俺とアイツといとこ殿!
「はは。僕は流華になら殺されてもいいよ」
それを聞いたルカの空気が変わった。
オレらは車を降りておっさんを運んでもらい。使ってない部屋に護衛を立たせ
会場に入り皆を待つ。誰よりも早く居ないといけないのだ。
「左翼の名のもとに聞く。私に島の悪習を変えたいと言ったのは真か偽か。」
この聞き方は島の伝統ある正式な聞き方だ。
「真であります。」
俺らはこの真偽が始まったら限られた方法で簡潔に答えなければいけない。
「私は来度で右翼左翼の任期についても問われる身。左翼に命ずる」
「はい。承りました。」
何を命じられるかわからないのにYESをいわなきゃいけない。
「左翼としての心をみせよ。それを持って此処で任期を終えるか続行かを私は決める。」
心を??
「愛する我が唯一に一つに尋ねてもよろしいか?」
「よい。しかと聞こう島の意思とし答えよう。」
愛する?って言ったよね?今?あいつ愛しちゃってんの?
まあ俺も愛し・・てる気がするけどよ。
「それはいつ見せればよろしいか?」
「では答えよう。今から右翼に質問をする。そのあと答えればよろしい。」
「理解。」
今あいつの頭の中はこんがらがってるはず。
って俺にも来るのかあの質問。
でもそうか任期か?忘れてた。
流華がこちらをむいた。
「我が右翼 我が剣 我が友に聞く。」
「何なりと。」
「私を守るとはどのように守るのか力をもって見せ答えよ」
「理解。」
力を持って?見せて答えるのか・・
むむむ ムズイ?
「右翼左翼に言う。 」
「はっ」二人とも同時にかしずく。
「私はお前たちを就任させたくない。」
え?なんで?
ルカは少しだけ優しい顔をした。
「たくさんの血を見ずとも私以外は生きて行けるからだ。
お前たちは社会にもなじみ、暮らしている。私はそうはいかない。
私の代わりもお前たちの代わりもない。死なせたくないのだ。出来れば降りてほしい。」
「それは個人的な意見だよね。」
「ああ」
ほっとした。
命令だったら従わなきゃいけないもの。
でも今の俺・・何ができるんだろう。
「右翼は尋ねなくともよいのかいつ見せればよいか」
「否尋ねるよりも願いあり。」
「聞こう」
「我が敬愛する純血であり島の意思に祈りとして願うならば次の右翼が私に決定した後任期は
半永久にしていただきたく存じます尚他にヤクドコロを重任できることを願います。」
問答と呼ばれる部分は俺は勉強したのだ。
しててよかった?
「うむわかった。」
「感謝」
といいつつ俺も頭パニックデンジャラス。
ルカはアイツに向き直り尋ねる。
「して心を左翼として見せよ」
「はい。わが心は幼少の頃から変わらず島の悪習もさることながら我がいとこ殿の
孤立する気高きその心も同時に支えてゆくと決めております。
左翼としての力が及ばないこと、足でまといになっていることも十分に承知の上で
送らせてもらってこの心を伝えてもよろしいか。」
なんかいいこと風にまとめやがった。本心だってのが気に食わねえが。
「よい。それらを証明せよ。結果は一族が揃ってから発表する。」
「理解。」
今あいつから力の漏れがある。ルカに何かしら送っているのだろう。
ルカはこちらをむき直し尋ねる。
「左翼お前の力を今日のうちにみせよ。」
「理解。」
あっぶねえ・・・・
ひと悶着あればなにがなんでも認めさせてやるぜ。
続々と一族が入ってきた。
おなじみの樽も相撲取りかよってでかい杯と呼ばれる神聖な酒飲みグッズ?
