俺とアイツといとこ殿!
≪そこでまだひっかかってんの?例えばさ、戦争が全く起きなかった日本があったとしたら?≫
≪・・今の日本ではない。かな?≫だよな。
≪でも不自然を嫌う流華が自然を揺るがす場所で育つ訳がないからもう一つの現実なんじゃないかなって思うんだよ。死ぬはずの人が生きているとしたら?現代に生まれているであろう人はもしかしたら生まれていないのかもしれない。全てがIF。≫
≪IFってなんだよ。≫
≪。。。もしもって意味だよ。≫
格好つけやがって。
「純ちゃん。」ルカが急に話しかけてきた。
「どどどど・・うした?」
流華はお前こそどうした?って顔でみている。
「驚いたか?」
「べべべべつに。」平静を汗だくで装う。こっちはそんなに熱くないのに。
「はは。確かにうまくいってくれなんてできないな。」バレバレか。
「これを。」紙を渡された。
「なにこれ?」開こうとしたとき・・
ルカが「ダメだ。」と俺の手を握り元に戻した。ラブレターかなんかか?
「それは非常事態の時に純ちゃんが使うのだ。」
「ルカ?僕は?」アイツが不機嫌そうに聞く。
「瞬ちゃんはその時になれば何をするべきかわかると思う。後始末等を頼む。」
「わかったよ?」
俺も何かが起ころうとしていることはわかった。
「私はこれからその目の前に咲く木蓮の木に温存している力を取りに行ってくる。」
「ええ?まだパワーがあるのかよ。」今でも無敵かよってくらい半端ねえのに?
「少し長くなるが聞いてくれるか?幼少期・・私は・・力を自分の中に収めることができなかった。この城は大阪城という。私の城だ。」
「へ?」
「まだ世界が力が全てだった頃のG線上の逢坂にたどり着きこの現実世界の中で育った。私は最初、橋の近くの長屋で暮らしをなんとかしていた。」
ルカが長屋で暮らして??似合わね?
神妙に話すから本当なんだろうけどさ。でもちぃっと見てみたかったな。
「親が邪魔で食べ物にありつけず睡眠も取れず鍛錬もできず いや出来るんだが常にガードしていないと駄目な状態は業務に支障があってな・・
そりゃあるだろ。
「思案した末私はある公務で歪みの隙間を見つけ解いた。ここもまた現実である世界。きっかけを辿って此処で自然である立場を探した。私という存在を受け入れた世界ではあるが存在の在り方を私は間違えてしまうとそれこそ二つの世界を行き来出来るだけの不自然そのものになる。だがこの世界に私という入れ物がなかったしこの世界のこの土地の精霊が許してくれ・・今に至る。」
「精霊が・・??」なんだそれ。
「血の海を泳ぐというのはこういうことも入る。ここには遠い昔私という入れ物が此処に存在したことも知った。ということは先代は来ていた。おかしいと思ったのはそれならばこの世界に私という器が居るはずなのだが感じない。こちらでは神咲の器歴史が途切れているのだ。此処では何かの干渉者に排除された形跡がある。我々は何かと戦っているのだと実感した場所でもある。」
「やっぱそうなんだ?。。。でも見えない敵というのが厄介だね。流華が見つけられないというか先代達が見つけようと向こうで特化した鍛錬に励ませているのがなんとなくわかったよ。違うIFの現実でも神咲が消されてる可能性もあるんだよね?」
「最初は一つだったものが派生するのはIFの世界では当たり前のことなんだが・・・干渉を受けている神咲は何とぶつかったのか、そこが問題でも在る。本当に光の国と争ったのかもしれない。」
「光の国?」「ああ我々は闇の国に属している故本当の故郷は日本の名もなき島ではない。」
「闇の国ってのに神咲が生きれない理由は?」
「全員が邪気を食らう事が出来ぬゆえ島ごと避難した。その話はいつかしよう。」
「うん・・・・・・。」
ルカの親が暴力的だったことも俺の親から聞いていたけど・・飯も与えてもらえなかったなんて・・。
それに半分以上わからない!!!なんなの?光とか闇とかって・・
天国と地獄みたいな?
