俺とアイツといとこ殿!
「もう一人がもう一ヶ月そこらご飯やら排泄やらだだ漏らしで眠ったまま起きないやらの状況があって、ビンのノロを奪還すべく動いているノロかそれに等しい能力者が命を削ってこれをしているとしたら?」

「こんな阿保如きにな」

「だけどそのノロは流華もいうように貴重な存在だったなら命を削って助ける価値はあるよ」

まあ・・俺だって出来るならする。

「情報が色々とズレてくるよ。あとこんな大規模なことをしたらしわ寄せだって半端ない。天変地異を狙ってるのかも。」

「ふむ。躍起というやつか。百姓一揆みたいなものか。」

いや後半違うだろ。なんで百姓出てくんだよ。

「でもさ天変地異なんか起こった日にはこのワインのノロだってやべえんじゃねえの?」

「いや。そうではない。封が破れ空気中に放たれた瞬間にそいつは元の体に戻ることは可能だ。封を解くかボトルが割れればよい。」

「にわかには信じがたい話だけど・・その心ってのはどれ位もつのかな?」

「んー・・・・私がキオクしているところによるとココロが体を離れすぎると元の体に戻るときに迷うので違う何かに入ってしまうこともあるらしいが。
その仮説が正しいのだとするとだ、その体に戻らねば誰かが困るもしくは術者が誰の体でも術式を使えないのであろう」

「じゃー身内かな。」

仮説の上に仮説だからビミョウなラインだけどそこまでして取り返したいってのは
郷土宗教が強い所か、身内俺らみたいなモノがいれば成り立つなあ・・

「まあ異常は事実として認めるが仮説の域をどこまでも裏づけるなにかピースが欠けてて判断しずらい。」

「そうだよね。天変地異は大げさだけど雨を奪うことでナニカを狙ってるってのは確かだと思う。」

「そうだな。だが私たちが熱いな。四季を感じれないなあと思う程度だ・・・ああ・・そうか。式か・・。」

流華がやっと理解したと言う顔をした。

「なんかわかったの?」

「そうだ・・式だ。」

「ん?そうだよな。梅雨がこないと夏が来ねえ気がするぜ。」

「お前は黙ってろ。ルカにバカがうつる。」

ムカムカー俺腹たつんですけど!

「式だよ。術式だ。読まれてる。」

「どうゆう・・こと?」

「私たちは何を基準に普段術式を発動している?」

「二四節気の改良版・・あ!」

アイツも閃いたという顔をした。

「なんだよーーわかるように言ってくれよ?」

「天変地異なんか狙ってないんだ。」

「そりゃそうだろう!そんなことまでやられたら俺嫌だ!」

「お前が嫌だどうのの話じゃない。術式が完成しないんだよ!」

「へ?」なにいってんの?

「私は二四の節気と私が組み込んだ
一節気で二十五節気の魔方陣を基礎に
普段術式を発動させている。」

「へえーそうなのかー」

良く分からん!

「私だけか私の周りだけに範囲を絞って・・視覚や情報が狂い・・空間に歪みまで出来ると・・
私は大地の加護を受けられない。
すなわち・・このワインのボトルの封印術もこれが長くなればなるほど解けやすい・・」

「我慢比べだね。」

「私は我慢などしてないが向こうは相当に毎日命を削っているのであろう。」

「流華は我慢してないのか?今何も使ってないの?」

「ああ。その瓶にはある程度の力で持って手で書く文字での術式を使用している。
あの時は気が散るのを恐れた為だ。
だから今はなんの力も使っていないが・・その文字術式も解けてゆくであろう。」

「なるほどな・・・。」

ビンを確かめたら封の文字が薄くなっていた。

「このビンの奴殺しちゃおうぜ。」

「まあなんらかの終止符は必要になってきたな。だがこいつを殺せば怒りをより買うであろうことは目に見えている。」

「けど逃したらまた襲われるんだろ?一匹ずつ片付けたほうが早くね?」

「そうであるが、今逃すと現在術式を行っている相手にとっては僕たちに有効な手段だと完全にバレてしまう。
逃がせば2人がかりでもっと強烈な奴を使ってくるかもしれないし」

「その可能性は大いにあるね。なるほど詰将棋みたいだねえ。どっちに転んでもいいように出来ている。」

あいつは最もらしくいう。

「ルカ。対応策はあるのか?」

俺も混じりたい

「大規模な空間まで歪める術式を使うには何かモノとそれなりの広さがどういった技術でも必要になってくるはず。
しかも遠方からすればするほど消耗は激しい。恐らく・・・」

「都内か東京近郊で行っていると?」

そう・・ゆうもんか?

