俺とアイツといとこ殿!
「力を合わせることだ。ノロに先に会ったら言っておけ。
一個人の感情で自然の法則を歪めたり変えてはならん。とな」
「はい!!」
「では左翼に細かい説明を受け島のオツトメとして各自責任を果たすように。」
「頑張ります!!」
子供たちの士気は高まりアイツの説明を従順に聞いている。
しかし子供だもんなと言っては申し訳ないけど・・
「俺も探しに行こうか?」
「純ちゃんは・・こちらに居てくれた方が心強い。その無規則な術式は私には今不可欠なのだ。ノロを懲らしめるための術でも考えておいて欲しい。」
オッシャーなんか頼りにされてる。
子供達も出かけていったし。
「こうゆう時に役に立つとはねえ・・」
今日はあいつのトゲも妬みにしか聞こえねえな。
「うん。力の使い方法則性を一貫していたら危ないところだった。私も3通り習得しておいてよかったと言える。」
3・・通りですか・・。
俺いらないんじゃ・・。
「ルカ3通りって?僕興味あるんだけど、後は報告を待って地図を埋めていくだけだし。ご飯でも食べて戦闘に備えようか。」
「そうだな。今日は沢山作ってやらんといかんし。レンジで温めればそこそこのものを今から作るとしよう」
キッチンに向かう二人に子供たちの持ってきたものを客間にポイポイっと放りなげ掃除しているかのような俺。
あいつらどうやって寝るんだろう。うーん・・
ダイニングも客間も合わせたら・・雑魚寝でいいだろ。
俺らも雑魚寝で育ったしな!
「ねえ。さっきの?」
「ああ。3通りな。わかった。
就任したばかりの頃ふと疑問に思ったのだ。その頃の話だが力だけを持ってすれば私は確かに秀でていると言ってもいい。
しかし子供ゆえのハンデやらを考えていてな。」
「へぇ?あの時そんなことまで考えてたなんて知らなかったな。」
「うん言わなかった。言えなかったに近いかの。当主は不安だと言ってはいけない掟があるのだ。」
また掟かよ。
俺は掃除機したりコロコロしながら一応耳をダンボにして聞いている。またハミは嫌だし?。
「そっか。で?」
「外国に公務でゆくこともしばしばあったが種類の異質な力と渡り合うには苦戦した。こちらの法則が効かないこともあったからだ。」
「なるほどね。二十四節気はその地質とか風土季節も関係するもんね。」
そうなのか?
「うむ格好のいい魔方陣やらとも出会ったが、それ自体は二十四節気を現代と照らし合わせて改善するきっかけとなった。
魔法陣の総数が合えばいいのだから同じことなのだ。
それらを練り込み二五節気を基本とする術式は自然の力や土地の能力を借りて私が使いやすいように工夫したものだ。
瞬ちゃんになにかを教えるときはそうしたはずだ。消耗が激しい我々の力をカバーするためにな。」
「うん。僕もそれを基本に今開発したものも出来上がってるからいきなり変えるってのはむつかしいよ」
「それが私が幾重にも戦闘で好んで使う方法である。血を使いながらな。二つ目は単なる暴走。」
「暴走?あの赤い炎の時?」
「ああ。そうだ。あの時は自分の力で押さえつけるんだが押さえつけない場合
DNAのキオクと自らが自然に発生させるエネルギーというのがある。
確かに力は膨大だが・・時空間術式もその力をほんの少しだけ引き出す事で使っている。
自分の力のみという点それ自体は純ちゃんと似ている。無規則なのだ。」
「なーるほど。でも同じように使うと消耗も激しいしアイツと違ってその時ルカは自我が殆どないんだよね?」
「うむ・・それとあれは命をというか、伏せられてはいるが・・寿命を削るのだ。」
「え?」
え???
俺も驚いた。
「一度純ちゃんが呪符で10才くらいの私にしたことがあっただろう?」
「ああ。あれね。」
スミマセン・・・
「あの呪符を選んだのはあながち間違いではない。」
ええ??