「この国に着た流華様が疲労して到着し、倒れていたのを保護し、お世話させて頂いたのがわたくしでございます。」
側に控えていたじいと呼ばれる執事チックなじいさんが話に入ってきた。
「私が続きはお話させていただきます。」「よいよ。じい頼む。」
「流華様がこちらへ来た時には格好はみすぼらしく・・飢えで身体もやせ細っておりました。目だけが今と変わらずキラキラとして・・異人のようなこの風貌にも驚きましたが・・その時の長屋を貸し入れ貧相ではありますが着物や食べ物などをご用意させていただきました。」
「見知らぬルカに?なんでじいさんが。おっとすいません。ありがとうって言うべきだよな。」
「いえいえ。身内にも顰蹙を買いましたし・・ですが高貴な所作や言葉そして迷いのないこの瞳に私は希望を見出したのです。この方が伝説の覇者ではないかと。」
「伝説の覇者ぁ?」なにそれ勇者的な。えーとRPGに出てくるよなこうゆうの。
「ええ当時はこの町どころか日本中がならず者や一部の豪族に支配され火事や強姦・貧困・暴動などを繰り返し町は荒み病が増え国が悩まされました。逢坂には危機に瀕した時伝説の赤い覇者が現れるとの記述がありまして・・今のこの賑やかで豊かな国はこのお人が作られたのです。5年で天下統一を成し遂げられてからというものこの日本は国としてまとまり豊かになりそしてなにより穏やかになりました。」
天下統一????そんなことしてたのお前。マジ?伝説の覇者・・w
「長屋暮らしの頃世話になったものがここの御庭番やじいである。天下の戦に参加した若者は城の兵としてまだ残っている。頼もしいことだ。この町を救ったのは私ではない町の民自身である。だからこの国は元気だ。私の収まるここでの場所は統一することであった。」
「長屋の爺さんが城の年寄り役まで出世したわけだね。」アイツは飲み込めたように話している。
「はい。滅相もないとお断りさせていただきましたが人格者がなるべきなのだ・・と。もとよりじいの言う事など初めの初めから聞いてはもらえませんでしたので・・いやはや諦めまして。」
恥ずかしそうにだけど嬉しそうにじいと呼ばれるじいさんが言う。
「首都はゆえにここである。私が力を持て余し残族共を一掃した後 身に余る力は己の周りの人間ですら傷つけてしまう恐れがあるためここにある特別な木の元に城を建てたんだ。」
「へえ?」
「ルカはどのくらいそいつに力をもっててもらってんだ?」
「その当時の約半分。」
!!!!!!!
「その精霊なんでしょ。でも相当凄い木なんだね・・確かにルカの身体には大きすぎる力はその身自体の寿命を縮めるけど。それ以上に・・」
「ああ。私の力を持ち続けるのは難しい。人なら尚更だがその精霊は混沌や静寂光も闇も受け入れる器なのだ。持つということに特化していると言った方が早いのかもしれんが、その代わりこの日本の土地の混沌を持つ事もできなくなった故私が約束し収めた。」
そうなのか?ギブアンドテイクって感じか?