とうちの島の三種の神器も全てがそろった。
三種の神器は非公開だが流華が集う総会の等で持ち出される島の秘宝だ。
どんだけすごいのかは子供のころから見ているので俺はよくわからん。
劇とかに出てきそうなかんじにしか思えない。
司会役と目録その他役所の席とルカが座るでっかい座布団椅子?の横で俺らは座っている。
座布団半分しか厚さがない。ま、そんなもんだけど。
今のところなんにもおきていない。
ルカの挨拶から始まる。
「皆のもの久しいな。元気そうでなにより。
役に付いている人間は報告書を各自持ってきたのち後の者は大いに心ゆくまで飲み明かせ。」
わああーーーーー
300人を軽く超える大広間で流華の声だけが響いたあと地鳴りのような野暮な声が唸り
「乾杯」
デカイ樽のいくつもが一斉に割られる。
これから始まる大酒乱会。
・・本当に謎などなく、ただの飲み会なんだよな。
毎回ろくなことはおきないけど。刑事のおっさん居なくて正解だぜ。
ルカは全員が会場に集まったと同時に結界を張った。
島の人間は流華のすることだとして全員が受け入れたように見えた。
4種類くらいはってたけどきっとなにかしでかすつもりだろう。
俺らには想像もつかないほどの人間を従え悪い奴やいい奴を見極め
淡々と島のお役に付いている人間から始まって
会社の幹部の報告をでかすぎる盃で飲みながら指示していく。
どんだけ頭と体にCPU積み込んでんだろ・・。
俺には無理だと思う。純血にも島主にだってなんかなれねえけど・・まずつきたくねえ・・
俺ってばかなり普通でコンプレックスもあるし、感覚地も普通すぎて付いていくので精一杯というか。
「それは間違いである。」
流華は内容を理解し指摘する。
それらを事細かく記すのが書記という役所だ。
このような問答全てを記す為に生きてゆく俺らとは血のつながりはあるが
完全に中立の人間だけがその役所につく。
言ってしまえばルカに都合のいいようにも島の連中の都合のいいようにも
書かない事実のみを記すとされている。
なかなかそこんとこは俺らみたいに能力のあるものがつくとかつかないの話じゃなく親から子へという感じだ。
書記は手書きでするものとし、とか色々あいつらにもシキタリってものが存在する。
「どのように間違いであるのか教えていただけませんか?」
意地悪そうに親戚のおっさんが言う。きっとわざと間違いをしているんだ。
その間違いを一つでも指摘できないとなると書記が書き込んだ通り逆にルカが罰を受ける。
そんなの気にしてたらキリがない。
「一度己で見直すこともせずに私に答えだけ尋ねるというのか?」
おっさんは人として失格だぜ。
ルカに俺は激しく同感。
「次」
わなわなしながら席に戻るおっさんを見もせずに、次のオッサンが
「当主・・先日の件ですが・・」
「ああ。よくやってくれた。聞いておる。」
「ありがとうございます」
こんな風に「絶対唯一」として認めてるやつがほとんどだけどな。
「それとお前のところに子供が出来たそうではないか。大切に育てよ。」
「ありがとうございます。出来れば名をつけて欲しいと今日は連れてまいりました。」
「わかった。報告が終わったら席を周るので待て。次。」
子供生まれたとかそこまで?
《しってた?あのおっさんに子供。》
《知る訳ないだろ。あの人が鹿児島の人だって位しか僕もわからない》
さすがいとこ殿だな。アイツもなかなか。
だけどこのままでいいのかな。みんなルカを頼りすぎてるんじゃないのか?
確かにルカは頭もいいし技術た体術にも優れている。
だけど。。ルカが今倒れたら誰がこれを仕切るんだ?
会社は回るだろうけど・・組織としてならもう基盤はできてる・・。
だけどよそもんを受け入れず俺らの後の世代でも鍛錬は島で不定期に行われてると聞く。
ルカが全部ひっくるめて持っていった先にあるのは何なんだ?
ルカの力が枯れたらルカはどうなる?