言ってくれれば・・・俺は・・幼女変態かと・・自分で・・
「むやみに使うものではないが爺様が残した私は会得していない術式なのだ。
命を伸ばすやり方が組まれている。」
「へえ?だから歴代一長生きしたんだ?」
「多分な。」
「もう一つは?」
「もう一つは・・瞳力だ。視覚で見たものに対して働きエネルギーに変換させたもの。」
「役所選抜のとき頭を吹っ飛ばしたあのビームみたいなやつ?」
「ああ・・・覚えていたのか。」
忘れるはずもねえ・・あれは・・俺の中でも・・記憶に焼き付いている。スパっと刃物みたいにキレたもん。
「あれらを組み合わせないとあの時は勝てないと思ったし私にも余裕がなかったのだ。」
「・・・・・・。ごめんね。力が僕に足りなくて。」
「そんなことを今言っているわけではない。あの瞳力にも特化された先人がいたのだが・・」
先人とはいつくらい前かはわからないけど前の純血の人のことを言うんだ。
「・・ってことはマイナス要素があるんだね。」
アイツは真剣な面持ちで聞いている。皿を優雅に運び冷蔵庫に保存しながら。
「あれは繰り返し使い続けると結局のところ見えなくなる。最後視力を奪うのだ。普通のものは見えるけど」
「・・・。島の人間にとっては・・それは・・いいのか悪いのかわからないけど純血にはちょっと・・堪えるね。」
「ほどほどに使う分には大丈夫だ。私のキオクを辿っても使い分けている先人もいたし。」
「少しほっとしたよ。」
「先人の中にも特殊な能力のみを使い続ける人間。体術のみの人間もいた。」
「体術のみって珍しいんじゃない?」
「ああ。。結局は人格が問われる立場なのでな。能力などオマケなのだ。」
おまけ?オマケって言葉しってたのか・・。
俺はそっちに驚いてしまった。
「その時の右翼と左翼は?」
あ。それ俺も聞きたい!!
「歴代の中でも特に優れた多種多彩な能力でスタミナ共に
万全フォローするのにはちょうどいい関係性であったとキオクしている。」
「なるほどね?」
「周りに恵まれない純血ほど命が短いのは大体はそんな感じだ。」
・・・・俺は言える言葉がねえ・・。
「僕は頑張ってルカを支えてみせるよ」
スゲーポジティブ!俺も言いたいが・・・自信がないんだよな今ひとつ。
「ありがとう。私は結構恵まれている。」
そ・・そう?俺ら役たたずだけど・・?
「どうして?」
「データがあるから同じ過ちを繰り返さなくて済むし違う方向を模索することもできる。だから・・」
「あの時一人で飛べるっていったんだね。」
「ああ。あのあと爺様にそれは傲慢であると諭されたが・・何年か経ってからやっと気づくこともある。
恥を知りそれでも真っ直ぐまだ進むと決めている。
この郷土宗教もなくなりはせぬだろうが時代と共に人は本土に流れ薄れていっているのだから。
悪習も止められると信じて進むしかない。」
「さすがいとこ殿。じゃあノロなんかに負けてられないね。」
あ。取られた。俺の決めゼリフ。
「もとよりせせこましいノロなどに負けるつもりもない。」
ルカは慣れた手つきでフライパンをひっくり返しニヤリと笑ってそう言った。
せせこましいって・・・なんで??
ちょっと口悪いんだよな!あはは
いいけどさ。
「僕はそれじゃマネしようが無いな。」
「瞬ちゃんには防御に特化している才能がある。私よりも伸びしろはあるはずだ。」
「ほんと?」
マジデ??
「嘘をついてもしょうがない。視えるのだ。大体人の特化している部分と伸びしろが。」
「僕はちょっと煮詰まってたからやる気がでてきたよ。」
アイツ煮詰まってたの??ぷぷ
「そうなのか?操術や封印術にも才能があるようなので詠唱を印だけですませれるようになればもっと複雑なこともできると思うぞ。」
「その線でやってみるよ!」
アイツは・・嬉しそうぉぉ
ダイニングにメシと地図を広げて3人でご飯にする。あいつはテレパスを受けて小さな×を書いてゆく。
今日はイタリアンぽい感じで大皿料理が多い。魚がうまそう。
子供達の分と一緒に作ったんだろな。
「なあ流華俺はなにに優れてる??」
「お前はバカに優れてる!」
「うっせーー」
「純ちゃんは人や物によく好かれる。」
えええーーー?投げやりじゃない??
言うとこなかったの?
「・・・ってどゆこと?」
「外国にも日本にも召喚術というのがある。闇の国にうちは属するのだが・・」
召喚?闇の国?知らないうちにそんなとこに俺属してたの??