「うむ。私は爺様と違ってその辺がよく使いこなせないので封印術式と導入術でもって木蓮に持っていてもらったのだが・・夢でなもう木として長生きができぬと幼少の私が書いた封書が夢で届いた。」
夢みたいな夢の話なんだけど そうなんだな・・うん。
「だれも近づけておらぬな。」
「は」
「なんで?」アイツが聞く。
「大きすぎる力とその邪気を纏う塊である。私の気自体がこの日本や世界の邪を喰らい大きくなってゆく。持っていようが膨らみ続ける。誰か適合者がいればそいつを蝕むであろう。私でさえ取り出すことが危険なのだ。私の元半分に力押しされたら私は無くなる。」
「ええマジかよ。やめとけって。」
「いや子供の私の半分に力押しされることはまずないんだが・・まああのノロよりは手強いかな」
ああ・・ノロね・・。
≪・・今の日本ではない。かな?≫だよな。
≪でも不自然を嫌う流華が自然を揺るがす場所で育つ訳がないからもう一つの現実なんじゃないかなって思うんだよ。死ぬはずの人が生きているとしたら?現代に生まれているであろう人はもしかしたら生まれていないのかもしれない。全てがIF。≫
≪IFってなんだよ。≫
≪。。。もしもって意味だよ。≫
格好つけやがって。
「純ちゃん。」ルカが急に話しかけてきた。
「どどどど・・うした?」
流華はお前こそどうした?って顔でみている。
「驚いたか?」
「べべべべつに。」平静を汗だくで装う。こっちはそんなに熱くないのに。
「はは。確かにうまくいってくれなんてできないな。」バレバレか。
「これを。」紙を渡された。
「なにこれ?」開こうとしたとき・・
ルカが「ダメだ。」と俺の手を握り元に戻した。ラブレターかなんかか?
「それは非常事態の時に純ちゃんが使うのだ。」
「ルカ?僕は?」アイツが不機嫌そうに聞く。
「瞬ちゃんはその時になれば何をするべきかわかると思う。後始末等を頼む。」
「わかったよ?」
俺も何かが起ころうとしていることはわかった。
「私はこれからその目の前に咲く木蓮の木に温存している力を取りに行ってくる。」
「ええ?まだパワーがあるのかよ。」今でも無敵かよってくらい半端ねえのに?
「少し長くなるが聞いてくれるか?幼少期・・私は・・力を自分の中に収めることができなかった。この城は大阪城という。私の城だ。」
「へ?」
「まだ世界が力が全てだった頃のG線上の逢坂にたどり着きこの現実世界の中で育った。私は最初、橋の近くの長屋で暮らしをなんとかしていた。」
ルカが長屋で暮らして??似合わね?
神妙に話すから本当なんだろうけどさ。でもちぃっと見てみたかったな。
「親が邪魔で食べ物にありつけず睡眠も取れず鍛錬もできず いや出来るんだが常にガードしていないと駄目な状態は業務に支障があってな・・
そりゃあるだろ。
「思案した末私はある公務で歪みの隙間を見つけ解いた。ここもまた現実である世界。きっかけを辿って此処で自然である立場を探した。私という存在を受け入れた世界ではあるが存在の在り方を私は間違えてしまうとそれこそ二つの世界を行き来出来るだけの不自然そのものになる。だがこの世界に私という入れ物がなかったしこの世界のこの土地の精霊が許してくれ・・今に至る。」
「精霊が・・??」なんだそれ。
「血の海を泳ぐというのはこういうことも入る。ここには遠い昔私という入れ物が此処に存在したことも知った。ということは先代は来ていた。おかしいと思ったのはそれならばこの世界に私という器が居るはずなのだが感じない。こちらでは神咲の器歴史が途切れているのだ。此処では何かの干渉者に排除された形跡がある。我々は何かと戦っているのだと実感した場所でもある。」
「やっぱそうなんだ?。。。でも見えない敵というのが厄介だね。流華が見つけられないというか先代達が見つけようと向こうで特化した鍛錬に励ませているのがなんとなくわかったよ。違うIFの現実でも神咲が消されてる可能性もあるんだよね?」
「最初は一つだったものが派生するのはIFの世界では当たり前のことなんだが・・・干渉を受けている神咲は何とぶつかったのか、そこが問題でも在る。本当に光の国と争ったのかもしれない。」
「光の国?」「ああ我々は闇の国に属している故本当の故郷は日本の名もなき島ではない。」
「闇の国ってのに神咲が生きれない理由は?」
「全員が邪気を食らう事が出来ぬゆえ島ごと避難した。その話はいつかしよう。」
「うん・・・・・・。」
ルカの親が暴力的だったことも俺の親から聞いていたけど・・飯も与えてもらえなかったなんて・・。
それに半分以上わからない!!!なんなの?光とか闇とかって・・
天国と地獄みたいな?