俺は使えねえ頭をフルに回してみる。
アイツも俺もそんな器じゃねえ。
ここにいるおっさんたちも自分の事で精一杯だ。
右翼としての答えがこの悶々とした中にある気がした。
「どうした?純ちゃん。」
ルカは少し心配そうに言う。
「ルカ僕ら少し付近に怪しい奴がいないか見回ってくるよ」
「勝手に決めんな!」
俺は今日力を示さないといけないんだ。
それはバケモノ退治でも裏切り者の炙り出しでもねえ
ルカにとって必要かどうか俺じゃないとできないことをするためにもう少しルカの側で・・
「わかったよ。じゃ僕だけいってくる」
「ああ。何かあったら報告を。10分で戻りなさい。」
「は。」
ルカは命令として言った。
それを聞いたルカの空気が変わった。
オレらは車を降りておっさんを運んでもらい。使ってない部屋に護衛を立たせ
会場に入り皆を待つ。誰よりも早く居ないといけないのだ。
「左翼の名のもとに聞く。私に島の悪習を変えたいと言ったのは真か偽か。」
この聞き方は島の伝統ある正式な聞き方だ。
「真であります。」
俺らはこの真偽が始まったら限られた方法で簡潔に答えなければいけない。
「私は来度で右翼左翼の任期についても問われる身。左翼に命ずる」
「はい。承りました。」
何を命じられるかわからないのにYESをいわなきゃいけない。
「左翼としての心をみせよ。それを持って此処で任期を終えるか続行かを私は決める。」
心を??
「愛する我が唯一に一つに尋ねてもよろしいか?」
「よい。しかと聞こう島の意思とし答えよう。」
愛する?って言ったよね?今?あいつ愛しちゃってんの?
まあ俺も愛し・・てる気がするけどよ。
「それはいつ見せればよろしいか?」
「では答えよう。今から右翼に質問をする。そのあと答えればよろしい。」
「理解。」
今あいつの頭の中はこんがらがってるはず。
って俺にも来るのかあの質問。
でもそうか任期か?忘れてた。
流華がこちらをむいた。
「我が右翼 我が剣 我が友に聞く。」
「何なりと。」
「私を守るとはどのように守るのか力をもって見せ答えよ」
「理解。」
力を持って?見せて答えるのか・・
むむむ ムズイ?
「右翼左翼に言う。 」
「はっ」二人とも同時にかしずく。
「私はお前たちを就任させたくない。」
え?なんで?
ルカは少しだけ優しい顔をした。
「たくさんの血を見ずとも私以外は生きて行けるからだ。
お前たちは社会にもなじみ、暮らしている。私はそうはいかない。
私の代わりもお前たちの代わりもない。死なせたくないのだ。出来れば降りてほしい。」
「それは個人的な意見だよね。」
「ああ」
ほっとした。
命令だったら従わなきゃいけないもの。
でも今の俺・・何ができるんだろう。
「右翼は尋ねなくともよいのかいつ見せればよいか」
「否尋ねるよりも願いあり。」
「聞こう」
「我が敬愛する純血であり島の意思に祈りとして願うならば次の右翼が私に決定した後任期は
半永久にしていただきたく存じます尚他にヤクドコロを重任できることを願います。」
問答と呼ばれる部分は俺は勉強したのだ。
しててよかった?
「うむわかった。」
「感謝」
といいつつ俺も頭パニックデンジャラス。
ルカはアイツに向き直り尋ねる。
「して心を左翼として見せよ」
「はい。わが心は幼少の頃から変わらず島の悪習もさることながら我がいとこ殿の
孤立する気高きその心も同時に支えてゆくと決めております。
左翼としての力が及ばないこと、足でまといになっていることも十分に承知の上で
送らせてもらってこの心を伝えてもよろしいか。」
なんかいいこと風にまとめやがった。本心だってのが気に食わねえが。
「よい。それらを証明せよ。結果は一族が揃ってから発表する。」
「理解。」
今あいつから力の漏れがある。ルカに何かしら送っているのだろう。
ルカはこちらをむき直し尋ねる。
「左翼お前の力を今日のうちにみせよ。」
「理解。」
あっぶねえ・・・・
ひと悶着あればなにがなんでも認めさせてやるぜ。
続々と一族が入ってきた。
おなじみの樽も相撲取りかよってでかい杯と呼ばれる神聖な酒飲みグッズ?
