俺とアイツといとこ殿!
「この木が持たなくなったらこの世界の逢坂やだけじゃなくて僕らが住む世界にも歪みが生じるってことだよね?」
「うむ。それだけは避けねばならん。島の為にもな。解き放たれる前に側に居なかった事を詫び悲しみと毒を喰らいそして力を下の鞘に戻すのだ。生活や空気感が違うので毒気も私が認識していないほど膨らんでいる。なあ木蓮よ。会いに来たぞ。」
向こうで咲いていた木蓮の木からにゅるりとシェフみたいな帽子を烏帽子っていうのかな?平安時代っぽい
髪の長い男か女かわからない美麗で半透明なモノが出てきた。
「恐ろしゅうございました。待てども待てども闇が・・追いかけて」
ルカはそいつに吸い寄せられるように抱きしめた。チなんかよくわからんが声は男だ嫌な気分。
「久しいな。長らく留守にしてすまなかった。お前にこのおぞましさを植え付けた私を罰するがよい」
モクレンの君?でいいか。そいつはふんわりと笑った。ドキっとしてしまった。不覚。
「私が提案したことゆえ罰することはしませぬが・・今にも私が枯れてしまえばこの力は悪に利用されるでしょう。貴方にお返しするのは闇などではなくしたかったのですが及ばず干渉を避けることしかできませんでした。・・ですがこの力は器を求めさまよいます。どういたしましょう。」
オロオロと心配そうに犬っころみたいにそいつはなんか憎めない。ラブシーンではない。
精霊ってやつなんだろうか。純粋な雰囲気しかしない。
「もう良いのだ・・元々私のものだ。私が引き受けよう。よく抑えてくれたそして取り込まれなかったお前は昔のまま美しい。それが私は一番嬉しい。私の理解者よ・・私は少し大きくなったろう?人間でいうと大人なのだ。安心してこの手に委ね世界に帰ってくるがいい。そして少し眠るとよい。お前を枯れさせはせぬなんとしてもな。有難う。」
木蓮の妖精みたいなのはほろほろと安心したように一筋の涙を長し流華の腕の中で笑った。
静かにゆっくりと半透明のその人は透明になった。
「瞬ちゃんじい・・城とこの付近にガードを。住民と世界に被害を出すでないぞ。」「はい。」
ん?ガードまでできるのか。魔法の国みたいだな。
「純ちゃんは・・その紙を私が紫色になったら・・開いてヒルディンと大きな声で言うのだ。それだけでいい。」
「ヒルディン??カッケーな。なんの呪文だ?」む・・むらさき??
「悪いが時を争う。私はゆく。この城を私がガードしながらは用を足せない。暴走したら聖剣を刺せ。」
俺の方を見ていう。えええええ?嫌だ。刺せってこと?
「無理無理無理それに勝てる気しねえし。」
爺様・・なんかあったら力を貸してくれよな。
ポケットにある呪符に頼んでみる。
聞かずにルカは木蓮の君と手を取り合い木の側まで向かう。
アイツといつのまにか15・6人側にきてた人間が街と城とに幾重にもガードをかける。
パラパラするあの紙が爆風で飛んでいきそうだ。ガードがなかったらこの城吹っ飛んでるかも・・
なんちゅう威力・・。台風かよ・・。
・・でもまだ開いたら・・駄目!!なんだよな。
ルカは木に何か印を解く仕草をしているがすっごい力の漏れだ。
そして・・木の中に手を突っ込み・・
心臓みたいな大きさの光る赤い黒く鼓動さえ感じる生きてるレバーみたいなモノを取り出し・・・
飲み込んだ。
えええ丸呑み??いや噛むのも俺は勘弁だけど・・。
爆風はなくなり ルカがパタンと倒れた。
「ルカ!!」
「流華様。」
「心配な・・い。。床を・・あとは紙と・・呪術医・・を」
完全に気を失った流華は腹のところから体全体が発光し続けている。
「なあ・・やばくねええ?」
「やばいだろうね。幼少とはいえ・・半分でしょ・・毒を飲むのと引き換えに力を手に入れてるみたいに視えるよ。」
「あのレバーみたいなの取り出すか?」
「バカ!!」げんこつで殴らなくても。。
「でもよ。。だんだん生気っていうか・・・緑っていうか赤紫って・・ゆうか。・・むらさきに・・なるんじゃ??」
体の色が異常な色に変化して髪までなんかウネウネしてる。
相当やばいんじゃね?
