺はたまらなくなって割って入った。

二人は俺を天の助け?かのように見てる。


「もう・・許してやってよ。俺が落とすから。」


ビリリリリィィィ!!!!

超高圧電流みたいなのが走る。

ルカは無言でめちゃ睨んでる。

お・・俺には力を使うのね。容赦なく痛いんですけど!!

俺も防御シールドを張るがルカはより力を強くするだけだ・・

余計いてえ!!!

あー俺いらんこと言った。


うん・・

だからもう止めて・・


拍車をかけるのはアイツの力がそこに混じって着た。

力を使ったことで感づいて視てるんだろう・・。

俺にだって分かったら・・・援護しやがって・・


≪なんで・・!!もういいじゃん・・?≫

二人に言われる。

≪他人の喧嘩に口突っ込むんじゃねえよ・・≫

≪・・わかった・・・ゴメン・・≫

すぐに全部が解かれて・・「どこにいてもいいから今は黙れ。」と言われた。

やっと開放してもらった俺は・・

居てもいいんだ・・・死ぬか消えろの二択じゃないんだね。

ルカが間違っても死ねなんて俺らには言わないとは思うけど。

「わかった・・・」俺はそういうしかない。

女子Sは肩をガックリと落とす。

こいつ使えね?ってなかんじで。

悪かったな!!

俺は今日晩飯抜きかもしれないんだぞ!!とか思ってみる。

無力・・。ルカに攻撃するわけには行かないししたら俺の技は大体荒っぽいから

煙出たり爆発したりするもんな?それにしたくねえし・・。勝てる気もしねえが。

こないだ開発したのも改良したのもそうだし・・。


「こんなことして・・どうなるんですか。」

善良な市民を装ったぞ。

何を振り切った?


ビックリ。


「それは私が言ってもいい言葉であってお前には言う権利はない。」
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