俺とアイツといとこ殿!
「もうちょいできるでしょ?」

「ああ。もう少しできるところでカチあわせると不味いだろう。」

「なるほどね。アレ?」不思議そうにアイツが言う。

「どうした?」俺と流華は聞く・・。嫌な予感。

「リーダーの班に女の子いただろ?」

「ああ・・俺に早く右翼引退しろってゆった子ね。」

「さっきまで連絡取れてたのに応答がないんだ。応答がないとみんなも言ってる。」

ルカの目が冷たく静かなモノになる。

「最後に連絡が取れてた場所は?」

「ココ。」

都内のラブホ街??

「ここってラブホ街?だよな。お前がよく使ってる・・・」

ゴツンと頭をげんこつでやられた・・。

だってたまにみんなで歩いてたら違う女とばっかり歩いてるの見たことあるし。

「この辺にはバッティングセンターも飲食店もあるんだよ・・・。」

「バッティングセンター?」ルカが反応した。

「うん・・もう使われてないけどね・・・・」

「広さなら十分に確保。使われていないなら咎めるものもいない。
子供たちに全員でそこに行って術式の一部を壊すように言ってくれ。」

「救出は我々がするゆえ術式を壊すことだけに専念することと。」

「はい。」

ヨッシャー。

キタキター。

ルカを動きやすい服装に着替えさせ俺らもその付近に時空間の穴から向かった。

人気のないところにでなければいけないのでラブホ街の端っこに出て歩いて向かってると

子供たちが走っている。

あああいつらも今到着班だな。

「チャンネルを皆で共有できるように開放しよう。」

こうゆう高度なことは俺らにはできない。

まあでも全員チャットみたいな感じだ。

≪島主様?≫

≪一番建物に近い班はいるか?≫

≪俺らです。≫

≪何か変わったものは見えないか?札とか七夕の飾りみたいなものとか・・≫

ルカの声以外はどの子供なのか俺にはわからない。

≪僕・・・・・≫

≪どうした?なんでもいい言ってみよ≫

≪ボンヤリ視えにくいけど・・なんか変な感じがする。≫

ビンゴだ。

≪人間の気配はあるか?生命反応と女か男か≫

≪一瞬だけど俺!≫

≪なんだ?≫

≪女の気配感じました。でも消えたんです。自信無いけど≫

≪いいのだ。我々と種類が違うのだから
きちんと力を使えている。自信を持つのだ。≫

≪ハイ!≫

≪各々自分ができる範囲最強のガードをせよ。
できぬものは名乗り出てできるものとくっつくように。≫

≪ハイ。≫

≪ルカ・・なにするんだ?≫

≪その中で見えた方向を言いなさい。遠隔でものを飛ばせる能力の人間はいるか?≫

≪僕・・≫あ見えたやつの声か?

≪援護するのでガードしながらその方向に打つのだ。≫

≪ルカ援護って誰が?≫

≪阿呆お前だろ。得意だろ?爆炎野郎。≫

≪なるほどな?位置さえ分かれば強力にすることはできるぜ。って阿保じゃないぜ?≫

≪カウント0・1・2・3≫3で打つ。

援護する方向に炎を送る俺今カッコイイ?

バッテングセンターの何もないところから煙が出た。何かにぶつかってもえたってことだ。

いきなり雨がふってきた。

≪ご苦労であった。全員退避せよ。無事か?≫

≪12345678910・・・・・19≫

一人たりない? って夏の怪談じゃあるまいし。

≪通信できずの女子か。捕虜にされている可能性があるな。
とりあえずもう二十四節気術式は使えるはずだが対処法で
向こうはいるのかもしれんから純ちゃん。。頼むぞ≫

おおっと俺に回ってきました。この一番所。

子供たちがルカの気を頼りに19人帰ってきた。

「ご苦労だったな。」

「島主様?やりましたよ?俺?」

「ああ。少しうちで休むといい。折角助けてもらった好機だ。今から仕上げに行ってくる。」

子供たちの頭をポンポンと撫でて部屋へ円を書き送り込む。

でもそれって寿命縮める力を借りてるんだろ??

「純ちゃん。心配しないでいいよ。3通り使えるってことは消費しないで円を描くこともできるから。」

そう・・なのか?

「今はね。でももう無理しないでよ。」

「ああ。分かった。」

そう言いながらバッティングセンターの中心に俺たちは入った。外から見てたら

暗かったのに入ったら明るい。雨も降ってない。

・・・誰かいる。


女だ。20位の女と島の女の子。

「島主様?」

「無事で何より。遅くなったな。」

「お前がノロか?」

俺もアイツも猛獣みたいな顔で睨んでる。

黒髪のべっぴんさんだけど子供を人質にしたり刑事を使ったり
子供そそのかして暴力団まで動かしたやつ。

「おおこわいこわい。」

余裕の笑で巫女装束みたいなのをつけた髪の長い女が笑う。

嫌な笑い方だ。と思ったら・・急に憎悪の塊みたいに変貌する。


「神咲流華・・・姉さまを返せ・・・」

「安心しろ。お前の姉さまはちゃんと良いワインのボトルに入れて
そのまた冷蔵庫に入れて適切に保存したりしておる」

流華・・冷蔵庫は悪意だろ?

「おのれぇぇぇぇ?」手をかざしシュン

ってなったと思ったら

後ろの壁に亀裂が!!やべえよこの女?ブッちぎれじゃん。

「姉上でおられるのか。」

「そうだ!!姉さまは・・衰弱しきっておる!早う返せうつけ者!」

流華みたいにうつけものって言う奴居るんだな。こいつも大概プライド高いぜ。

「愚か者。返せと言われて返すならお前こそその子供を返せ。」

愚か者で上書きした。

「嫌じゃ。」「じゃあ私も嫌だ。」「なにをーーーぉぉ」

ルカヤバイってコイツ相当怒ってる。

「この女子が死んでも良いのか?ええ?」「姉上が死んでもよいのか?ええ?コラボケオンナ。」

棒読みで言い返してる。ちょっと増えてるけど。

「あ、いいこと考えた」

「なに?名案?」

「うーん瞬ちゃんは怒るからなあ・・」

アイツに怒られることって・・なんだろう。

「ごちゃごちゃ抜かしてるとこの女子は・・」

≪純ちゃんどこかしこ適当にこの電気が消えるまで乱撃して。≫

≪リョーカイ。≫

そうゆうの俺得意。

バンバンバンボカン ボカンと煙があがる。
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