赤紫・・紫になった。むら。。さき!!紫になったら
ってこうゆうことか!紙を見るぜ。いいよね?
俺は渡された紙を見た。「なんだ?見たことねえ・・魔方陣??」
「まあ書きなよ。」
「え??俺が?」
「お前が言われたんだろ。陣用チョークならある。ハイ。」
ニッコリと渡すアイツ。さっさとしろや風にヒクついた笑顔が恐ろしくて
でもすぐルカを助けたくて
取りあえず流華が寝ている横にかいてみた。
ルカの文字のクセも知ってる。正しくかけたと思うけど・・
「なあ・・これで合ってる?」「知るか。」
「知るかじゃない!俺は右翼として左翼に相談してんだ。もし間違ってたらルカが危ないかもしれねえんだぞ!!」
「・・・そうだね・・。悪かったよ。見せて。んーここ「る」じゃなくてZだよ。」
「ありがと。」俺は書き直す。焦ってたから間違えたけど、こうゆうときは二人居てよかったと思う。
「ルカ様が紫から・・茶色くなりはじめましたぞ。お二人とも急いでくだされ。」
「わーーーってるよ。あとは呪文を言えばいいんだ・・あれ?なんだっけ・・」
・・・・・
この沈黙。俺嫌い。。。。でもなんだっけ!!
「ヒルディンだろ。」アイツが呆れた顔でいう。
魔方陣の正面で俺は血を少しだけ垂らし「ヒルディン!!!」と叫んだ。
ジュワワワワと煙が立ち・・陣が光る・・。
そこに出てきたのは。
「おまっとさん」
しゃべるウニウニだ・・うにの中身だ。なんだ!!こいつ・・
「お前なんか間違えただろ。」「間違えてねえってば。」
おまっとさんってなんだ。これどうしたらいいんだ。
「喧嘩すんない、じゃかましわい!クソガキ共が?」
とムニムニに言われた。
「あらら。これですな。毒って。」
ルカに飛びついた。ムニムニ・・
≪なあ・・≫
≪なんだいあの気持ち悪いの?≫
≪知るかよ。ヒルディンだったよな?アイツの名前じゃね?≫
≪ヒルディ・・ああ・・そうか。召喚術式なんだあれ。≫
≪なんかわかったのかよあのオゾマシイヤツの正体は?≫
≪ヒルだよ・・・・デカすぎるけど・・多分・・いや絶対ヒルだ。≫
≪ヒルディンってカッコイイ呪文じゃなかったのかよ?≫
≪ヒルディンはヒルに含まれる成分の一部だったかな。アイツの名前ってのは多分当たりだろうけど。≫
≪ルカに名前を付けるセンスがないのは知ってるしな。確か流華の白い馬・・バサシ・・。≫
≪ああ。センスっていうか、その辺はもう色々かけてるから問題改善なんて僕は求めてないよ・・それよりさなんか話しかけてみてよ。何するつもりなのかとか・・さ。よく分かんないけどお前そうゆうのに好かれるんだろ?僕見てるのも吐きそうだから・・ガードに専念する・・≫
≪俺・・?こうゆうのに好かれるっけ?≫≪そんな感じの女子にも告られてたし。≫
≪もっと人間ぽかったし!!ちゃんと目とか口とか・・!・・ってなんで知ってんだよ・まあいいや≫
「おい。お前ヒルなのか?」
「そうですけど?」
やっぱそうなのか。
「いきなりでびっくりしちまってよ。ごめんな。」
「ま。いいですけどお嬢はなにをやらかしとるんですかい?」
ヒルディンさん?はこっちをむいてんのかむいてないのかまず顔がどこなのかわからんけど
テレパスに近いような感覚に話しかけてくるようにちゃんと分かる言葉で返してきた。
妙に大阪弁ぽいのは気になるけど・・
「んー力を取りに来たってゆってさ。」
「なるほど?ちょっと前に聞いたことありますな。確かに力は取り込めてますわ。邪気までがお嬢の中に入り込もうとして拒否反応を示してるだけですねん。」
「そうなのか?よかった。」
「よくないですわ。お嬢は邪気がありませんねん。体にこれ以上入れたら死にまっせ」
「ええええ!!まじかよ。やばいじゃん。どうしよどうしよ。」
俺は巨大ヒルと話しながらオロオロする。アイツは??ってかおをしてる。
この会話聞こえてないんだろうか。ヒル語?