とうちの島の三種の神器も全てがそろった。
三種の神器は非公開だが流華が集う総会の等で持ち出される島の秘宝だ。
どんだけすごいのかは子供のころから見ているので俺はよくわからん。
劇とかに出てきそうなかんじにしか思えない。
司会役と目録その他役所の席とルカが座るでっかい座布団椅子?の横で俺らは座っている。
座布団半分しか厚さがない。ま、そんなもんだけど。
今のところなんにもおきていない。
ルカの挨拶から始まる。
「皆のもの久しいな。元気そうでなにより。
役に付いている人間は報告書を各自持ってきたのち後の者は大いに心ゆくまで飲み明かせ。」
わああーーーーー
300人を軽く超える大広間で流華の声だけが響いたあと地鳴りのような野暮な声が唸り
「乾杯」
デカイ樽のいくつもが一斉に割られる。
これから始まる大酒乱会。
・・本当に謎などなく、ただの飲み会なんだよな。
毎回ろくなことはおきないけど。刑事のおっさん居なくて正解だぜ。
ルカは全員が会場に集まったと同時に結界を張った。
島の人間は流華のすることだとして全員が受け入れたように見えた。
4種類くらいはってたけどきっとなにかしでかすつもりだろう。
俺らには想像もつかないほどの人間を従え悪い奴やいい奴を見極め
淡々と島のお役に付いている人間から始まって
会社の幹部の報告をでかすぎる盃で飲みながら指示していく。
どんだけ頭と体にCPU積み込んでんだろ・・。
俺には無理だと思う。純血にも島主にだってなんかなれねえけど・・まずつきたくねえ・・
俺ってばかなり普通でコンプレックスもあるし、感覚地も普通すぎて付いていくので精一杯というか。
「それは間違いである。」
流華は内容を理解し指摘する。
それらを事細かく記すのが書記という役所だ。
このような問答全てを記す為に生きてゆく俺らとは血のつながりはあるが
完全に中立の人間だけがその役所につく。
言ってしまえばルカに都合のいいようにも島の連中の都合のいいようにも
書かない事実のみを記すとされている。
なかなかそこんとこは俺らみたいに能力のあるものがつくとかつかないの話じゃなく親から子へという感じだ。
書記は手書きでするものとし、とか色々あいつらにもシキタリってものが存在する。
「どのように間違いであるのか教えていただけませんか?」
意地悪そうに親戚のおっさんが言う。きっとわざと間違いをしているんだ。
その間違いを一つでも指摘できないとなると書記が書き込んだ通り逆にルカが罰を受ける。
そんなの気にしてたらキリがない。
「一度己で見直すこともせずに私に答えだけ尋ねるというのか?」
おっさんは人として失格だぜ。
ルカに俺は激しく同感。
「次」
わなわなしながら席に戻るおっさんを見もせずに、次のオッサンが
「当主・・先日の件ですが・・」
「ああ。よくやってくれた。聞いておる。」
「ありがとうございます」
こんな風に「絶対唯一」として認めてるやつがほとんどだけどな。
「それとお前のところに子供が出来たそうではないか。大切に育てよ。」
「ありがとうございます。出来れば名をつけて欲しいと今日は連れてまいりました。」
「わかった。報告が終わったら席を周るので待て。次。」
子供生まれたとかそこまで?
《しってた?あのおっさんに子供。》
《知る訳ないだろ。あの人が鹿児島の人だって位しか僕もわからない》
さすがいとこ殿だな。アイツもなかなか。
だけどこのままでいいのかな。みんなルカを頼りすぎてるんじゃないのか?
確かにルカは頭もいいし技術た体術にも優れている。
だけど。。ルカが今倒れたら誰がこれを仕切るんだ?
会社は回るだろうけど・・組織としてならもう基盤はできてる・・。
だけどよそもんを受け入れず俺らの後の世代でも鍛錬は島で不定期に行われてると聞く。
ルカが全部ひっくるめて持っていった先にあるのは何なんだ?
ルカの力が枯れたらルカはどうなる?
俺は使えねえ頭をフルに回してみる。
アイツも俺もそんな器じゃねえ。
ここにいるおっさんたちも自分の事で精一杯だ。
右翼としての答えがこの悶々とした中にある気がした。
「どうした?純ちゃん。」
ルカは少し心配そうに言う。
「ルカ僕ら少し付近に怪しい奴がいないか見回ってくるよ」
「勝手に決めんな!」
俺は今日力を示さないといけないんだ。
それはバケモノ退治でも裏切り者の炙り出しでもねえ
ルカにとって必要かどうか俺じゃないとできないことをするためにもう少しルカの側で・・
「わかったよ。じゃ僕だけいってくる」
「ああ。何かあったら報告を。10分で戻りなさい。」
「は。」
ルカは命令として言った。