「この国に着た流華様が疲労して到着し、倒れていたのを保護し、お世話させて頂いたのがわたくしでございます。」
側に控えていたじいと呼ばれる執事チックなじいさんが話に入ってきた。
「私が続きはお話させていただきます。」「よいよ。じい頼む。」
「流華様がこちらへ来た時には格好はみすぼらしく・・飢えで身体もやせ細っておりました。目だけが今と変わらずキラキラとして・・異人のようなこの風貌にも驚きましたが・・その時の長屋を貸し入れ貧相ではありますが着物や食べ物などをご用意させていただきました。」
「見知らぬルカに?なんでじいさんが。おっとすいません。ありがとうって言うべきだよな。」
「いえいえ。身内にも顰蹙を買いましたし・・ですが高貴な所作や言葉そして迷いのないこの瞳に私は希望を見出したのです。この方が伝説の覇者ではないかと。」
「伝説の覇者ぁ?」なにそれ勇者的な。えーとRPGに出てくるよなこうゆうの。
「ええ当時はこの町どころか日本中がならず者や一部の豪族に支配され火事や強姦・貧困・暴動などを繰り返し町は荒み病が増え国が悩まされました。逢坂には危機に瀕した時伝説の赤い覇者が現れるとの記述がありまして・・今のこの賑やかで豊かな国はこのお人が作られたのです。5年で天下統一を成し遂げられてからというものこの日本は国としてまとまり豊かになりそしてなにより穏やかになりました。」
天下統一????そんなことしてたのお前。マジ?伝説の覇者・・w
「長屋暮らしの頃世話になったものがここの御庭番やじいである。天下の戦に参加した若者は城の兵としてまだ残っている。頼もしいことだ。この町を救ったのは私ではない町の民自身である。だからこの国は元気だ。私の収まるここでの場所は統一することであった。」
「長屋の爺さんが城の年寄り役まで出世したわけだね。」アイツは飲み込めたように話している。
「はい。滅相もないとお断りさせていただきましたが人格者がなるべきなのだ・・と。もとよりじいの言う事など初めの初めから聞いてはもらえませんでしたので・・いやはや諦めまして。」
恥ずかしそうにだけど嬉しそうにじいと呼ばれるじいさんが言う。
「首都はゆえにここである。私が力を持て余し残族共を一掃した後 身に余る力は己の周りの人間ですら傷つけてしまう恐れがあるためここにある特別な木の元に城を建てたんだ。」
「へえ?」
「ルカはどのくらいそいつに力をもっててもらってんだ?」
「その当時の約半分。」
!!!!!!!
「その精霊なんでしょ。でも相当凄い木なんだね・・確かにルカの身体には大きすぎる力はその身自体の寿命を縮めるけど。それ以上に・・」
「ああ。私の力を持ち続けるのは難しい。人なら尚更だがその精霊は混沌や静寂光も闇も受け入れる器なのだ。持つということに特化していると言った方が早いのかもしれんが、その代わりこの日本の土地の混沌を持つ事もできなくなった故私が約束し収めた。」
そうなのか?ギブアンドテイクって感じか?
「うむ。私は爺様と違ってその辺がよく使いこなせないので封印術式と導入術でもって木蓮に持っていてもらったのだが・・夢でなもう木として長生きができぬと幼少の私が書いた封書が夢で届いた。」
夢みたいな夢の話なんだけど そうなんだな・・うん。
「だれも近づけておらぬな。」
「は」
「なんで?」アイツが聞く。
「大きすぎる力とその邪気を纏う塊である。私の気自体がこの日本や世界の邪を喰らい大きくなってゆく。持っていようが膨らみ続ける。誰か適合者がいればそいつを蝕むであろう。私でさえ取り出すことが危険なのだ。私の元半分に力押しされたら私は無くなる。」
「ええマジかよ。やめとけって。」
「いや子供の私の半分に力押しされることはまずないんだが・・まああのノロよりは手強いかな」
ああ・・ノロね・・。