「だからワシがよばれたんでっしゃろ。よく召喚できましたなぁ。お嬢とばっかり。いや、似てますなぁ気が。」
「従兄弟だもん。」
「イトコってなんですのん。」
「んー血が繋がってる感じ。」
「へえ?血族かいな。あんさんらはそういうんですな。」
こいつ話やすいぜ。
みるみるうちにルカよりヒルディンさん?が紫になっていく。ルカは通常に戻っていく。
最初は鮮やかな黄色とか黒のラインが入ってるやっぱり気持ち悪いヒルだったのに。
「まあ今体の中に入った邪気だけを抜いてますよってに・・闇の国のヒルは血だけじゃのーて毒気も邪気も吸い取りますねん。」
「へぇ?闇の国ねえ・・ってかお前はそこから違う国行ったことあるのかよ!!ちゅうか、そんなことしてお前は大丈夫なのかよ!」
「心配してくれはるんですか?嬉しいなあ・・お嬢の国ニポンでしょ?行ったことありまっせ。」
にっぽんだよ。
「当たり前だろ。そりゃルカも危ないってのを吸ってるって聞いたら・・」
「ワシは大丈夫です。お嬢とは所属は同じですがこう見えて種族が違いますし?帰ったら一気に吐きますよって。」
どう見えてもお前とルカは同じ種族には見えねえよ!!
「ま・・そ、そうか。じゃあそのデカさが必要だったってことか。」
「ただ・・」
「ん?」
「ヒルっちゅうのは吸い出す為に麻痺毒を入れながら吸うんですわ。ワシが離れて帰ったら適切な処置をしてあげていおくんなし。」
「おお。呪術医も俺らもいる。その辺は多分いける!!」
「・・・多分て。多分だけでその自信すごいですな。まずは我が主から出血が出ますねん。」
「なんでや?」 あ うつった。主?
「吸ってるからですやん。でも大したものではないさかい動転せずにとりあえず止血をとにかくすぐにゴボゴボ」
「お前逆流しそうになってなかった?」
「ワシにも多い量ですねんって。お嬢は血が少ないですよってに血がサラサラになる事はワシは止められへんので輸血もいるかもですな。」
ルカが人間色に戻っている。
じゃあワシお腹いっぱいなんで帰りますさかいとさっぱりとした案外気のいいやつヒルディンは
魔方陣から帰っていった・・
「うむ。それだけは避けねばならん。島の為にもな。解き放たれる前に側に居なかった事を詫び悲しみと毒を喰らいそして力を下の鞘に戻すのだ。生活や空気感が違うので毒気も私が認識していないほど膨らんでいる。なあ木蓮よ。会いに来たぞ。」
向こうで咲いていた木蓮の木からにゅるりとシェフみたいな帽子を烏帽子っていうのかな?平安時代っぽい
髪の長い男か女かわからない美麗で半透明なモノが出てきた。
「恐ろしゅうございました。待てども待てども闇が・・追いかけて」
ルカはそいつに吸い寄せられるように抱きしめた。チなんかよくわからんが声は男だ嫌な気分。
「久しいな。長らく留守にしてすまなかった。お前にこのおぞましさを植え付けた私を罰するがよい」
モクレンの君?でいいか。そいつはふんわりと笑った。ドキっとしてしまった。不覚。
「私が提案したことゆえ罰することはしませぬが・・今にも私が枯れてしまえばこの力は悪に利用されるでしょう。貴方にお返しするのは闇などではなくしたかったのですが及ばず干渉を避けることしかできませんでした。・・ですがこの力は器を求めさまよいます。どういたしましょう。」
オロオロと心配そうに犬っころみたいにそいつはなんか憎めない。ラブシーンではない。
精霊ってやつなんだろうか。純粋な雰囲気しかしない。
「もう良いのだ・・元々私のものだ。私が引き受けよう。よく抑えてくれたそして取り込まれなかったお前は昔のまま美しい。それが私は一番嬉しい。私の理解者よ・・私は少し大きくなったろう?人間でいうと大人なのだ。安心してこの手に委ね世界に帰ってくるがいい。そして少し眠るとよい。お前を枯れさせはせぬなんとしてもな。有難う。」
木蓮の妖精みたいなのはほろほろと安心したように一筋の涙を長し流華の腕の中で笑った。
静かにゆっくりと半透明のその人は透明になった。
「瞬ちゃんじい・・城とこの付近にガードを。住民と世界に被害を出すでないぞ。」「はい。」
ん?ガードまでできるのか。魔法の国みたいだな。
「純ちゃんは・・その紙を私が紫色になったら・・開いてヒルディンと大きな声で言うのだ。それだけでいい。」
「ヒルディン??カッケーな。なんの呪文だ?」む・・むらさき??