「そう思う。東京近郊の手の空いている者に通達せよ。」

「今してる・・けど・・」

「難しいだろうな。」

「どうゆうことだよ」

「屋上ではいここですよってばかりにやってるわけがないだろ。それならすぐ見つけられるけど。
例えばあのクラブのおっさんのとこみたいに・・ああそうだ。」

俺らに視えない結界のとこを探すのか?

「それがむつかしいと言っている。」

「どうして?」

「どうもこうもないだろ。結界だよ。うちの者にどれだけ視えない事が不自然だと思う奴がいると思う?」

「どんだけいるの?」

あっけらかんとしかしてない顔を俺はいましているんだろう。

アイツの目線が針のようにいてえ。

「10人いるか・・いないか・・」

「えええ??」

「視えるやつは殆どだが、視えないことが不自然だ。なにかオカシイ。と思う奴は少ない。マジックを見て誘導されてる奴と同じ原理だろう。」

「確かに」

「それにだ。」

「なにまだあるのかよ?」

「カメラや映像には多分映らないからうちの会社の力をもってしても難しいのではないだろうか。」

「ああ。確かに」

八方塞がりじゃねえか。

「ルカや僕たちが探し当てなければいけないってこと?」

「いや希望はある・・・・あの子らだ。」

「ん?」

「一度ノロに接触している。それに子供は思い込みが少ない。それにまた接触してくるやもしれん。
あと二十四節気であの子らには教えて居ないのだ。術式が多少使えるものがいる。島の子供を集めよ」

鍛錬。。とか稽古つけてたのかよ。

「分かった。」

アイツは誰かと通信をし始める。

「どうゆうことだよ。」

「私が見つけたとする。いざ戦闘になったときに二十四節気で構築している術式が全て利かないとしたら・・」

「えええ?でも流華体術あるじゃん。」

「向こうだけは術式が使えて私は体術のみだとかなりの不利がある。
一旦誰かにこの足りない節気分を解いてもらって
私達が乗り込まねば完全にノロを制圧することはできないだろう。
私が違う術式を使うと血をやたらと使用するのでな・・」

「なるほどなー」

さすがいとこ殿。

すぐ突っ込んでいく俺と違って考えてる?
悲しいほどに俺はバカなのか?

いいや俺フツー!

「あの子らにはあれから少し鍛錬を行っている。これから集まってもらえれば術式のたいていの解き方も教えてやれる。
あとは・・見つけられるかどうか・・・この封が開くのが先か。」

「一応五分五分まできたわけか。」

「まあ・・まだうちには分が悪いがノロに数がいなさそうな分場所さえ
見つけてくれれば大人も呼ぶことができる。」

「なるほどな~」

「ルカ20人これるって。」

「うむ急を要する。繋げるのですぐに出かけれるよう支度をするように。」

「わかった。」

俺も通信くらいできるのになー・・・・

ルカは「円」を10個ほど壁に書く。

そんなにかけるのそのトンネルsugeeeee

「純ちゃん簡単なのでいいから赤石を作って。とにかく沢山。」

よっしゃー俺そうゆうの得意。

「どうするの流華。純赤石なら僕らが・・・」

「瞬ちゃんと私は二十四節気で構築されすぎていて今のとこ純ちゃんが
大量に子供らに持たせる事ができる。
私もこの時空間術式は二十四節気が
基本じゃなく自分で作ったものだから今使えるけど戦闘になるとあっちの方が消耗しない。」

ほうーだから流華は沢山の事を一気にできるのか?・・・俺?

俺は・・そうゆうのあんま頭に入ってないもんな。

「なるほどバカとハサミは使いようってことか」

嫌な言い方するよな。

「そういえば通信テレパス事態はなんでできるの?」

「生まれた時から備わってる能力だからだよ。」

なるほど・・・。

「やっやこしいなあ・・」

「さっさと作れ。」

皿をド━(゜Д゜)━ ン !!!された。

集中して赤石を絞り出す。
俺疲れるんだけど・・

「純ちゃんは動けるくらいは力を残して。
何かあったらガードも攻撃もしなきゃいけないかもしれない。」

ガード苦手なのにーーーー!!!

ってそんなこと言ってる場合じゃないか。

一人。また一人と子供達が穴から出てくる。

「島主様お久しぶりでーす。」

「ああ。元気だったか。」

「ああ当主様だあ」

「うぉーやるぞー」

なんだか保育所みたいになってきた。

「小袋に消耗の激しい者から詰めよ。」

「はーい」

50粒位作ったところで膝に来たので終わった。

「おおおーすげー流石右翼のおにーちゃん。半端ねえ量出してる。」

「ほんとだー」

俺様の凄さがわかったか。へへん。

「お前たちには十分に理解して欲しいことがある。心して聞くように」

「ハイ!!」
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