「へえ・・」
「先代でも召喚獣に戦わせ指揮を取ったものもいる。」
言うとこなかったわけじゃないのね。
「天性のものってこと?」
「ああ。闇の住人や獣に好かれるのはむつかしいのだ。悪霊などもその類に入るが・・」
ムリムリムリ俺幽霊とか苦手だし悪霊とか嫌だし・・
「あいにくうちは陰陽系統の血は入っておらんので・・」
よかった?ぁ・・。
「そういう伸びしろはかなりあるってこと?」
アイツがいやそうに聞く。
「ああ。スタミナを要するので気性もさることながら使いこなす体力も十分に鍛えていけばもっと攻撃のバランスとタイミングと数で勝負する戦いにも挑むことができると思う。」
「へぇー闇の国ってどこにあんの??」
「それは島の秘密である。5の蔵まで解いたら連れていっても良い権利があるので私は頑張ろう。」
「今4の蔵だもんね。」
キオクには裏付けされるこないだの書記と問答と賢者の一致を持って
どこまで何を覚えているかってテストみたいなのがある。
それを解いたら島の蔵の鍵をくれて全ての所有権をその純血に与えられる
というシステムがあるんだけど・・5まで行った島主も純血も少ない。4も少ないんだが・・
「5ってさ。すげえ時間かかるの?」
「いや次の問答で多分通るが・・」
「凄いよ流華!希少だよね?確か殆どいないんだよね。4までもいけない3が普通だもの・・」
その分夢を見続けるんだよな。
複雑だ俺もアイツも。
「まあ次の問答は年明けにある。それまでは今の鍛錬で十分基礎体力を
付けておくくらいで良いよ。純ちゃんはなんにも考えないほうが元々発揮できるタイプだし。」
「そうそ。バカなんだから。スタミナ分けてよ。みんなに。」
ルカは・・・文句いってねえけどお前は大概文句だな!
でもなんかやる気出てきた。
「流華?闇の国に人魚っている?爆乳の。」
「お前・・」
アイツに嫌がらせをちっとしたくなった。
「いや・・人魚は・・うーん半魚人のことならいたような・・バクニュウってなんだ?」
「なんでもないよ。こいつバカだから・・ルカ気にしないで!」
苦笑いする俺たち。
「まあいいが。通信はどうなってる?」
「今印を付けたのがこことこことこことか・・・」
地図にいつのまにかバツがいっぱいついてる。
通信しながら話してたんだ・・・。
めっちゃついてるーー。
「もうそろそろ今日は引き上げるように言ってくれるか?」
一個人の感情で自然の法則を歪めたり変えてはならん。とな」
「はい!!」
「では左翼に細かい説明を受け島のオツトメとして各自責任を果たすように。」
「頑張ります!!」
子供たちの士気は高まりアイツの説明を従順に聞いている。
しかし子供だもんなと言っては申し訳ないけど・・
「俺も探しに行こうか?」
「純ちゃんは・・こちらに居てくれた方が心強い。その無規則な術式は私には今不可欠なのだ。ノロを懲らしめるための術でも考えておいて欲しい。」
オッシャーなんか頼りにされてる。
子供達も出かけていったし。
「こうゆう時に役に立つとはねえ・・」
今日はあいつのトゲも妬みにしか聞こえねえな。
「うん。力の使い方法則性を一貫していたら危ないところだった。私も3通り習得しておいてよかったと言える。」
3・・通りですか・・。
俺いらないんじゃ・・。
「ルカ3通りって?僕興味あるんだけど、後は報告を待って地図を埋めていくだけだし。ご飯でも食べて戦闘に備えようか。」
「そうだな。今日は沢山作ってやらんといかんし。レンジで温めればそこそこのものを今から作るとしよう」
キッチンに向かう二人に子供たちの持ってきたものを客間にポイポイっと放りなげ掃除しているかのような俺。
あいつらどうやって寝るんだろう。うーん・・
ダイニングも客間も合わせたら・・雑魚寝でいいだろ。
俺らも雑魚寝で育ったしな!
「ねえ。さっきの?」
「ああ。3通りな。わかった。
就任したばかりの頃ふと疑問に思ったのだ。その頃の話だが力だけを持ってすれば私は確かに秀でていると言ってもいい。
しかし子供ゆえのハンデやらを考えていてな。」
「へぇ?あの時そんなことまで考えてたなんて知らなかったな。」
「うん言わなかった。言えなかったに近いかの。当主は不安だと言ってはいけない掟があるのだ。」
また掟かよ。
俺は掃除機したりコロコロしながら一応耳をダンボにして聞いている。またハミは嫌だし?。
「そっか。で?」
「外国に公務でゆくこともしばしばあったが種類の異質な力と渡り合うには苦戦した。こちらの法則が効かないこともあったからだ。」
「なるほどね。二十四節気はその地質とか風土季節も関係するもんね。」
そうなのか?