「悪いが時を争う。私はゆく。この城を私がガードしながらは用を足せない。暴走したら聖剣を刺せ。」
俺の方を見ていう。えええええ?嫌だ。刺せってこと?
「無理無理無理それに勝てる気しねえし。」
爺様・・なんかあったら力を貸してくれよな。
ポケットにある呪符に頼んでみる。
聞かずにルカは木蓮の君と手を取り合い木の側まで向かう。
アイツといつのまにか15・6人側にきてた人間が街と城とに幾重にもガードをかける。
パラパラするあの紙が爆風で飛んでいきそうだ。ガードがなかったらこの城吹っ飛んでるかも・・
なんちゅう威力・・。台風かよ・・。
・・でもまだ開いたら・・駄目!!なんだよな。
ルカは木に何か印を解く仕草をしているがすっごい力の漏れだ。
そして・・木の中に手を突っ込み・・
心臓みたいな大きさの光る赤い黒く鼓動さえ感じる生きてるレバーみたいなモノを取り出し・・・
飲み込んだ。
えええ丸呑み??いや噛むのも俺は勘弁だけど・・。
爆風はなくなり ルカがパタンと倒れた。
「ルカ!!」
「流華様。」
「心配な・・い。。床を・・あとは紙と・・呪術医・・を」
完全に気を失った流華は腹のところから体全体が発光し続けている。
「なあ・・やばくねええ?」
「やばいだろうね。幼少とはいえ・・半分でしょ・・毒を飲むのと引き換えに力を手に入れてるみたいに視えるよ。」
「あのレバーみたいなの取り出すか?」
「バカ!!」げんこつで殴らなくても。。
「でもよ。。だんだん生気っていうか・・・緑っていうか赤紫って・・ゆうか。・・むらさきに・・なるんじゃ??」
体の色が異常な色に変化して髪までなんかウネウネしてる。
相当やばいんじゃね?
赤紫・・紫になった。むら。。さき!!紫になったら
ってこうゆうことか!紙を見るぜ。いいよね?
俺は渡された紙を見た。「なんだ?見たことねえ・・魔方陣??」
「まあ書きなよ。」
「え??俺が?」
「お前が言われたんだろ。陣用チョークならある。ハイ。」
ニッコリと渡すアイツ。さっさとしろや風にヒクついた笑顔が恐ろしくて
でもすぐルカを助けたくて
取りあえず流華が寝ている横にかいてみた。
ルカの文字のクセも知ってる。正しくかけたと思うけど・・
「なあ・・これで合ってる?」「知るか。」
「知るかじゃない!俺は右翼として左翼に相談してんだ。もし間違ってたらルカが危ないかもしれねえんだぞ!!」
「・・・そうだね・・。悪かったよ。見せて。んーここ「る」じゃなくてZだよ。」
「ありがと。」俺は書き直す。焦ってたから間違えたけど、こうゆうときは二人居てよかったと思う。
「ルカ様が紫から・・茶色くなりはじめましたぞ。お二人とも急いでくだされ。」
「わーーーってるよ。あとは呪文を言えばいいんだ・・あれ?なんだっけ・・」
・・・・・
この沈黙。俺嫌い。。。。でもなんだっけ!!
