俺とアイツといとこ殿!
まだまだ電気は消えない。
「気づいておるのか。ぬしはこの中では力は使えぬ。ホーッホッホホホ」
「バカかお前。私を誰だと思っているのだ。」
瞬間的にノロの近くに行って戻ってきた。
「な。」
え?え??
「使える。島主様を甘くみるな大うつけが。」
そうだそうだ。って。
「二十四節気は封じておるはず。」
女が混乱している。
「へえ?それだけだと思ってるわけだ。じゃあ今目の前でそこかしこを攻撃してる術式はなんであろうの。」
流華が質問している。
いじめだ。
「わかるかそんなものクソボケ」
竜巻のようなもので攻撃してきた。
ルカとアイツは体術でかわした。
「お前の使う術式は視た。もう使えるぞ。最初の攻撃も・・さっきのもなお返しだ」
シュン
女の頬が傷ついた。
「おのれ?・・何故・・・我が血は隠密・・知る由もないはず。」
「自転車があるであろ。教えてもらわなくても乗ってるの見たら乗れるであろ。あんな感じである。」
乗れない。俺・・乗れない。
補助輪でした。
パリンと言う音がしてあたりは雨がザーーーっと降るようになった。
「下手な鉄砲数うちゃ・・」
「うるへーー」噛んじゃった。
ルカが指をパチンと鳴らした・・。
と思ったら電気が復活した。
「ルカ?これは・・・?」
「純ちゃんお疲れである。これは私が付けたからいいのだ。
この女が付けれるものが私に付けれないわけがない。」
さ・・・さすがいとこ殿・・。
「おちょくっているのか?」
「うん。そうだけど。もしや今まで気づかなかったのか?」
ルカがいつの間にか女の子を腕に抱えている。
あ。電気消えた時・・か。
「当主様~怖かったよう。」
「よし。よく泣かずに我慢したな。泣かれるとイライラして集中できなかった。」
おい いいすぎだろう。
次元の穴を作って女の子を放りこんだ。
きっと・・部屋に送ったのだろう。
「お前はこれを見てマネできるか??それに人質もいなくなって振り出しってわけだ。」
「姉さまを返せ・・・・・」
紫色の炎が女を包み込む。
さすがルカがスゲー確立に一人と言うだけあってパワー自体は凄いんだな。
「純ちゃん聖剣を持っているか?」
「え?持ってねえけど・・?わ。。わわわ」
持ってる。
「あの日純ちゃんが手にした時からそれは純ちゃんのものだ。思い出せば視える。出せる。あの女の止めを」
「なに勝ち誇ってんだよぉぉ」
「ああ。フェアじゃないな。姉さまね。瞬ちゃんボトル。」
アイツは胸元からワインのボトルを流華に渡した。
「はい。姉さま登場。」
と思ったら踏んずけて割った。
「姉さまを踏んずけたなあ・・・・」
すんげー怒ってる。
「お前の姉さまってボトルだったの?」
「違うわーボケが・・ぁぁ!」
キャー怖い。
「じゃあ踏んで無いであろ。折角開放してやったのにな。お礼は言われても文句言われる筋合いはない」
「だよねー」
という会話をしていたらフラフラフラ・・としながら女の子が14・5位だろうか歩いてきた。
感動の再開か??
「朱里ちゃん・・・。」
「姉さま。無事でなによりです。」
その女が女の子に飛びついたと同時にルカが二人に縛りをかけた。
「縛」
「う・・うごけない・・」
「貴様なにを・・」
「純ちゃん。二人とも殺せる?」
ルカはそう言った。
言わせなかった俺とそう言えと言った俺がいる。
アイツは静観している。
ゴクリ。俺の喉が鳴る。
剣を握る力を強くする。
この言葉をいつか聞くだろうと思っていた。
あの日から・・
「姉さまだけでも心を飛ばして・・下さいませ」
「無理みたい・・」
「何をしたのじゃ?・・うぅ・・」
「人を殺すことはできても殺される覚悟はないのか。
子供を誑かしても誑かされることに怒るのか?
それはあんまりにも都合が良い話だな。」
そうだ。
こいつからあの子を取り返さなかったらいつやってもおかしくなかった。
剣の震えが止まる。
俺の目が狙いを定める。
俺の覚悟の目に気づいたのかこっちを見て恐怖する二人。
「最後に問いたい。何故私に難癖を付けてくるのだ?」
「お告げが・・あったの・・」
子供のほうの姉さまとやらが言った。
「お前を喰らうと世界を取れるとな。これからお前を狙い呪い手練共が襲うだろう。」
「大した理由じゃないな。殺れ。」
「ハッ」
ブシュリ・・・・
二人同時に突き刺した剣から生々しい温かい血が手にも顔にも俺に浴びるように降り注ぐ。
地獄に堕ちるのは・・お前たちだ。
俺は地獄だろうが飛んでやる。
血に塗れようが土に汚れようが俺の行く先にはおれのいとこ殿と
・・アイツがいる。
「・・・・・呪ってやる・・」
なぜか貫いた聖剣から赤い炎が出て二人を見事に塵にした。
「最後はつまらんダジャレだったな・・」
「だね・・」ノロだけに?