「うむ格好のいい魔方陣やらとも出会ったが、それ自体は二十四節気を現代と照らし合わせて改善するきっかけとなった。
魔法陣の総数が合えばいいのだから同じことなのだ。
それらを練り込み二五節気を基本とする術式は自然の力や土地の能力を借りて私が使いやすいように工夫したものだ。
瞬ちゃんになにかを教えるときはそうしたはずだ。消耗が激しい我々の力をカバーするためにな。」
「うん。僕もそれを基本に今開発したものも出来上がってるからいきなり変えるってのはむつかしいよ」
「それが私が幾重にも戦闘で好んで使う方法である。血を使いながらな。二つ目は単なる暴走。」
「暴走?あの赤い炎の時?」
「ああ。そうだ。あの時は自分の力で押さえつけるんだが押さえつけない場合
DNAのキオクと自らが自然に発生させるエネルギーというのがある。
確かに力は膨大だが・・時空間術式もその力をほんの少しだけ引き出す事で使っている。
自分の力のみという点それ自体は純ちゃんと似ている。無規則なのだ。」
「なーるほど。でも同じように使うと消耗も激しいしアイツと違ってその時ルカは自我が殆どないんだよね?」
「うむ・・それとあれは命をというか、伏せられてはいるが・・寿命を削るのだ。」
「え?」
え???
俺も驚いた。
「一度純ちゃんが呪符で10才くらいの私にしたことがあっただろう?」
「ああ。あれね。」
スミマセン・・・
「あの呪符を選んだのはあながち間違いではない。」
ええ??
言ってくれれば・・・俺は・・幼女変態かと・・自分で・・
「むやみに使うものではないが爺様が残した私は会得していない術式なのだ。
命を伸ばすやり方が組まれている。」
「へえ?だから歴代一長生きしたんだ?」
「多分な。」
「もう一つは?」
「もう一つは・・瞳力だ。視覚で見たものに対して働きエネルギーに変換させたもの。」
「役所選抜のとき頭を吹っ飛ばしたあのビームみたいなやつ?」
「ああ・・・覚えていたのか。」
忘れるはずもねえ・・あれは・・俺の中でも・・記憶に焼き付いている。スパっと刃物みたいにキレたもん。
「あれらを組み合わせないとあの時は勝てないと思ったし私にも余裕がなかったのだ。」
「・・・・・・。ごめんね。力が僕に足りなくて。」
「そんなことを今言っているわけではない。あの瞳力にも特化された先人がいたのだが・・」
先人とはいつくらい前かはわからないけど前の純血の人のことを言うんだ。
「・・ってことはマイナス要素があるんだね。」
アイツは真剣な面持ちで聞いている。皿を優雅に運び冷蔵庫に保存しながら。
「あれは繰り返し使い続けると結局のところ見えなくなる。最後視力を奪うのだ。普通のものは見えるけど」
「・・・。島の人間にとっては・・それは・・いいのか悪いのかわからないけど純血にはちょっと・・堪えるね。」
「ほどほどに使う分には大丈夫だ。私のキオクを辿っても使い分けている先人もいたし。」
「少しほっとしたよ。」
「先人の中にも特殊な能力のみを使い続ける人間。体術のみの人間もいた。」
「体術のみって珍しいんじゃない?」
「ああ。。結局は人格が問われる立場なのでな。能力などオマケなのだ。」
おまけ?オマケって言葉しってたのか・・。
俺はそっちに驚いてしまった。
「その時の右翼と左翼は?」
あ。それ俺も聞きたい!!
「歴代の中でも特に優れた多種多彩な能力でスタミナ共に
万全フォローするのにはちょうどいい関係性であったとキオクしている。」
「なるほどね?」
「周りに恵まれない純血ほど命が短いのは大体はそんな感じだ。」
・・・・俺は言える言葉がねえ・・。
「僕は頑張ってルカを支えてみせるよ」
スゲーポジティブ!俺も言いたいが・・・自信がないんだよな今ひとつ。
「ありがとう。私は結構恵まれている。」
そ・・そう?俺ら役たたずだけど・・?
