俺とアイツといとこ殿!
「なにゆえ?お前は・・」

「お前じゃ・・なくて・・根室と・・いいます。」

「ねむろ・・か。反抗的な名前だ。」

ねむろで反抗??

ねむろ・・・

眠ろう?

ねむろー!!

へえ?

駄洒落じゃんか。ああでもルカはまともに殆ど人生の15年間のうちで寝てないんだよな。

ねむろ?^^ノは反抗的なわけなのか??

「すみません・・・でも根室という名前なのです・・」

「三文字なのか?」


ルカはふざけていない。ガンダムのアムロ的な名前なのか?ってことか。

断じてふざけていないんだ。

殆ど女子と話をしないのだから。

同世代などもそうだし親や兄妹とも話すらしてないんだ。

一言も。

話したくない その必要がない。

それだけの理由で。

気が強いを通り越してヘンテコだろ。。。


このヘンテコさがわかる人だけがこのズレを理解できると思う。

ガイジンだと思えば楽だ。俺はすぐ慣れた。

聞いたら分かるまで説明してくれるし、見せてくれたりもする。

不親切ではないのだが・・変わった女なのは間違いない。。

「キョウコ・・」


「どっちだ・・?」

ほらね・・

「どっちも・・です。根室恭子です・・」

「ああネムロキョウコなのか。」

名前を判別記号のような言語だと理解してるルカはわかればそれで良いという

良い言い方をすればフランクな・・てか俺らに名前がないようにだけど

ハッピーでも10896でもトニーでもナマエ言われればそう区別しようという区切りなのだと思う。


俺は違うけど。


暇なので俺はアイツに話しかけてみる。

≪よう・・≫

≪なんだよ。そっち終わったの?≫

嫌そうだな・・。そんなにとばっちりを受けたくないと。

≪お前この女知ってたの?≫

≪勿論。≫

≪ペンキかけることも?≫

≪そんなの知るわけないだろ!!馬鹿だね。真正の馬鹿だよ。≫

≪それもそうか・・知ってたらさすがに・・≫

≪何が起きるかはわからなかったけど・・いつかなんかするだろうとは思ってたよ。≫

≪なんで??≫

≪その子は入学当初ルカにへばりついてたし?ファンクラブ名簿にも載ってるよ。
あと・・諦めたかのように見せたりして髪染めたり盛り始めたり・・しつつ・・
すごく見てたけど・・ルカはガン無視だったから・・なんかするかも??くらい。≫

≪守ればよかったじゃん。≫

俺はちょっと腹が立つ。

入学当初俺はツレを作ったりなんかするのに忙しくて見ていなかったことが一番悔しいし・・

ファンクラブ名簿なんて見てて覚えてるあいつのキモさ加減もなにもかもだっ

≪守られたいって言わないでしょ。プライド傷つけたら僕がビリビリされてたよ。。馬鹿だな。≫

クスクスとアイツが笑う。

ぜってえお前なんか・・お前何様だ?俺様だのくだりをしてやる・・・

≪お前ねえ・・・・そんなこといちいち構ってたらどんだけ心配しなきゃなんないわけ?≫

≪いっぱいあんのか?≫

≪火種はいくらでもあるよ。だってルカそんな態度だもの。
まあ牽制するか泣き寝入るか無視るかそんなもんしかないけど・・
僕のいとこ殿はもっと真っ直ぐだから多分そうなるんじゃないかなあと思ってたしなにより・・≫

≪・・なによりなんだよ。≫

≪命の危険性が全くない。≫

≪そりゃそうだ。≫

ご最もだ。

≪僕はそんなメロドラマに付き合うほど女に甘くないし、左翼としての仕事があるんだ。
ルカが気まぐれとかで始まったかもしれないけど・・
学園生活をサッパリさせたいと思って行動したのはルカの意思でしょ。
ルカの意思と行動は島の意思・・違うかい?≫

≪まあ・・。概ね同意見だ。≫

俺は頷く・・しかなかった。そうなのだった・・・。

俺が一喜一憂して口を挟む話でも元々なかったし・・ルカは俺らいとこ殿でもあるけどの島主様なのだ。

うっかりというか俺には自覚が・・足りないんだよな・・。

≪一個収めればルカは自分で正しい道に導くだろうし
正しくなくとも真っ直ぐに間違えたと思わないまでは進んで行くと思う。
そんなの僕らはあの日から知ってるでしょ・・お前は嫌ってほど。
どんな修羅でもついていくしかないしお前に出来れば?だけど・・≫

≪なんだよ・・≫

≪・・お前が足引っ張んじゃないよ。≫

う・・・となる。

≪バカ!もう切るぞ。≫

≪・・・・・≫

だな・・・。

「おい、聞いているのか?純ちゃん。」

「キョーコがシャワーをするのだが・・私の石鹸とシャンプーと体を洗う布がない。タオルもない。下着もないのだ。本当は他人の服などきたくはない。」

「じゃあもう今日は帰ろうぜ。」

ギロって睨むなよ。こ・・怖いじゃないか。

「ペンキをつけたまま公衆に我が社を背負って出ろと?」
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