「ヒルディンだろ。」アイツが呆れた顔でいう。
魔方陣の正面で俺は血を少しだけ垂らし「ヒルディン!!!」と叫んだ。
ジュワワワワと煙が立ち・・陣が光る・・。
そこに出てきたのは。
「おまっとさん」
しゃべるウニウニだ・・うにの中身だ。なんだ!!こいつ・・
「お前なんか間違えただろ。」「間違えてねえってば。」
おまっとさんってなんだ。これどうしたらいいんだ。
「喧嘩すんない、じゃかましわい!クソガキ共が?」
とムニムニに言われた。
「あらら。これですな。毒って。」
ルカに飛びついた。ムニムニ・・
≪なあ・・≫
≪なんだいあの気持ち悪いの?≫
≪知るかよ。ヒルディンだったよな?アイツの名前じゃね?≫
≪ヒルディ・・ああ・・そうか。召喚術式なんだあれ。≫
≪なんかわかったのかよあのオゾマシイヤツの正体は?≫
≪ヒルだよ・・・・デカすぎるけど・・多分・・いや絶対ヒルだ。≫
≪ヒルディンってカッコイイ呪文じゃなかったのかよ?≫
≪ヒルディンはヒルに含まれる成分の一部だったかな。アイツの名前ってのは多分当たりだろうけど。≫
≪ルカに名前を付けるセンスがないのは知ってるしな。確か流華の白い馬・・バサシ・・。≫
≪ああ。センスっていうか、その辺はもう色々かけてるから問題改善なんて僕は求めてないよ・・それよりさなんか話しかけてみてよ。何するつもりなのかとか・・さ。よく分かんないけどお前そうゆうのに好かれるんだろ?僕見てるのも吐きそうだから・・ガードに専念する・・≫
≪俺・・?こうゆうのに好かれるっけ?≫≪そんな感じの女子にも告られてたし。≫
≪もっと人間ぽかったし!!ちゃんと目とか口とか・・!・・ってなんで知ってんだよ・まあいいや≫
「おい。お前ヒルなのか?」
「そうですけど?」
やっぱそうなのか。
「いきなりでびっくりしちまってよ。ごめんな。」
「ま。いいですけどお嬢はなにをやらかしとるんですかい?」
ヒルディンさん?はこっちをむいてんのかむいてないのかまず顔がどこなのかわからんけど
テレパスに近いような感覚に話しかけてくるようにちゃんと分かる言葉で返してきた。
妙に大阪弁ぽいのは気になるけど・・
「んー力を取りに来たってゆってさ。」
「なるほど?ちょっと前に聞いたことありますな。確かに力は取り込めてますわ。邪気までがお嬢の中に入り込もうとして拒否反応を示してるだけですねん。」
「そうなのか?よかった。」
「よくないですわ。お嬢は邪気がありませんねん。体にこれ以上入れたら死にまっせ」
「ええええ!!まじかよ。やばいじゃん。どうしよどうしよ。」
俺は巨大ヒルと話しながらオロオロする。アイツは??ってかおをしてる。
この会話聞こえてないんだろうか。ヒル語?
「だからワシがよばれたんでっしゃろ。よく召喚できましたなぁ。お嬢とばっかり。いや、似てますなぁ気が。」
「従兄弟だもん。」
「イトコってなんですのん。」
「んー血が繋がってる感じ。」
「へえ?血族かいな。あんさんらはそういうんですな。」
こいつ話やすいぜ。
みるみるうちにルカよりヒルディンさん?が紫になっていく。ルカは通常に戻っていく。
最初は鮮やかな黄色とか黒のラインが入ってるやっぱり気持ち悪いヒルだったのに。
「まあ今体の中に入った邪気だけを抜いてますよってに・・闇の国のヒルは血だけじゃのーて毒気も邪気も吸い取りますねん。」
「へぇ?闇の国ねえ・・ってかお前はそこから違う国行ったことあるのかよ!!ちゅうか、そんなことしてお前は大丈夫なのかよ!」
「心配してくれはるんですか?嬉しいなあ・・お嬢の国ニポンでしょ?行ったことありまっせ。」
にっぽんだよ。
「当たり前だろ。そりゃルカも危ないってのを吸ってるって聞いたら・・」
「ワシは大丈夫です。お嬢とは所属は同じですがこう見えて種族が違いますし?帰ったら一気に吐きますよって。」
どう見えてもお前とルカは同じ種族には見えねえよ!!
「ま・・そ、そうか。じゃあそのデカさが必要だったってことか。」
「ただ・・」
「ん?」
「ヒルっちゅうのは吸い出す為に麻痺毒を入れながら吸うんですわ。ワシが離れて帰ったら適切な処置をしてあげていおくんなし。」
「おお。呪術医も俺らもいる。その辺は多分いける!!」
「・・・多分て。多分だけでその自信すごいですな。まずは我が主から出血が出ますねん。」
「なんでや?」 あ うつった。主?
「吸ってるからですやん。でも大したものではないさかい動転せずにとりあえず止血をとにかくすぐにゴボゴボ」
「お前逆流しそうになってなかった?」
「ワシにも多い量ですねんって。お嬢は血が少ないですよってに血がサラサラになる事はワシは止められへんので輸血もいるかもですな。」
ルカが人間色に戻っている。
じゃあワシお腹いっぱいなんで帰りますさかいとさっぱりとした案外気のいいやつヒルディンは
魔方陣から帰っていった・・