「どうして?」
「データがあるから同じ過ちを繰り返さなくて済むし違う方向を模索することもできる。だから・・」
「あの時一人で飛べるっていったんだね。」
「ああ。あのあと爺様にそれは傲慢であると諭されたが・・何年か経ってからやっと気づくこともある。
恥を知りそれでも真っ直ぐまだ進むと決めている。
この郷土宗教もなくなりはせぬだろうが時代と共に人は本土に流れ薄れていっているのだから。
悪習も止められると信じて進むしかない。」
「さすがいとこ殿。じゃあノロなんかに負けてられないね。」
あ。取られた。俺の決めゼリフ。
「もとよりせせこましいノロなどに負けるつもりもない。」
ルカは慣れた手つきでフライパンをひっくり返しニヤリと笑ってそう言った。
せせこましいって・・・なんで??
ちょっと口悪いんだよな!あはは
いいけどさ。
「僕はそれじゃマネしようが無いな。」
「瞬ちゃんには防御に特化している才能がある。私よりも伸びしろはあるはずだ。」
「ほんと?」
マジデ??
「嘘をついてもしょうがない。視えるのだ。大体人の特化している部分と伸びしろが。」
「僕はちょっと煮詰まってたからやる気がでてきたよ。」
アイツ煮詰まってたの??ぷぷ
「そうなのか?操術や封印術にも才能があるようなので詠唱を印だけですませれるようになればもっと複雑なこともできると思うぞ。」
「その線でやってみるよ!」
アイツは・・嬉しそうぉぉ
ダイニングにメシと地図を広げて3人でご飯にする。あいつはテレパスを受けて小さな×を書いてゆく。
今日はイタリアンぽい感じで大皿料理が多い。魚がうまそう。
子供達の分と一緒に作ったんだろな。
「なあ流華俺はなにに優れてる??」
「お前はバカに優れてる!」
「うっせーー」
「純ちゃんは人や物によく好かれる。」
えええーーー?投げやりじゃない??
言うとこなかったの?
「・・・ってどゆこと?」
「外国にも日本にも召喚術というのがある。闇の国にうちは属するのだが・・」
召喚?闇の国?知らないうちにそんなとこに俺属してたの??
「へえ・・」
「先代でも召喚獣に戦わせ指揮を取ったものもいる。」
言うとこなかったわけじゃないのね。
「天性のものってこと?」
「ああ。闇の住人や獣に好かれるのはむつかしいのだ。悪霊などもその類に入るが・・」
ムリムリムリ俺幽霊とか苦手だし悪霊とか嫌だし・・
「あいにくうちは陰陽系統の血は入っておらんので・・」
よかった?ぁ・・。
「そういう伸びしろはかなりあるってこと?」
アイツがいやそうに聞く。
「ああ。スタミナを要するので気性もさることながら使いこなす体力も十分に鍛えていけばもっと攻撃のバランスとタイミングと数で勝負する戦いにも挑むことができると思う。」
「へぇー闇の国ってどこにあんの??」
「それは島の秘密である。5の蔵まで解いたら連れていっても良い権利があるので私は頑張ろう。」
「今4の蔵だもんね。」
キオクには裏付けされるこないだの書記と問答と賢者の一致を持って
どこまで何を覚えているかってテストみたいなのがある。
それを解いたら島の蔵の鍵をくれて全ての所有権をその純血に与えられる
というシステムがあるんだけど・・5まで行った島主も純血も少ない。4も少ないんだが・・
「5ってさ。すげえ時間かかるの?」
「いや次の問答で多分通るが・・」
「凄いよ流華!希少だよね?確か殆どいないんだよね。4までもいけない3が普通だもの・・」
その分夢を見続けるんだよな。
複雑だ俺もアイツも。
「まあ次の問答は年明けにある。それまでは今の鍛錬で十分基礎体力を
付けておくくらいで良いよ。純ちゃんはなんにも考えないほうが元々発揮できるタイプだし。」
「そうそ。バカなんだから。スタミナ分けてよ。みんなに。」
ルカは・・・文句いってねえけどお前は大概文句だな!
でもなんかやる気出てきた。
「流華?闇の国に人魚っている?爆乳の。」
「お前・・」
アイツに嫌がらせをちっとしたくなった。
「いや・・人魚は・・うーん半魚人のことならいたような・・バクニュウってなんだ?」
「なんでもないよ。こいつバカだから・・ルカ気にしないで!」
苦笑いする俺たち。
「まあいいが。通信はどうなってる?」
「今印を付けたのがこことこことこことか・・・」
地図にいつのまにかバツがいっぱいついてる。
通信しながら話してたんだ・・・。
めっちゃついてるーー。
「もうそろそろ今日は引き上げるように言ってくれるか?」