まだ剣を持って固まっている俺の後ろからルカがふんわり包むように抱きしめて
「もういよ。終わったのだ」
と手の力を抜くように摩ってくれた。
シュワワーっと剣がどこかに消えた。
気も抜けたし腰もぬけた。
「だっさいね。今度から僕がしようか?」
「まあどっちでもいいんだが・・」
「いや俺がする!!」
「じゃそゆことで」
「女は任せた」
穴を作り家に戻っていく。
雨が俺にかかった血を流してゆく。
穴の奥ではルカとアイツが待っている。
俺のアツイ夏は終わりを告げた。
帰る場所も行く宛も出来た振り向くことの出来ない事も
知らないで笑う俺ももういない。
アイツがそうしてきたように俺も全てを知って体感して理解し飛ばせてやるんだ。
これから何が起きてもしっかりしろ俺って今日の俺が言う。
それでいい。何となく回っていた歯車は靄が晴れて今しっかりとこの雨のように
音を立てて動いている。ドックンドックンと高鳴ってた鼓動が落ち着いた。
俺とアイツといとこ殿。
三人で玄関で靴を脱ぎ風呂に入った。
全てを日常だと認識すると色々変わり始めた。
その夜は全員でいとこ殿を取り合いながら・・雑魚寝して過ごした。
「キュウクツだ〜」
とむにゃむにゃ寝言でもルカは言っていた。
次の日子供たちはキラキラとした目で帰っていった。
昨日のことはルカが例の録画録音ハイクオリティで全て島に報告としてあげたらしい。
・・・
俺は最近会社のことも勉強するようになったしアイツはアイツで違う形のトレーニングを始めた。
女と一緒にいるのもあんまり見なくなった。
俺は俺。
アイツはアイツでなにか見えてきたものがある。
これが全てじゃないだろうけど
「今が全て」という神咲家に飾られてる何代前の先代が書いたの?
って家君もルカの見てるようで見てなかった闇も少しは分かった気がする。
「気づいておるのか。ぬしはこの中では力は使えぬ。ホーッホッホホホ」
「バカかお前。私を誰だと思っているのだ。」
瞬間的にノロの近くに行って戻ってきた。
「な。」
え?え??
「使える。島主様を甘くみるな大うつけが。」
そうだそうだ。って。
「二十四節気は封じておるはず。」
女が混乱している。
「へえ?それだけだと思ってるわけだ。じゃあ今目の前でそこかしこを攻撃してる術式はなんであろうの。」
流華が質問している。
いじめだ。
「わかるかそんなものクソボケ」
竜巻のようなもので攻撃してきた。
ルカとアイツは体術でかわした。
「お前の使う術式は視た。もう使えるぞ。最初の攻撃も・・さっきのもなお返しだ」
シュン
女の頬が傷ついた。
「おのれ?・・何故・・・我が血は隠密・・知る由もないはず。」
「自転車があるであろ。教えてもらわなくても乗ってるの見たら乗れるであろ。あんな感じである。」
乗れない。俺・・乗れない。
補助輪でした。
パリンと言う音がしてあたりは雨がザーーーっと降るようになった。
「下手な鉄砲数うちゃ・・」
「うるへーー」噛んじゃった。
ルカが指をパチンと鳴らした・・。
と思ったら電気が復活した。
「ルカ?これは・・・?」
「純ちゃんお疲れである。これは私が付けたからいいのだ。
この女が付けれるものが私に付けれないわけがない。」
さ・・・さすがいとこ殿・・。
「おちょくっているのか?」
「うん。そうだけど。もしや今まで気づかなかったのか?」
ルカがいつの間にか女の子を腕に抱えている。
あ。電気消えた時・・か。
「当主様~怖かったよう。」
「よし。よく泣かずに我慢したな。泣かれるとイライラして集中できなかった。」
おい いいすぎだろう。
次元の穴を作って女の子を放りこんだ。
きっと・・部屋に送ったのだろう。
「お前はこれを見てマネできるか??それに人質もいなくなって振り出しってわけだ。」
「姉さまを返せ・・・・・」
紫色の炎が女を包み込む。
さすがルカがスゲー確立に一人と言うだけあってパワー自体は凄いんだな。
「純ちゃん聖剣を持っているか?」
「え?持ってねえけど・・?わ。。わわわ」
持ってる。
「あの日純ちゃんが手にした時からそれは純ちゃんのものだ。思い出せば視える。出せる。あの女の止めを」
「なに勝ち誇ってんだよぉぉ」
「ああ。フェアじゃないな。姉さまね。瞬ちゃんボトル。」
アイツは胸元からワインのボトルを流華に渡した。
「はい。姉さま登場。」
と思ったら踏んずけて割った。
「姉さまを踏んずけたなあ・・・・」
すんげー怒ってる。
「お前の姉さまってボトルだったの?」
「違うわーボケが・・ぁぁ!」
キャー怖い。
「じゃあ踏んで無いであろ。折角開放してやったのにな。お礼は言われても文句言われる筋合いはない」
「だよねー」
という会話をしていたらフラフラフラ・・としながら女の子が14・5位だろうか歩いてきた。
感動の再開か??
「朱里ちゃん・・・。」
「姉さま。無事でなによりです。」
その女が女の子に飛びついたと同時にルカが二人に縛りをかけた。
「縛」
「う・・うごけない・・」
「貴様なにを・・」
「純ちゃん。二人とも殺せる?」
ルカはそう言った。
言わせなかった俺とそう言えと言った俺がいる。
アイツは静観している。
ゴクリ。俺の喉が鳴る。
剣を握る力を強くする。
この言葉をいつか聞くだろうと思っていた。
あの日から・・
「姉さまだけでも心を飛ばして・・下さいませ」
「無理みたい・・」
「何をしたのじゃ?・・うぅ・・」
「人を殺すことはできても殺される覚悟はないのか。
子供を誑かしても誑かされることに怒るのか?
それはあんまりにも都合が良い話だな。」
そうだ。
こいつからあの子を取り返さなかったらいつやってもおかしくなかった。
剣の震えが止まる。
俺の目が狙いを定める。
俺の覚悟の目に気づいたのかこっちを見て恐怖する二人。
「最後に問いたい。何故私に難癖を付けてくるのだ?」
「お告げが・・あったの・・」
子供のほうの姉さまとやらが言った。
「お前を喰らうと世界を取れるとな。これからお前を狙い呪い手練共が襲うだろう。」
「大した理由じゃないな。殺れ。」
「ハッ」
ブシュリ・・・・
二人同時に突き刺した剣から生々しい温かい血が手にも顔にも俺に浴びるように降り注ぐ。
地獄に堕ちるのは・・お前たちだ。
俺は地獄だろうが飛んでやる。
血に塗れようが土に汚れようが俺の行く先にはおれのいとこ殿と
・・アイツがいる。
「・・・・・呪ってやる・・」
なぜか貫いた聖剣から赤い炎が出て二人を見事に塵にした。
「最後はつまらんダジャレだったな・・」
「だね・・」ノロだけに?
まだ剣を持って固まっている俺の後ろからルカがふんわり包むように抱きしめて
「もういよ。終わったのだ」
と手の力を抜くように摩ってくれた。
シュワワーっと剣がどこかに消えた。
気も抜けたし腰もぬけた。
「だっさいね。今度から僕がしようか?」
「まあどっちでもいいんだが・・」
「いや俺がする!!」
「じゃそゆことで」
「女は任せた」
穴を作り家に戻っていく。
雨が俺にかかった血を流してゆく。
穴の奥ではルカとアイツが待っている。
俺のアツイ夏は終わりを告げた。
帰る場所も行く宛も出来た振り向くことの出来ない事も
知らないで笑う俺ももういない。
アイツがそうしてきたように俺も全てを知って体感して理解し飛ばせてやるんだ。
これから何が起きてもしっかりしろ俺って今日の俺が言う。
それでいい。何となく回っていた歯車は靄が晴れて今しっかりとこの雨のように
音を立てて動いている。ドックンドックンと高鳴ってた鼓動が落ち着いた。
俺とアイツといとこ殿。
三人で玄関で靴を脱ぎ風呂に入った。
全てを日常だと認識すると色々変わり始めた。
その夜は全員でいとこ殿を取り合いながら・・雑魚寝して過ごした。
「キュウクツだ〜」
とむにゃむにゃ寝言でもルカは言っていた。
次の日子供たちはキラキラとした目で帰っていった。
昨日のことはルカが例の録画録音ハイクオリティで全て島に報告としてあげたらしい。
・・・
俺は最近会社のことも勉強するようになったしアイツはアイツで違う形のトレーニングを始めた。
女と一緒にいるのもあんまり見なくなった。
俺は俺。
アイツはアイツでなにか見えてきたものがある。
これが全てじゃないだろうけど
「今が全て」という神咲家に飾られてる何代前の先代が書いたの?
って家君もルカの見てるようで見てなかった闇も少しは分かった気がする。